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「贅沢って悪いな」と感じるのを探ったら、思わぬ理由で号泣した話②【ヒプノセラピー体験談】
前回の続きです。
前回はこちら↓
学校に届いた、おじいさんからの手紙。
私は、はやる気持ちを抑えて、帰宅してから目を通しました。
★おじいさんからの手紙
メアリールゥ、元気にしているかい?
ずいぶんと無沙汰をしてしまったね。
あの時、私が捕まって、驚いたことだろう。
でも、誓って言うよ。私は泥棒なんてしていない。
あれはね、私の家のものだったんだ。
私は実は、大金持ちでね。
でも、家族はいない。
使用人はいるけれども、みな「ご主人様」と呼ぶんだ。
私は寂しくてね、暇を持て余していた。
だからあの店を買って、自宅にあった絵を売るようにしながら、町ゆく人を観察したり、時々店に来る人と喋ったりしていたんだ。
そんなある日、君が現れた。
私がどれほど嬉しかったか、わかるかい?
君が来ることが、どれほど楽しみで待ち遠しかったか。
君の話が、笑顔が、どれほどワクワクしたか。
こんな老人が若い娘さんの、若く大切な時間を独り占めして、申し訳ないと思ったよ。
でも、あまりに幸せだったんだ。
だからあの事件を潮時にして、君に関わるのはやめようと思ったんだ。
君の若く大切なこれからを、老人の相手をさせるなんてもったいないから。
でも、君をあれから思い出さない日なんてなかったよ。
なんせ、私の生涯ただ一人の友達が、君だったからだ、マリールゥ。
この手紙が君に届く頃には、私はこの世にいないだろう。
この手紙は、私の死後に、私の優秀な執事が出すようにしてあるから。
最後になるが、マリールゥ。
君を本当に愛していたよ。
たくさんの人と関わって、幸せになるんだよ。
君の友達より。
追伸 私の財産のほとんどを、君に譲るよ。卒業したら、記載の住所を訪ねておくれ。
私は泣きながら手紙を読み終えました。
彼の愛を知り、彼のことを一瞬でも疑った自分を恥じました。
★それから
財産への興味はなかったのですが、彼の過ごしていた場所に興味があり、手紙にあった住所を訪ねてみました。
そこは、お城のような古い大きな屋敷でした。
おじいさんが過ごした、大きな大きな家。
ここでたくさんの使用人さんと過ごしつつも、彼は孤独だったのだと思うと、
彼があの小さな古い店で絵を売っていた理由が、私にはなんとなくわかる気がしました。
実は今の私には、「大きな家で一人暮らしは寂しいに決まってる」という固定観念がありました。家を選ぶときの基準にも「広すぎないこと」を追加したくらいです。ここからきているのかもしれません。
私は丁重なもてなしを受け、財産のお話をされました。
でも、2日ほど過ごしてから、そこを後にしました。
お金は、生活していくに足りるぶんだけいただき、また実家にも少し送るぶんを分けてもらいました。
それ以外は、使用人の方全員に、じゅうぶん過ぎるほどの暇金にしてもらうことにしました。長年、おじいさんのために働いてきた方々だったからです。執事さんが取り計らってくれました。
城のような家は、売りに出されることになるでしょう。
それから私は、小さなアパルトメント?の一室を買い、そこで文章を書いて生活をし、結婚をし、平穏で幸せな暮らしをして、亡くなりました。
子どもはおらず、実家にも生涯帰ることはありませんでした。
★死後の世界にて
マリールゥがなくなり、二人で一緒に空へ上ると、そこにはおじいさんが待っていました。
彼女は泣きながら、おじいさんに伝えたかったことをたくさん話しました。
「あの家を処分してくれてありがとう」
おじいさんは微笑んでいました。
「君は、もっと私以外の人にも目を向けるべきだった」とも。
確かに、彼女はあまり人に気を許していなかったようです。
「もっと心を開いて信じていい」と伝わってきました。
そうすれば、友達になれるから。
それでもなれないときは、仕方ないし、ならなくていい人なんだよ、と。
★家族との感情を癒す
それから彼女は家族とのことを癒しました。
それぞれの魂(意識)を呼んで、話したり和解したりするのです。
父は、私のことを嫌っていたわけじゃない、と分かりました。
元々、出生から孤独を抱えている人で、特に家族の中でもマリールゥを可愛がっていたから、「自分は大事な人に捨てられる」と感じて、嫌すぎてあんな態度をとったのだと。
「自分より他を選んだ」とずっと感じていたそう。
→お父さんのことを嫌いで出て行ったわけじゃない、お父さんのこと大好きだった、本当は仲良くしたかった、と伝えて分かり合いました。
実はこの直前、実家の母ごしに父の不満を聞く、ということがありました。その時も腹は立たなかったのですが、まさにまさに、というタイミングです。
母には、置いていってごめんなさい、あのあと大変だったでしょう、と謝りました。すると「いいのよ、そうしなさいって言ったでしょ?」と。
「あなたは、自分のできることを最大限した。頑張った。それだけで自慢の子よ。……それに、ずっと家を気にかけてくれていたでしょ?あなたがくれたお金、本当はあの時困っていたから、とても助かったのよ」
どこまでも深く優しい母の愛に、改めて涙しました。
兄は……と思ったら、彼の気持ちは彼自身の学びだから、考えなくていい、と言われました。
★おじいさん&マリールゥからプレゼント
プレゼントに、金色の細い指輪をもらいました。
富?なのかな。
受け取れるものを受け取っていい、ということだそうです。
そして、あげられるものをあげていい。
エネルギーの本流を太くし、支流に流していい、ということらしいです。
このあたり、かなり深い催眠状態だったようで、とても抽象的な教えが色々ありましたが、実はちょっと忘れてしまいました(笑)
でも、最近使えるようになったヒーリングのことも言っているようです。
この直後に、すとんと眠ってしまいました。
なので、過去世のお話はこれでおしまいです。
★ちょっとオマケ
このヒプノセラピーの翌日、夫の実家の母が、ずいぶん早いクリスマスプレゼントを持ってやってきました。
いつもは息子だけのはずが、なぜか私にも。
それを受け取ったとき、「ああ、あのセラピーの効果だ」と気づきました。
「受け取れるものを受け取っていい」
そういう事なのでしょう。
そうそう、過去世でお友達だったおじいさんのこと。
どうも、今世では一緒に転生をしていない気がしますが、
「また会えるかもしれないよ」と言われています。
なんだか、楽しみがひとつ増えたような気分です。
長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございます!!
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