#選挙権の剥奪

文明暦 xxxx.xx.xx.

この度、政府与党は国民選挙法の改正を強行採決した。

内容は18歳以上の、日本国籍を有する全ての人々に
選挙権を付与する、というものから、
〔15歳以上〕の、日本国籍を有する全ての人々に、
選挙権を付与する、という内容に改正された。

問題の内容は、ここからである。

さらに、この法律の施行から遡って10年間、
1度も選挙権を行使していない人々、
つまり…選挙に10年間、1度も行っていない人々は、
〔選挙権が剥奪される〕という内容である。

但し、これは時限措置であり、10年間は選挙権が剥奪されるが、
その後、再び選挙権は復活する。

そこからさらに5年間を数え、
その間に、1度も選挙権を行使しなかった場合、
そこから再度、10年間の選挙権が剥奪されていく。

それからは最大で、3年毎が期限となる見通しだ。

この法案を巡っては、野党はおろか、
一部与党からも、批判の声が高まっていたのだが、
今回は、強行採決で突破された模様。

元々、有権者らの投票率の低い日本国だったが、
果たして、どうなっていくのか?

中には、生まれてから1度も、
選挙に行った事がないという人々も、出てくるかもしれない。

〔天威新聞〕

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