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【遊戯王MD】超重昆チュリオン【デッキ解説】
こんにちは!
最近ちょっとラッシュデュエルが気になっている展開虫です。
今回は諸事情で以前紹介した【超重昆チュリオン】の詳しい解説をしていこうと思います。
以前の記事を読んでないとわからないところもあるかと思いますので、まずはそちらに目を通してから読んでいただければと思います。
今回の記事では展開ルートなどは解説していないので。
通常の超重型昆虫との違いや誘発受けなどを考えた展開など、以前の記事では考えてなかったこと、書かなかったことを紹介します。
いつもマニアックな内容ばかりの私の記事ですが、今回はかなり深めのところを解説するので、頑張って着いてきてください!
はじめに
以前紹介した【昆チュリオン】ですが、記事を書いた後も考察を続けていました。
その結果以前は採用していなかったカードも採用するようになったり、展開ルートも少し変わったりしたので、改めて記事を作成しようと思いました。
最近は私自身3軸昆虫ばかり触っているので、そこまで最新構築というわけではありませんが、以前の記事からは大分考え方が変わっています。
そもそも超重型には弱点があり、それをセンチュリオンが補ってくれるということが以前の記事ではわかりにくかったとも思います。
昆虫族は展開力に優れた種族です。
しかし種族単体だと初動が細く、誘発に弱いです。
なので様々な出張を使用して昆虫族の介護をする必要があります。
初動はディアボランティスもしくはケルビーニを出せる出張というのが一般的ですね。
誘発受けはどうでしょうか?
出張テーマで誘発を受けれるのが理想です。
その2つを両立できるのは私が研究した中では、【超重型】と【3軸型】の2つです。
この2つデッキは召喚権を使わずに展開する方法があり、誘発の打ちどころとして十分に強さが知られています。
【3軸型】については使い方をそれなりに説明できたとは思いますが、【超重型】(昆チュリオン)については説明が不十分だったと思います。
というわけで【超重昆チュリオン】の解説していきます。
レシピ
現在のデッキレシピを載せておきます。
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以前のデッキからの一番の変更点としてはイワトオシ・カカーCルートの採用でしょう。
その結果メインデッキからは誘発が少し減り、プリメラが1枚になっています。
エクストラからはアティプスが抜けました。
初動率を上げるためというよりも誘発を受けやすくするための変更ですね。
その辺りは後程解説します。
一応このデッキの基本盤面だけ紹介しておきます。
展開方法は以前の記事を参照してください。
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ローカストのモンスター無効1
モースの特殊召喚1回制限
超重型昆虫の弱点について
通常の超重型昆虫デッキはいくつも弱点を抱えています。
そのいくつかを解説していきます。
①魔法罠が使いにくい
超重武者はテーマの特性上魔法罠のパワーカードを採用することはできません。
そのため、超重型の昆虫でも魔法罠は最小限にする必要があります。
最低限増Gを止めれる墓穴抹殺を入れていますが、ワカーU4の効果発動前には使うことはできません。
ワカーU4効果発動にチェーンなら問題なく使えるのですが、最近ではプルリアなどもいてスタンバイフェイズまでに投げられることも増えています。
その場合は墓穴・抹殺を持っていても使うことはできません。
②ワカーU4に頼りすぎ
また、ワカーU4を止められるのも非常につらいです。
展開のすべてをワカーU4に依存しているので幽鬼うさぎ等で妨害されると何もできません。
共振虫を引いていたとしても他にカードが並ばなければ展開できないのが昆虫族です。
他にカードを並べる方法は用意したいところですが、超重型とかみ合わないのでは意味がありません。
③無効系誘発の打ちどころがない
これは少し分かりづらいかもしれません。
超重型の通常展開だとヴェーラーや夢幻泡影を受けてくれるカードがいません。
超重型昆虫はディアボランティスを通さなければ共振虫にアクセスできません。
通常の超重型昆虫でディアボランティスを作るときは、ワカーU4とガイアブースターでシンクロすることになりますが、ワカーU4もガイアブースターもフィールドで発動する効果を使うことはできません。
なので相手はディアボランティスまで誘発を使ってくれません。
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ディアボランティスを止められてしまうと、手札に共振虫等を引いていない限り昆虫展開はスタートできません。
④万能無効がバロネス1枚しかない
超重型の最終盤面はかなり固いですが、万能無効はバロネスしかありません。
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魔法無効はタイギャラもいますが、拮抗勝負を2枚投げられたら盤面は崩壊します。
