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〈ブランド特集第1弾〉  ステラマッカートニーの概要と展望

一つのブランドをピックアップして深掘りしていく、ブランド特集の第1弾。
今回はイギリス発ののエシカルブランド、ステラマッカートニーについてみていこうと思います。

英国で生まれ育ったステラマッカートニーはセントラル・セント・マーチンスを1995年に卒業しました。彼女は完全なベジタリアン、環境活動家として知られています。学生時代の初のコレクションでは、スーパーモデルのケイト・モスやナオミ・キャンベルなどを採用するなどして大注目を浴びました。〈画像1〉1997年、わずか2コレクション後にはパリ・Chloeのクリエーティブ・ディレクターに抜擢され、目まぐるしい活躍を今もなおされています。

〈画像1〉

https://www.harpersbazaar.com/jp/fashion/fashion-column/a37494911/stella-mccartney-210913-hb/
より



ステラマッカートニーはレザー、ファー、フェザー、スキンを完全にプロダクトに使用しないこと、
更にはPVC 、ニットのアンゴラ、カシミヤまでも一切採用しないことで知られており、サステナブルなスタンスを貫徹してきました。

そんなステラマッカートニーですが、A-Zマニュフェストという、ステラの信念を表す26の宣言をコレクションの中で発表しています。〈画像2〉AからZまでの様々なルックでこれまでとこれからのステラマッカートニーの信念を表現しました。例えば、A=Accountable(説明責任)、B=British(英国)と言った具合です。

〈画像2〉

ステラマッカートニー公式サイトより


その中でも筆者が特筆したいのは、Qの(Question)です。〈画像3〉例えば、動物愛護を掲げてリアルファーを使うプロダクトを一切生産しないブランドがあったとします。代わりに、そのブランドではフェイクファーの使用を開始します。しかし、フェイクファーにはマイクロプラスチックをはじめとする環境汚染物質が多く含まれており、消費者が洗濯をするたびに極小のそれらが河川や海洋に流れ出すことになります。今度は、海洋生物の安全を脅かすことになるのです。

サステナビリティを語る上でこのような、「ああ言えばこう言う」状態を避けることは不可能に近いです。だからこそ、私たちには常にQuestionを掲げる必要があります。何がエシカルなのか、どうすることが環境に優しいのかを、表面的なステートメントだけに囚われず考えることが大切なのだと、彼女のマニュフェストは教えてくれました

他にも、ステラマッカートニーはエシカルファッションのパイオニアと呼ばれるにふさわしい活動を数多く行っています。ぜひ、ステラマッカートニーについてより深く調べエシカルファッションに興味を持ってもらいたいところです。

Lil project Instagram: 
https://instagram.com/kyklil_project?igshid=YmMyMTA2M2Y=

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