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CLAMP展に行ってきました、の巻

私のTL上で話題になっていた、CLAMP展に行ってきました!

順不同ですが、各コーナーの壁上部壁面には、こんな感じで作品のキィになる画像と台詞が貼られています

CLAMPの作品をリアルタイムで読んでいたのは、「聖伝」と「東京BABYLON」の頃なので、どうしてもこの2作品を中心に見てしまいますねぇ。あたしゃ北斗ちゃんが好きだったんですよ・・・北斗ちゃんと昴流くんの双子姉弟って、あらゆる双子パターンの中でも上位ランクにくる組み合わせだと思うんですよね。

東京BABYLONのコーナー

やはり漫画の生原稿を見るのは楽しいです。
20世紀に描かれた原稿を見ると楽しいです。この原稿が印刷されて本になると、ああいう線になるのかーと発見するのは、日本の印刷技術の変遷に思いを致すことにもつながりますね。今は本当に印刷が綺麗・・・

展覧会自体は、単に漫画原稿自体を見るというより、「インスタレーション」を見るという視点から回ったら楽しいと思います。
それくらい、展示デザインがおしゃれ。
壁面まで含めて、とてもデザイン性が高くて美しいです。
こういうことができるのは、国立新美術館の作りそのものの自由度の高さに由来するのだと思います。
国立新美術館ができた当初、それこそ「国際展示場」のようながらーんとした作りだったので、「これ、美術館ていうより展示場だよな・・・」と思った記憶が強いのですが、こういうCLAMP展みたいなジャンルを取り上げるのにはぴったりな気がしました。


各部屋は「COLOR」「LOVE」 「ADVENTURE」「MAGIC」「PHRASE」「IMAGINATION」「DREAM」に別れていて、部屋と部屋の移動通路はこんな風に飾られています
こういうのも、インスタレーションの一部と考えると楽しい

ご存じの方も多いと思いますが、「インスタレーション」というのは「空間全体を作品として表現する手法」であり、一般的には「一時的な設置物」とされています。
で、そのインスタレーションの典型的な手法でありつつ、「これはCLAMPだからインパクトがあるんだよねぇ・・・」としみじみ感じ入ったのは「PHRASE」のコーナーでした。

「PHRASE」の部屋
CLAPM作品群の特徴のひとつでもある「印象的な台詞」が壁一面にあふれています

↑これが「PHRASE」の部屋なのですが、この台詞の下の銀色になっているところ、実は一つ一つが銀色の円形のシールになっています。
こんな感じ。

私が引いたのは
「過去も未来も
その全てを決めるのは
『現在』の選択だけだよ」
でした

「PHRASE」の部屋の入り口付近に、くじ引きの箱のような箱が設置されていて、観覧者は一枚ずつそれを引きます。何が当たるかわかりません。ちょっとしたおみくじみたい。
この字は、だいぶ細く印刷されているので、遠目から見ると銀色の丸いシールしか見えないのですが、これを壁に貼っていくと、あの銀色の壁ができあがる、という仕組み。
こういう、観覧者参加型で空間を作っていくのもインスタレーションの手法のひとつなのですが、先にも言ったとおり、メッセージ性の強い台詞を得意とするCLAMP作品群の展示形式としてはとても有効だなぁ、と思いました。

最後の部屋「DREAM」にあったのは、この一点。

空間が美しかったので、作品そのものは写しませんでした
左に「聖伝」の阿修羅、右に「カードキャプターさくら」のさくらちゃんが描かれています
「聖伝」はCLAMPの「はじまり」、
そして「カードキャプターさくら」はCLAMPの「今」を
象徴しているそうです

まるで聖壇に掲げられた尊いもの、のように展示されていました。
空間そのものが「神殿」をイメージした、インスタレーション作品のひとつとして美しかったです。
(もしこだわるなら、床面を大理石風のタイルを敷き詰めてほしかったな、とか思わなくもない・・・けど、仕方がないかな、これは。)


出口最後にはこの言葉
CLAMP展のしめくくりです

「神殿」の裏側、夢から覚めて現実に戻る出口の手前には、こんな言葉が綴られていて、旅人を送り出してくれます。

・・・さて、夢から覚めて「現実」に戻ると、そこには展覧会グッズ売り場がどーんと広がっておりました(笑)
普通の展覧会グッズより、だいぶ点数が多くてさすが!という感じですねー
私はここで、ペーパーナイフとクリアファイルを購入しました。


聖伝と東京BABYLONと阿修羅&さくら

グッズ売り場は滞在30分に限定されていて、あーそういえばこの展覧会が始まった当初、転売ヤーが横行してたもんなぁ・・・とかふと思い出しました。

展覧会は2024年9月23日までだそうです。
音声ガイドも聞き応えがあったし(担当は福山潤さん。しかし、あの解説原稿を書いたのは誰なんだろう・・・)、ざっと見たい人は音声ガイドで各コーナーの雰囲気を味わうだけでも充分楽しめると思います。
原稿一点一点を凝視したい方は、だいぶ時間がかかりそう・・・かな。


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