また、一滴にも弱く、サンダーボルトチェーン一滴で盤面は消え去ります。
妨害はモンスターしか置かないことが多いので当然、結界波にも弱く、一枚で0妨害になります。
この辺りは構築次第で手札に妨害を構えたり、バックに罠を構えることは可能なので一概には言えませんが、それでも超重武者のみの出張だと魔法罠には比較的無力です。
細かいことを言えばまだまだありますが大きな問題点はこの4つです。
センチュリオンを混ぜることによるメリット
上記の各問題点を解決していきたいと思います。
①②について
まず①②についてですが、超重以外の初動を組み込むことで大幅に改善されます。
超重初動を諦めてしまえば魔法罠も使うことができます。
墓穴・抹殺を気兼ねなく打つことができる喜びは何物にも代えがたいですね。
展開をワカーU4に頼っていたので初動の重ね引きしていても、ワカーU4さえ止まってしまえば何もできなくなっていた点も、ワカーU4が止められても別軸の初動があれば戦うことができます。
もともと超重とセンチュリオンの相性がいいのも高ポイントです。
相手に昆虫デッキを警戒されません。
③について
③についてはまずセンチュリオンがわらし以外の誘発を受けてくれます。
ワカーU4とセンチュリオンを両方持っているのであれば、ガイアブースターを並べた時点でセンチュリオンも相手に見せてしまいましょう。
ペンデュラム召喚は余るので通常召喚してもいいです。
トゥルーデアかプリメラが誘発を受けてくれると思います。
その2枚をスルーされた場合、もしくは無効系誘発の反応が消えない場合はどうなるでしょうか?
ガイアブースターとワカーU4でディアボランティスを作ります。
ディアボランティスとプリメラが並びます。
相手からするとこの2枚でアークシーラができるのが見えているのにディアボランティスに無効を打つでしょうか?
昆虫展開を知らないなら打ちません。
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また、ワカーU4だけの初動の際を考えてみましょう。
ワカーU4を特殊召喚後に無効系誘発の反応があったとします。
その場合はベンーKの効果でイワトオシを持ってきましょう。
イワトオシを召喚してカカーCをリンク召喚し、バイーQもしくはガイアブースターをサーチします。(バイーQ経由の方が普通の超重展開のように見えるのでお勧め)
カカーCの効果を発動してみましょう。
相手からするとカカーCの効果は止めなければいけないように見えるはずです。
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カカーCに無効を打ってもらったらガイアブースターを特殊召喚しディアボランティスを作りましょう。
ゴキポから共振虫をサーチし、ペンデュラム召喚します。
ここで通常の超重型だと出せるモンスターが意味のないピコファかアムホしかいません。
上の画像のように他に昆虫族が手札にいればいいですが、なかなかそういうわけにはいきません…
アムホをリンク召喚し、ダナウス召喚から動くしかないので盤面は弱体化してしまいます。
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しかしセンチュリオンを混ぜている場合はディアボランティスと共振虫からアークシーラが作れます。
ソゥマを先出しできるようになるので盤面は通常展開とほぼ変わることなく展開できます。
カカーCが邪魔なので全く同じというわけではないですが、ダナウス召喚時にリリースしてしまえば大きな問題ではありません。
ただしこの場合は盤面が1枚足りないので爆誕はセットできないので注意。
何かしら1枚でもモンスターを追加できるのであれば問題なく爆誕まで行けます。
④について
これはもう万能無効を3枚用意できる【昆チュリオン】の強みですね。
カウンター罠での万能無効もあり一滴・結界波への対策もバッチリです。
展開後はよほどのことがない限り負けることはないです。
(一度だけラー玉に屈しました…)
それ以外のメリット
まずは単純に初動が増えます。
センチュリオン側の強い初動はエンブレーマとスタンドアップの6枚。
プリメラ・トゥルーデアも弱い初動もしくは2枚初動になります。
通常の超重型では他に加えられる初動がメタルクランチくらいです。
そのメタルクランチも誘発に非常に弱くできれば使いたくない初動でした。
センチュリオンを混ぜることで初動率の大幅な改善につながります。
また、昆虫展開だけを考えた場合でも盤面が強くなります。
後程展開ルートは説明しますが、昆チュリオンの最終盤面を昆虫だけでも作ることができます。
増Gを受けた際に少しだけ止まりどころがあるのもいいところですね。
とりあえずセンチュリオン罠だけサーチして伏せておき、手札誘発で戦うということはできます。
まぁそれだけで相手が止まってくれることはほぼないですが…
後忘れてはいけないのが最終盤面がかっこよく、使うカードもかわいいですね!
