ミニマリズムなんてくそ食らえ
私は別にミニマリストが嫌いなワケではない。
いきなり日和ったな、と思われるかも知れないが、ただ単に引きが強そうな題名にしたかっただけで、本当に他意はない。
この記事を要約すると、ミニマリストのライフスタイル全体についてではなく、単純にミニマリズム的な部屋作りに関してのみの、そしてそれが私の性分とは合わないな、という話だ。
私がインテリアや部屋作りに興味を持ったキッカケは、まだ私が実家に住んでいた頃に観た『リトルニッキー』というアダム・サンドラー主演のコメディ映画に影響されての事だった。
この映画、地獄に住む三兄弟のうちの長男と次男が地獄の王である父親に反旗を翻し、地獄を抜け出して地上に進出。それを気の弱い末っ子ニッキーが連れ戻すという話。
劇中でニッキーの自室の様子が描かれるのだが、彼はヘビーメタルが大好きで、部屋中にバンドのポスターを貼っている。
これを見た私は元々メタルバンドが好きなこともあり、真似をして部屋をポスターだらけにした。
この時に“ポスターだらけにする”と言っても、きっちりと貼るわけではなく、大小様々な形のポスターを重ねて少し乱雑な感じのレイアウトにした。
そして当時は足しげく高円寺や中野の雑貨屋に通っていたので、それらのテイストも拝借した。
私の自室を訪ねた友人達は、皆が口を揃えて「雑貨屋みたいだね!」と言ってくれて、毎回私はそれを聞く度に嬉しい気持ちになっていた。
そんなこんなで、私の部屋作りの原点は「好きなものを表現する」という所からスタートした。
引越や模様替えを何度しても、その度に“自分の好きなものに囲まれる”事を一番大事にしてきた。
なので、綺麗さやオシャレさを優先することは到底出来ないことなのだ。
そんな私からすればミニマリスト的な部屋やインテリアは「何も好きなものがない」事の表現と捉えてしまう。
実際はそうでないとしても。
これは良いことでも悪いことでもあるのだが、私はどうしても我を出さないと気が済まない性癖なので「白を基調にシンプルに」なんて事が出来ない。
私には他にも北欧趣味もあるので、どうしても柄物のテキスタイルとか入れたくなってしまう。
部屋が6つも7つもあれば、一部屋くらいはそういうシンプルなインテリアデザインにしたいが、3部屋程度では到底無理だ。
実際、今住んでいるところも雑貨屋っぽい部屋と北欧レトロっぽい部屋と…という感じになっている。
ちなみに「北欧インテリア」というとミニマリストっぽいデザインの部屋もよく紹介されているが、ああいう生活感の少ない部屋作りはあまり趣味ではない。
(日本の住宅事情的に再現が難しいというのもある)
あれよりもちょっとレトロモダンな生活感の出ている北欧の一般家庭っぽいデザインが好み。
話は反れたが、つまりはその人の「何が好きか」というものが見えてこないミニマリズムな部屋作りはまっぴらごめんだよ、という事を主張したかった。
それを書くだけなのに、あれやこれやとごちゃごちゃと余計な事を書き連ねてしまった。
文章に関してはもっとミニマリズム的に断捨離するべきだと思った。