ツインソウルだった前世【ヒプノセラピー体験談】~月見草の丘
ツインソウルが
同じ人生で登場すると、
こんなふうになるんだ!!
というヒプノセラピーを、
少し前に自分で体験しました。
が、
「まあこれは書かなくていいかな」
と思っていたんです。
「短いお話だし、レアケースだしな」と。
ところが!!!!
先日のお客様が同じように
「ツインソウルが登場する過去世」を
体験されたのです……!!
まるで、私はその方の前に
練習したのではないか?
と思いました(笑)
そして改めて、
「書いてみよう」と思ったのでした!
★月見草の丘
海が見えたな、
という気がしましたが
その直後には花が見えました。
白や薄ピンク色のたくさんの花。
月見草みたいだな、と感じました。
手前には月見草の群生の丘、
自分の後ろには海か湖が見えます。
なぜか海が怖い気がして、
私は月見草側へ進みました。
風も景色も気持ちよく、
涙が出てきます。
「いま必要な扉へ」と言うと、
お花たちがすごい勢いで倒れ、避け、
一本の道ができました。
「ありがとう」と声をかけると、
「いいのよ! 応援してるわ」と言ってくれます。
扉は、片開きの木のドアで、
表面に横向きの溝があります。
思い切ってドアを開け、
一歩踏み出しました。
とたんに、落ちました。
濃い青、藍色の空中に、
投げ出されます。
「死なない」とわかっていれば、
落ちるのは怖くないんだな~
むしろ気持ちいいんだな~
と感じます。
もしかして、バンジーが好きな人って
こんな気持ちなんでしょうか?
落ちている周りに、
精霊のような存在たちがいます。
透明のようで、風のような。
「応援してるよ」「待ってるよ」
とまた言ってもらえました。
ところで、私はどこへ行くんでしょう?
そんなふうに思ったとき、
ふいに縫い物をしている人を感じました。
★昭和の民家にて
昔ながらの黒い糸切バサミで、
ぱちん、と糸を切りました。
みかん色の布です。
敷物でしょうか、
ランチョンマットでしょうか?
ぺたんこなので、よく分かりません。
「よし、できた」とほほ笑む、
中年女性がそこにいました。
メガネをかけ、優しそうな。
濃いロイヤルブルーに染まる庭。
外は夜です。
そのおばさんは、
暗いダイニングテーブルで
集中して縫い物をしていたのでした。
日本の、今とそう大差ない時代の
中年女性だったので、
私は面食らいました。
今の自分とそう変わらない年齢です。
そこに、風呂上がりらしい中年男性、
つまり旦那さんがやってきました。
「できたわよ」
「おお」
何気ない、短いやりとり。
そう、たくさん話す訳ではない。
でも、長年連れ添った
心地よい穏やかな空気が、
そこにはありました。
おばさん……どうやら私は、
仏壇に作った布を備えました。
とても愛おしいものにするように、
手を合わせました。
戻ってきて、
旦那さんに言いました。
「もう、何年になるかしら。
……あの子が生きてたら、
とうに二十歳よね」
「……そうだな」
おじさんが静かに頷きました。
私は分かりました。
この夫婦は、何年も前に、
まだ幼い娘を亡くしてる。
しかも、目の前で。
一気に悲しみが襲ってきました。
どれだけ辛かったかしれない。
どれだけ後悔したかしれない。
でも、年月は皆に平等に、
徐々にふたりを癒してくれ、
そしてその時間を
ともに過ごしてきたからこその
ふたりの空気感なのだ
と分かりました。
一気に分かりました。
おばさん……私は、
ずっと思っていたことを
呟きました。
ひとり言のように。
「……今年こそは、あそこに、
行ってみようかしら」
「……そうか」
どこのことなのか、
すぐに分かりました。
幼い娘を亡くした、
あの海です。
自分が女性なのか娘なのか
よく分からなくなって、
私は「一番幸せだったシーン」を
思い浮かべました。
私が「幸せなシーン」を見ている間も、
同時進行のように
お母さんたちの会話が聞こえてきます。
「成長したあの子を、見たかったなぁって」
「そうだな」
叶わないと知りつつも、
そう目を潤ませる二人。
「私には見えてるよ」と
娘である私は伝えたかった。
言っても、見えない。伝わらない。
仕方ないのでした。
★海にて
海にきました。
よく晴れた明るい日のことです。
女性は、ずっと怖かったのでした。
目の前で娘を失ってしまった、
この場所に来ることが。
でも、今年こそは来ました。
二人で。
海に、プレゼントを流します。
「ごめんね、ずっと来れなくて」
ブックカバーです。
あのみかん色の布は、
ブックカバーだったのです。
「大きくなったあなたが、
何を欲しがるか分からなくて。
気に入ってもらえるか
分からないけど……」
そう言いながら、
手を合わせる二人。
どれだけそうしていたでしょう。
しばらくして立ち上がり、
帰ろうと海に背を向けました。
そのときです。
娘であるほうの「私」は
思いがあふれました。
そうして、
成長した姿で……
二人が望む姿で、
二人を後ろから抱きしめたのです。
「私を、育ててくれて、生んでくれて、
愛してくれて、ありがとう」
なるべく短く、ハッキリと。
なるべく近く、耳元で。
そう声を出すと、
二人が振り返ったのです。
「さえ子!?」
聞こえたのです。
ささやかに。見えなくても。
「さえ子! さえ子なの!?
いるの!? 姿を見せて!」
私は、二重写しの姿を見せました。
幼い私と、成長した私の。
見えないかもしれないけれど。
ところが、二人には見えたのです。
ほんの一瞬、その姿が。
「さえ子! ごめん……ごめんね!
私たち……あなたを助けられなくて」
「いいの。私、二人の子で良かった。
ずっと二人で一緒に、仲良く、
助け合って暮らしてくれる人たちの
子どもで良かった。生まれて良かった。
大好きだよ」
★その後
夫婦は、
その後も幸せに暮らしました。
年取った母が亡くなるとき、
さえ子は迎えに行きました。
母は本当に喜びました。
手を取り合って
光の世界へ向かいました。
「いつもとは全然違うヒプノだった」
と思っていた私に、
さえ子はお礼を言ってくれました。
「本当にありがとう。
一人ではダメだった。
あなたのおかげで、本当のこと、
私の思い、伝えられた」
のちほどガイドさんに尋ねると、
やはりツインソウルの二人が
同じ人生を共有したとき、
だったようです。
あり得ることですが、
それを「ヒプノセラピーで見る」のは
とても珍しいのではないかな、
と思います。
実は、私のこの体験より、
先日のお客さまの体験のほうが、
より深くて濃くてハイレベルで、
すごかったんです。
あ~シェアしたい~!!(笑)
でも、いきなりだったら
私も「ん?」となるかもしれないところを、
自分で先に体験していたので、
「あ、これはアレだ!」と分かり
とってもスムーズに誘導できました!!
こんなふうに、
事前に準備が行われること、
先に自分が経験すること、
きっとセラピストあるあるだと思います。
とはいえ、
こういうことがあると、
やはり仕事でも人生でも
自分の力や裁量だけでできることは
少ないな~と思います。
言い換えれば、
必ず見えないところで
なんらかの支援が入っている
んですよね。
本当に本当に、ありがたいなと思います(^^)