正直超重では花がなかったです。
昆虫のかわいさ・かっこよさにも劣らないくらい、センチュリオンもかっこいいしかわいいです!
使っていて楽しい気持ちになれます!
センチュリオンを混ぜることによるデメリット
いい面があれば当然悪い面もあります。
メインデッキの枠
最も悪いところはデッキの枠を食い散らかしてしまうところですね。
本来昆虫デッキに入れたいカードが入りません。
ランスや騎甲虫魔法罠、特殊召喚できる昆虫などの枠が一切ないです。
センチュリオンのカードで初動となるスタンドアップ・エンブレーマはとても素晴らしいです。
下級のプリメラとトゥルーデアも2枚初動として使えるし、単体でもセンチュリオンとして動けるので許します。
ファランクスも1妨害として使えるのでいいでしょう。
問題はガーゴイル・ウェイクアップ・爆誕・ランブルの4枚です。
昆虫デッキはただでさえ事故りやすいのにさらに事故率を上げるのかという問題が付きまといます。
ガーゴイルは初動が下級センチュリオンしかいない場合にはどうしようもなくなるのでやはり必要。
ウェイクアップも流石に抜くわけにはいきません。
一応素引きでも展開できるであればレベル4か8のシンクロ要員を出せるカードにはなります。
爆誕はどうでしょうか?
一滴が流行っている現状抜くわけにはいかないというのが私の感想です…
一滴に対応できないのであれば安定感の高い3軸を使った方がいいかなと思います。
ランブルは素引きでも意外と役に立つことは多い印象です。
ディアボランティスが止められた後墓地のバイーQを蘇生してバロネスもしくはアークシーラを作るなど、全く使い道がないわけではないですが、事故札には変わりありません。
正直最終盤面にバロネスはもはや必要ない可能性もありますが、気軽に使える万能無効は1枚でも多く欲しいです。
バロネスさえ諦めるのであればランブルは抜いてしまってもいいと考えています。
上振れでレベル8をもう1体追加できるのであれば代わりにタイギャラは置けます。
初手に墓地送りする予定のカードもしくは上級虫がいれば追加でドーザーが持ってこれるので要求値はそこまで高くはありません。
センチュリオンの何かしらを引いていて追加でガーゴイルを持ってこれるでもいいです。
エクストラの枠
エクストラの枠もギリギリいっぱいまで使っています。
後攻用のエクストラはシャドーモスキートしか入っていません。
もちろんバロネスなんかは後攻でも強いですし、ベアグラムのような後攻に強いカードもいますが、対応力は一切ないです。
抜いてみてやはりつらいのはアティプスですね。
アティプスがいれば勝っていたデュエルというのも何度か経験しました。
汎用のエクストラが全然入らないので止まりどころもないのはかなりつらいですね。
本来なら増Gの止まりどころとしてバグースカ辺りは入れておいた方がいいとは思います。
手札誘発の少なさ事故札の多さ
メインデッキの話に戻りますが、当然これだけ枠を食うので手札誘発は減ります。
後攻はかなり絶望的ですね。
昆虫デッキの宿命ともいうべきものですがどうしてもデッキを薄くすることはできません。
正確には薄くすることもできるけど弱くなります。
共振虫が軸の昆虫デッキはどうしても上級昆虫を多数採用する必要があります。
そのためデッキを薄くすればするだけ事故率が上がっていきます。
ソゥマは引いてもいい上級昆虫ですが、代わりに下級クローラーという事故要因を採用する必要があります。
もちろん初動との合わせ引きで上振れになるカードもありますが、このデッキの事故札は驚異の19枚となります。
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昆虫展開に使うカードはほぼほぼサーチやリクルートで使うものなので、基本的には引きたくないカードになります。
