レッド・レディー・オブ・ノスタルジア #02

〔シルバー・キャッスル〕の内部を練り歩き、
ひと通り観察し終わった伶香は、近くの椅子に腰を掛けた。

『…伶香さん…このレストランは、どうですか?』

『…。』

『…。』

『…そうですね…確かに〔いらっしゃいます〕…。』

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