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[liminal;marginal;eternal]について、徒然


 283 Production LIVE Performance [liminal;marginal;eternal]が界隈内外で物議を醸してる。というか、界隈外からの「キショい」「これで喜んでるのは信仰心が高いから」「降りててよかった」等の声が主にXのおすすめタブから届いている。おすすめタブなんか見るなというのが一ファンとして今回の正しい対応なのだが、おすすめタブで不意に流れてくる『カプ名・コンビ名が書かれてない滅茶苦茶素晴らしいカプ絵・コンビ絵』を見逃すかもしれないことに耐えられないので、何処かの誰かに伝わるかも分からない今回の公演が面白かった側の弁明らしきものをつれづれ書いてみる。

 なお、このnoteはあくまで今回の公演(演出)をXで得た情報のみで判断している方に向けた弁明であり、この公演を実際に見て傷ついた人への弁明は何も出来ないということをあらかじめ伝えておく。現実にそのような人が生まれてしまっているのを鑑みるに、今回の公演が良くないものと捉えられるのは仕方のないことであり、ではなぜ私はこの良くないライブを最高だと感じたのか、それはシャニマスへの信仰心が厚いからなのか、前置きが長くなったが結論から述べさせていただきたい。



















ファンとそうじゃない人とで受け取るものが違うのは当たり前じゃないか!?


 開き直りだと思われただろうか。実際そうなのかもしれない。ただ、私は今回の『美琴が体調不良で一部パフォーマンスに出演できなかった』状況を、単なる悪趣味な演出であるとは捉えられなかった。
 外から見ている人にとっては摩訶不思議だろう。ただライブを飾り立てるために、話題性を作るためにアイドルの一人の出番が削られ、それをエモとして受け取れと公演側から否応なく押し付けられる。他ブランドのアイマスPからしてみるともし自分の担当アイドルがそんな勝手な理由で出番を削られたら……と拒否反応を起こすのが当然かもしれない。運営(高山P)は物語のためにキャラクターを犠牲にしてるという声がおすすめタブや(癖でうっかりやった)シャニPのパブサ結果からたくさん聞こえてきたりもした。


 では、いちコンテンツのファンとして、SHHisを実装当時から知っていた者としてこのシチュエーションがどう映ったかというと、いつか起こるであろうことがついにここで起こって、しかもそれを私は物語の読み手ではなく、観客の一人として味わえるのか!というとてつもない感慨だった。

 緋田美琴の練習への執念じみた危うさはそれこそ実装当時から描写されていた。何もない日はとりあえず練習、それが半日以上ぶっ続けなんてことは日常茶飯事だ。練習してないから体調が治らない、なんてこともあった。

w.i.n.gより
G.R.A.Dより
G.R.A.Dより


 SHHisというユニットが抱えていた問題点がほぼ解決してなお、彼女のレッスンマシーンぶりは健在している。ちなみに、つい先日実装されたS.T.E.Pでは彼女が練習に固執する理由が描かれていた。

S.T.E.Pより

 さて、そんな彼女を数年かけて見続けた自分にはとある憶測があった。
 美琴、どっかでぶっ倒れるんじゃね……?と。 
 それが今回、ついに283プロのライブという場で起こったのである。

 いつ起こってもおかしくないことがこのライブで起こった。
 情報だけだと悪趣味としか思えない演出であることと、私にとって納得感のある演出であることは両立する。納得しているのだから美琴の出番が減ったこともそこまで気にならない。ただそれだけのことである。
 私はこの出来事に納得して、あの瞬間どうしようもなく感動した。アイドルのファンの自分と、プロデューサー(に取り憑いてる悪霊)の自分と、コンテンツが好きな自分がごちゃ混ぜになって、シャニマスの世界に存在してる感覚になっていた。こんな感覚は多分なかなか味わえない。現実に傷つく人がいる演出なのはわかっている。それを否定することはできない。それでもあの時ぶち上がった感動を無視することもしたくなかった。

 アイドルマスターシャイニーカラーズが好きだ。その感情は、シャイニーカラーズがこちらに与えてくるものがあり、それが偶々自分の好みに合っていたからこそ成り立っている。別段おかしいことだと感じてはないのだが、このやりとりが盲信的だと誰かに揶揄されるのは少しだけ寂しい(まあ思いのままこんな文章を書いているのだから、そう言われることも仕方ないが……)
 ただあらためて、私はこの演出に納得しているから楽しんでいるということだけは伝えておきたい。流れてきた情報を受け取った人が並べる「このライブのここがダメですよ」「喜んでいる貴方はおかしいですよ」は確かに理解できるものもあるが、それが実際にライブを見た私の「めっちゃ楽しかった!!」を上回るかと言われるとそうではないのだ。


 コンテンツがどのようにあるべきかを決めるのは私ではない。だからこれからも面白かったものは面白かったと言い、感想をこねくり回し、つまらなかった物はそっと無視するか、耐えきれずXで愚痴を言うか。その時のことはその時考えていきたい。あくまで一ファンとして、触れたいものに触れていきたいというのがささやかな願いだ。


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