#賢人デフォスが残した手記
〔本文より抜粋〕
私がかつて…自らの見聞を広める為に、
諸国を放浪していた時の事である。
〔アルタイガ〕という、砂漠に作られた街を訪れたのだが、
そこで私は、ひとりの盲目の老女の話を聴く事が出来た。
彼女は、生まれた時から目が見えていなかったが、
私の興味がそそがれたのは他でもない、
彼女はその代わりに、神の声を聴く事が出来たというのだ。
半信半疑だった、私の心の内を見透かすように、
彼女は、自分が知る神々の話を具体的に話してくれたのである。
さらに、彼女の心の瞳には、
神々が住まう世界の事が、はっきりと見えているという。
それらの話を要約すれば、
1.神は、存在する。
2.神は、人と同じ姿をしている。
3.神は、人よりも遥かに巨大である。
4.神々が住まう世界が存在している。
5.神は、複数存在している。
6.人は、神に似せて生み出された存在である。
彼女は、このように話していた。
彼女の話が、一体どこまでが真実なのか?
私には…それらを判断する事は出来ないだろう…。
THE END