見出し画像

期待値思考がないと人生損する

こんばんは。Likutoです。
今回は数学の「期待値」について書いていきます。

確率が嫌いだった人にとっては思い出したくもない言葉かもしれませんが、この考えがないとマジで損します。
なので、この際に頭に入れてしまいましょう。
特に数式も書かないのでさらっと読めるようになっています。


前提1: 期待値とは?

期待値のことが分かっている方は、ここを読み飛ばして頂いて構いません。

期待値はざっくりいうと、良いことと悪いことを、確率を加味して天秤にかけたときの結果です。

良いことがめちゃめちゃ良いことで、それが起きる確率が高ければ期待値も高くなりますし、逆であれば低くなります。
「期待値」という字の通り、どれだけ結果に期待できるかを数値で表したもの、ともいえますね。

ちなみに、確率が決まらない場合(例えば、それを行う人によって確率が変わってしまうがどうやってその人が選ばれるかは不明な場合)は期待値も決まらないことになります。


前提2: 大数の法則

期待値が決まっている出来事については、繰り返しその出来事を行ったときの平均値は期待値に近づく、という法則があります(大数の法則)。

例えばサイコロの場合、最初は大きい数が立て続けに出ることがあっても、振り続ければどの目も同じ回数だけ出るようになります。

※6の目が出たら次は1の目が出やすくなると勘違いされる方がたまにいますが、そうはなりません。
 前に出た目と関係なく、どの目も原則6分の1の確率で出るので要注意です。

画像1


元本より期待値が下回るものは損

典型的なのは宝くじですね。
期待値は元本の4分の1と言われていますので、仮に最初に当たっていたとしてもやればやるだけ損します。まだ期待値の高いと言われている競艇でも元本の4分の3程度ですので、損することには変わりありません。

宝くじなどは地方公共団体に寄付されるとなっているので、それを理由にやられている方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。
ですが、販促・販売にかかる事務費、販売代理店による手数料なども当然発生します。

それならば最初から素直に地方公共団体に寄付した方が良いでしょう。
ふるさと納税なら寄附金控除と返礼品の恩恵でむしろお釣りが返ってきます(笑)


損がなくなるまで人間はやり続けようとする

行動経済学の有名な理論に「プロスペクト理論」というものがあります。
人間は損失があると、それが回避できる手立てを取ろうとするというものです。

これは人間の大変恐ろしい性質で、要は1度損が発生すると、根拠もないのに好転すると信じて待ってみたり、損失を取り返そうとさらにつぎ込んでみたりしてしまうということです。
株でいえば塩漬けやナンピンがまさにこれですね。

このため、損切りのタイミングが遅れたり、逆に利益が出ても早めに引き上げてしまったりします。

投資に限らず、事業でも同じです。
事業環境の悪い分野に資金をつぎ込んで回収が思うようにできないとき、諦められずにさらに手を打って致命傷を負ってしまうわけです。

これは人間が無意識に行っていることなので、事前にルールを決めるなどして客観的に判断できるようにしておかないと、事態は泥沼化していきます。

画像2


じゃあどうすれば良いか?

ポイントは次の2つです。

・期待値を事前に割り出し、元本を下回るなら手を出さない
・期待値が元本を上回る場合でも元本割れのリスクは基本的にはあるため、損切り(撤退)ラインを事前に決めておく

ざっくり言えば、うまくいく可能性の高いものに張り、失敗しても大丈夫なように事前にルールを決めておく、ということです。
特に事前のルール決めのところが忘れがちなので、何か期待値が関わることをされる場合は忘れないようにしておきましょう。


以上、知っておいた方が良い期待値のお話でした。


いいなと思ったら応援しよう!

LikutoY
ありがとうございます。こちらはより良いnoteを書くためのコーヒー代に使わせて頂きます。