高校時代(5)
三年生三学期最後の春休み、これが確か長くて一ヶ月以上あったので、高校生活最後に人生初のアルバイトをする事にしました。校則でバイト禁止だったけど今更どうでもいい。3月に値下げが予定されていたセガサターンが欲しかった。それまで44,000円とかしたサターンが20,000円とか半額ですからね。プレステも同時期に値下げが予定されてましたが、ゲーマーとしてはサターンを選ばねばなりません。
というのは建前で、本音はエヴァのOPが見たかった。やっぱり同時期にエヴァンゲリオンのゲームが出てて、これがOP完全収録だったんですね。動画サイトもDVDも無かった当時、好きなだけOP見たかったらビデオしかない訳ですが、ビデオは劣化するし見るたびに巻き戻すのも手間がかかります。それがサターンだと簡単にいくらでも見放題。これは買うしかない、と秋葉原でデモムービーを見続けながら思いました。ちなみに当時はエヴァのOP流すだけで人だかりが出来てた。
ちなみにエヴァのゲームはクソゲーでしたね。なにせTV版放映前から作ってたので、スタッフもどんなアニメかよく分かってなかったらしいし。仕方なく「シンジくんが記憶喪失になる」という苦し紛れの設定を使ってましたが、取り戻すべき記憶はスタッフも知らないので絶対に記憶は戻りません。余談ですが当時のタイアップゲームでは主人公が記憶喪失になるのは珍しくありませんでした。酷い時代だな。
話戻りますけどバイトは本の流通センターみたいな所で本を運ぶ仕事してました。適当にアルバイト雑誌で短期バイト探して見つけた気がする。ここがまた環境悪くてねー、おっかない先輩が無能な後輩を怒鳴ってばかりいました。うちら短期バイトには普通だったけど。いきなり社会の洗礼を浴びた。まあ一ヶ月だけだし良いか、と思って我慢してました。
昼休みに同じ短期バイトの人と話してたら、彼が俺と同じ高三で、4月から同じ大学の同じ学部に進学する事が分かって、驚愕しました。短期バイトは俺と彼しかいなかったので「なんて運命的なんだ・・・!彼とは今後も縁が続く気がする」とか思いましたが、特にそんな事はありませんでした。