流石に多すぎますね…
このデッキは手札コストを多用するデッキなのである程度は許容できるとはいえなかなか辛いものがあります。
これはこのデッキというよりは展開型の昆虫全般に言えることなのでセンチュリオンを混ぜたことによる弊害というわけではないですが、原因の一端を担っているのはセンチュリオンです。
とはいえ素引きしたくないカードを減らすよりも初動を通すためのカードが昆虫には必要です。
このデッキの場合はその役割をセンチュリオンに担ってもらっているのです。
素引きしたくないカードもどうせ後から持ってきますし、このデッキは手札コストを多用するので手札にいらないカードがあっても捨てればいいだけです。
一応これでも弱い初動を入れると初動確率は90%ほどはあるので…(最大展開は75%くらい)
初動の優先度について
複数初動を持っている場合どの初動から使うべきかについてです。
初手にワカーU4・バイーQ・イワトオシ・ダイー8・スタンドアップ・エンブレーマの内、複数種類引いていた場合何から使うべきでしょうか?
相手の誘発も考慮して考えてみましょう。
まずエンブレーマは使うべきではありませんね。
魔法カードが墓地に行ってしまうため超重が機能不全に陥ってしまいます。
同様にスタンドアップも相手がうさぎを持っていた場合が怖いので、できるだけ後で使いたいですね。
ただし召喚権を使うイワトオシもしくはダイー8の場合は話が変わります。
相手が誘発を持っていた場合、この2枚でワカーU4にアクセスできないとペンデュラム召喚ができないため、共振虫を出力する方法がなくなってしまいます。
特にダイー8は泡・ヴェーラーでも止まってしまうので、非常に危険です。
なのでこの2枚に関してはスタンドアップよりも優先度が低くなります。
スタンドアップを先に発動して、センチュリオンで誘発を受けましょう。
その後イワトオシ・ダイー8で貫通を狙うという流れになります。
ワカーU4とバイーQに関してはバイーQでうららチェックしたいところですが、ワカーU4から発動するべきです。
ワカーU4を先に出して泡・ヴェーラーの反応を見ることの方が重要です。
バイーQからの場合クロウとの区別ができないので厳密にはうららチェックにはならないし、うららチェックはベンーKですればいいです。
ベンーKを止めてくれるならバイーQで貫通するという流れの方がいいですね。
ベンーKを止められなかった場合はイワトオシからのカカーCに使ってくれることをお祈りします。
ここまでは単純に初動のみを引いていた場合です。
初動複数に加え共振もしくは応戦を合わせ引きしていた場合はさらに話が変わります。
召喚権はできるだけ共振・応戦に使いたいので、イワトオシ・ダイー8が候補から外れます。
エンブレーマの方が優先度がこの2枚よりも優先度が高くなります。
貫通力はメインギミックに直接アクセスできる共振・応戦の方が高いためです。
共振虫を素引きできている場合は、共振虫を召喚する前に誘発を吐ききってくれればリンク以外のモンスターが1枚でも残っていれば、アルミラ変換から貫通できます。
応戦の場合は少し話が変わります。
応戦召喚での貫通条件はレベル4チューナーがいることです。
つまりセンチュリオンから入った場合トゥルーデアに泡を打たれた場合に展開がストップします。
レベル8状態のトゥルーデアに泡を打つかというとかなり怪しいとは思いますが、それなりの確率で泡を使われます。
その場合はイワトオシ・ダイー8から動けばいいのですが、エンブレーマ初動の場合はそうもできません。
なので貫通札が応戦の場合は最低限センチュリオンの盤面は作るため、エンブレーマの優先度は比較的低いままにしておいた方がいいかもしれません。
