#漁師が聴いた馬の足音
その日の昼頃…、馬を引いた、ひとりの長身の騎士が、
ここ要衝の地…ザカードの最前線にやって来た。
七騎士のひとり…レオンは、朝から緊張してそわそわしている。
一方…遠目から、出迎えてくれたのがレオンだと気づいた
〔七騎士のリヴィオン〕は、軽く手を振っている。
…。
『…リヴィオン隊長!…遠路はるばる、お疲れ様です!』
『…ありがとう…、何、大した距離ではないよ。』
『…今、ゼイラムは、威力偵察に出ています…、
…夕刻には、帰還しますよ。』
『…そうか、ここの大事は無かったか?…レオン…。』
『…いえ…あっ…、少し気になる事はありました…。』
『…そうか…後で、私の宿営所で話そう…、
私はこれから〔ラヴィオ将軍〕に、挨拶してくるから。』
『…はい!』
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