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50代、ロストしたほうが勝てる。

ロストジェネレーションなんて呼ばれている50代。

正確には、1970年から1982年頃に生まれた世代と定義されているようなので、2025年時点で55歳~43歳ぐらいまでの方ですね。

私はギリ、この世代に含まれていないのですが、かなりロスト(迷子)な人生を歩んできたので、仲間に入れてください。ふふ。

就職氷河期で、最近では若手優遇で見捨てられた世代なんて言われちゃう始末。シニアの入り口に立って、これからどうしようかな~と、ますますロスト感を深めてしまう・・・。

ここ数日、50代の指南書的な本をKindle Unlimitedでつまみ食いしています。Kindle Unlimitedだけでも、結構な数が出ているので驚きました。

50代は第2の人生のはじまり(生き生き)!とする本が多い印象。その点、まったく異論はございません。人生の折り返し地点で、新たなコトをはじめるチャンスだと思います。

でも、どうだろう? 第1の人生のはじまりは、どうだっただろう?

この世に生を受けてから子ども時代って、プレ人生だと思うのです。まだ自我もはっきりしておらず、生きているというよりは、生かされている時期。

真に自分の人生がはじまるのは、親の庇護から離れたときからではないでしょうか。

そうなると、たいていの人は、就職を考える時点が第1の人生のはじまりではないかなと。

でもね。そのはじまりは、あんまり生き生きって感じじゃない。少なくとも私は・・・ですが。

バブル絶頂期に就職した先輩の話などを聞くと、就職活動は生き生きとして前途有望。そんな体験をしていると、第2の人生のはじまりも、生き生きって思えるのかもなって。

私が読んだ指南書の筆者の世代を見ると、こうしたバブル期世代の方が多かったのです。

だからなのか、なぜかこういう生き生き指南にピンとこない。

そういうんじゃないんだよな~って思っていた時に、松浦弥太郎さんの『50歳からはこんなふうに』を手に取りました。

松浦さんは、世代的にはバブル絶頂期だと思うのですが、自ら好んでロストな道を歩んでこられた方。

高校を中退して渡米、本に興味を持つようになり、帰国後に自ら書店を立ち上げられています。

その後、『暮らしの手帖』の編集長をされ、50代を目前にして、まったくアウェーのインターネットの世界に飛び込む。

アウェーの世界に飛び込むロスト感を、松浦さんは次のように表現されています。

 アウェーの世界では、不慣れの連続で、困ることもしばしば。でも、困ることはむしろ自分にとってプラスになるなというのが僕の実感です。
 困るから、深く考えるし、注意深く観察するし、やったことのない解決策にも取り組んでみようと思える。

『50歳からはこんなふうに』松浦弥太郎 ディスカヴァー

ああ!なんてロスト!!と拍手喝采です。

迷いに迷いながら、自分の道を作っていく感じ。自分のアタマをフル回転させながら、歩いていく感じ。

ノウハウも必要だけれど、結局のところ、自分のアタマを使って考えなきゃならないんですよね。

逆に言えば、ロストジェネレーション世代は、ずっとそうしてきたのだと思います。自分で考えるしかなかった。ロールモデルがいないのですから。

だからね。これからは強いんです。自分で考えられる人は、これからの時代、強いんです。自分の体験や個性の価値が高まる時代だから。

ロストしてきた人の方が勝てる。もちろん、他人との競争ではなくて、自分の人生を創るというゲームにおいて。

そんなことを想う、ギリ ロストジェネレーション世代のつぶやきでした。

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