【弟イーゴリのアイデアをカタチに】ロシアの高いITスキルを持つLikePay CTO/セルゲイ・ヴォロシオフへのインタビュー
代表イーゴリ・ヴォロシオフは様々なメディアでもよく取り上げられていただいているのですが、実はLikePay創業者にはもう一人います。
イーゴリ・ヴォロシオフの兄にあたり、アプリをはじめ高度なIT技術を駆使してプロダクト開発を行っているセルゲイ・ヴォロシオフ。
今回は、そのLikePay創業者で現在CTOであるセルゲイにインタビューしました!
・なぜ弟に誘われて、共同創業者として起業することにしたのですか?
エンジニア・プログラミストとしてキャリアをスタートさせた当時は、元々プログラミングをやりたいと思っていたので念願叶ったという気持ちでとても良かったんです。しかし働き始めて半年後に、「このままでは成長できない」と感じました。というのも、当時働いていた会社の同僚は、10年前の古い技術を使った、たった1つの同じ仕事を5年間もやっていました。その姿を見ていて、「これだと自分は満足できないだろう」と思いました。その時は野心も強く、もっと大きいことを成し遂げたいと思っていたし、早く成長したい環境で働きたい想いがありました。
その時ちょうど弟のイーゴリからLikePayのアイデアを聞いてとても刺激を受け、まさに自分の理想を叶えられる最高のチャンスだと思ってすぐに賛同して一緒に会社を創業することにしました。
今は、自分の力でゼロから新しいものを作れるし、使うシステムも自分で選ぶことが出来るので、とても満足しています。
LikePayでは、いつも新しいシステムや技術を取り入れるようにしています。時々失敗することもありますが、今の状態の方がプログラミストとしても起業家としても急成長できていると、自分でも感じています。
・エンジニアになろうと思った理由は?高いITスキルはどうやって身に付けたのか教えてください!
プログラミングは、元々趣味だったんです。一番最初は、「War Craft(ウォークラフト)Ⅲ」というゲームの地図をエディターで勉強しました。自分の好きなようにメッセージや動きを作ってカスタマイズしたり、新しいスキルでユニットの変更や追加も出来るようになっていました。それがすごく面白くてハマりました。
そして14歳の時に、初めて自分でコーディングしてWEBサイトを作ったんです。
日本で言う高校生くらいの時、学校で情報・プログラミングの授業がありました。その授業も好きで、既にプログラミングスキルがあったのでクラスのみんなにも教えていました。その後は家でDelphiを使って開発したり、独学で勉強し続けていました。
高校卒業後、アカデミー(大学のようなもの)でもデータベース管理システムやネットワークプロトコル、証券取引所の"取引ロボット"を作っていていました。あまり出来は良くなかったのですが、エンジニアとしての経験を積むことは出来たと思います。
ロシアでは徴兵制度があり、僕も10か月間軍で勤務したのですが、その時もデータベースアクセスを使って、大量の書類に自動で記入できるシステムを作りました。
軍から戻った後は小さな貿易会社に就職し、Viberを使ってスパムを送るボットシステムを作りました。Viberはスパム防止メカニズムを大幅に改善したので、このシステムはあまり長く作動しませんでしたが。
またIphoneケースを自分で作成して注文できるシステムも制作しましたし、「人工知能」とも呼ばれるマシーンラーニング(ニューラルネットワーク)も勉強しました。
この段階で自分のプログラミングスキルは十分だと確証したので、その後自分が住んでいた地域の大手食品会社に転職して2年間働いて、その間にLikePayを創業しました。
・日本に来て、生活や働き方など、住み心地はどうですか?
日本は、国としても人も面白いと思います。今は仕事ばかりで旅行にも行けないので、もっと余裕がでてきたら色々な場所に行きたいし、日本語や英語も勉強したいです。僕はエンジニアなのでずっと家で作業していることが多く、今まであまり外に出たりしていなかったので、もっと色々な場所に出かけて、たくさんの人と関わってみたいです。
また仕事面においてですが、日本のITはやはり遅れていると感じます。文化や言語の特徴からか、世界から少し閉ざされている感じがします。ITに関する情報量が少ないですし、方向性が独特です。特にUIについては、ごちゃごちゃしていて何を伝えたいのか分からないことも多いです。なので、日本のITシステムをもっとスタイリッシュで便利にしたいと思っています。
・これからの意気込みをどうぞ!
エンジニアとして、そして起業家として成長することはもちろん、AppleやGoogleなど、世界に通用する会社を目指したいです!
弟のイーゴリとは、ビジネス面でも生活面でも考えていることがほとんど同じなので、とてもやりやすいです。これからも二人で支え合って一緒に事業をやっていきたいです。
ありがとうございました!
セルゲイは、LikePay創業当時、会社での仕事と両立していてアプリを夜中に作ってほとんど寝ていない生活を送っていました…。そこまでしてもLikePayを立ち上げたかったのです!
日本語は話せないので社内ではいつもロシア語で会話していますが、日本の生活にも馴染めているようで良かったです。
エンジニアとしてのこれからの成長もとても楽しみです!
(インタビュー:広報担当 中村 有紗)
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