母を思うと自分の幸せを素直に喜べない、という枷をとく【ヒプノセラピー体験談】
★サンタクロースに憧れるおじさん
ある日のヒプノセラピー。
(仮にAさん、とさせていただきます)
Aさんの過去世とされる方が
亡くなるのを通り過ぎたので、
次の場所に誘導しました。
すると、出てきたのは妙な景色。
そこには一軒の
ログハウス風なメルヘンな家が
建っています。
中に入ってもらうと、
そこには見知らぬ
おじさんがいました。
ちょっと不愛想で、
話かけても質問しても、
あまり返答をもらえません。
聞いてみると、
「サンタクロースになりたい」のだとか。
でも、それを聞いて
Aさんは思いました。
「何をいまさら。あんなことしておいて」
見ず知らずのおじさんが、
サンタクロースになりたい
と言うのを
否定したい気分になる……
その理由は必ずあるはずです。
それを尋ねてみると
「罪滅ぼし」という
キーワードが浮かんできました。
どうやらおじさんは、
罪悪感のようなものがあって、
その罪滅ぼしがしたくて
「サンタクロースになりたい」ようです。
★それは、お母さんに罪悪感を持った人
それに気づくと、
おじさんが変化しました。
現れたのはAさんのお父さん。
お父さんは、お母さんに
罪悪感があるようでした。
そこで、Aさんのお母さんを
その場に呼び出してもらいました。
(お母さんそのものではなく、
お母さんの意識の一部です)
お父さんは、お母さんと
色々話し始めました。
これまでのこと、
これまでの気持ち、
そしてお母さんに
幸せになってほしいと思っていること。
Aさんは
「何この時間……」
「茶番を見てるみたい……」
と思っていましたが、
これを脇で
見届けることに意味があったと、
後で気づくのです。
★お母さんは可哀想、という思い込み
「こんな年になっても、子どもって親のことを考えてしまうんですね」
Aさんのそんなセリフが印象的でした。
子どもは、
親が思っている以上に
親の幸せを願っているものです。
親が不幸そうな顔をしていると
「もしかしたら自分のせいじゃないか」
そう思ってしまうような
繊細な子も多いです。
また、
親を幸せにするのは自分の役目だと
思い込んでしまっている方も
いらっしゃいます。
多かれ少なかれ、
子どもは親に影響され、
親の幸せを願っているもの。
さて、この時に
「お母さんは可哀想」という
思い込みがあるとどうなるか。
「お母さんを幸せにできない私が悪い」
とか
「お母さんが幸せじゃないなら、私も幸せになっちゃいけない」
そんな風に(無意識に)
信じ込んでしまうというわけです。
★お母さんの幸せはお母さんが決めるもの
ただ、親の幸せは
子どもがどうにかするものではありません。
親の幸せは親自身が考え、
行動していくもの。
そもそも、
人の幸せは
その人本人にしか
分かりませんからね。
それは頭でわかっていても
心ではそう簡単に
割り切れないものです。
また、
今の人生とは別なところに
結びつきや理由がある、
ということも。
Aさんの場合は
それもあったのでした。
★ただ見守ることで、「お母さんは幸せになってもいい」んだと気づく
Aさんは、
このやり取りを目にすることで
「お母さんは幸せをちゃんと祈られている」
「お母さんが幸せになるもならないも、自分の意思次第なんだ」
と理解できたのです。
お母さんはいつでも幸せになれる、
自分で望めば。
それに気づいたAさんは
思い込みを緩やかに外し、
これからますます
自分の幸せへの道へ進んで
いけることでしょう。
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