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私も魔女になる✿50代女性が思い描く夢
ほうきに乗って空を飛ぶ? そこまでファンタジー脳ではありません。
美魔女を目指すのか? 憧れますけれど、年齢は受け入れるタイプ。
毒リンゴで白雪姫を? そんなに腹黒く見えますか(泣)?
なんて冗談はさておき。
2年ほど前だったでしょうか、偶然Eテレで出合った『カラフルな魔女〜角野栄子の物語が生まれる暮らし』という番組。
ジブリ作品『魔女の宅急便』の原作者でもある児童文学作家 角野栄子さんの暮らしぶりや物語が生まれる場を紹介するドキュメンタリーでした。
今年90歳(驚)になられる角野さんですが、その感性のみずみずしさ、物語を創造することへの軽やかな貪欲さ、そしてチャーミングな笑顔。
すっかりハートを射抜かれてしまいました。
そして、私も魔女になろう!そう決心したのです。
ジブリ映画の『魔女の宅急便』は、主人公キキの成長物語の側面が際立っています。
けれど、原作はキキが魔女の修行をする少女時代から、大人になり初恋の男の子と結婚して、子どもを授かる。
その子どもが、やがてキキのように魔女の修行をする・・・というところまで描くシリーズとなっています。
そこで描かれているのは、魔女を通しての目に見えない世界の尊さ。
魔女になることを渋る娘に、母となったキキはこんな風に語りかけます。
でも魔女が空を飛んでるのを見た人は、見えない世界がまだあることを、想像すると思うの。自分だけで生きてるんじゃないって。なにか大きな力につつまれて生きているんだって……
この見えない世界・・・ってなんだろう。
そんな好奇心がわいて、角野さんの他の著書も読み進めました。そして、こんな一文に出逢いました。
魔女はたとえ貧しくても、人が生き生きと健康に暮らすことを、願っていたのさ。願いが強いとね、見えないものが、見えてくるんだよ。いちばん大切なものは、見えないところにあるんだから。魔女はいい目をもっていたから、少しずつそれが見えてきたんだね。
見えない世界が見えるいい目。その目には、どんな世界が映るのだろう。
そして、そうした魔女の目を得ることが私の夢となりました。
まだまだ修行中の身ゆえ、見えない世界は、まったく見えてきていません。
けれど、修行の第一歩として、もっとも身近にある見えない世界に注目しています。それは、人の心や感情。
物語や文章を書くことについて、角野さんの言葉でとても印象に残っている言葉があります。
書いていて、自分が気持ちがいいかどうか。
noteを書いていても、ついつい変な邪念が入り込んでくることがあります。
特に、私はライティングを長く仕事にしてきたので、どうしても、よこしまな考えが沸きやすい(苦笑)
そうした邪念を消すために、角野さんの言葉をよく思い出します。
これもまた一つの、魔女になるための修行かなと。
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