そもそも3枚のエンブレーマ初動で、イワトオシもしくはダイー8とピン刺しの応戦を引いていて、相手が無効誘発を持っている場合というごく限られた条件を考える必要があるかという話はあります。
更にソゥマを引いている場合も考えてみましょう。
その場合は昆虫展開に召喚権が必要なくなります。
召喚権を使ってしまった後ディアボランティスで共振をサーチできた場合を考えてみましょう。
ソゥマを使用し昆虫が3体並んだあとピコファをリンク召喚し、ピコファのコストで共振を捨ててしまいましょう。
アムホをリンク召喚しダナウスを召喚した段階でちゃんと墓地には共振が2枚あるので通常展開に合流することができるはずです。
そうであるならば召喚権を使ってしまっていても問題はありません。
遠慮なくイワトオシ・ダイー8召喚から展開をスタートしましょう。
昆虫展開からセンチュリオンへのアクセス方法
手札に昆虫しかいない場合は昆虫展開をするしかありませんが、昆虫展開からも共振虫とソゥマがいるのであれば、センチュリオンにはアクセスすることが可能です。
共振ns ソゥマ効果で共振裏にしてクローラー3体展開
2体でピコファls 効果で共振装備
ピコファ・クローラー素材アムホls 共振効果ダナウスサーチ
アムホ効果で共振・アムホリリースダナウスss 共振効果ベアグラムサーチ
ダナウス効果共振・共振・クローラー蘇生
場の4体でエルフとピコファls 共振効果ドーザー・ネプチューンサーチ
共振2ソゥマ除外してベアグラムss共振効果ニードル・モース墓地へ
エルフ効果ニードルss ニードル効果ピンサーチ ピンss
ニードル・ピン・ベアグラム素材アークシーラss スタンドアップサーチ
スタンドアップ効果トゥルーデア経由プリメラ 爆誕サーチ
ゴキポ・ピン除外してドーザーss
プリメラ・ドーザー素材赤きss ランブルサーチ
赤き効果コズブレss
クローラー2体・ダナウス除外してアムホ蘇生
ピコファ効果ドーザー・ピコファ・ベアグラム戻して1ドロー
ピコファ・アムホ素材アトラスls アトラスリリースしてバギー2体ss
バギー2体素材ローカストxs
ピン・共振・ゴキポ戻してネプチューンss ランブル効果ニードルss
ニードル・ネプチューン素材バロネスss
エンドフェイズにアークシーラをローカストで無効にしてモース蘇生
あまり使うことのないルートではありますが、こういったこともできるということは覚えておいた方がいいですね。
このデッキの小技
センチュリオンのカードの中でウェイクアップとファランクスについてちょっとしたテクニックがあります。
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ウェイクアップについてですがこのカードの①の効果ですが、魔法罠ゾーンにモンスターカードが存在する場合という条件はペンデュラムゾーンでもいいです。
ワカーU4初動でベンーKのサーチを止められた場合ペンデュラムゾーンにベンーKがいるのでこのカードはアクティブになります。
また、ピコファレーナの効果で昆虫を装備している間もこのカードは使えます。
ソゥマしか初動がない場合でもこのカードを使用することができることは覚えておいた方がいいでしょう。
また、②の効果は基本的にはファランクスを落とすために使用しますが、ピコファレーナの1ドローで超重を引いてしまった場合には、この効果で適当なモンスターを落とすことで超重がアクティブになることも忘れてはいけません。
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次にファランクスについてですが、このカードはフィールドの表側表示のモンスターカードならなんでも除外できます。
つまり自分のペンデュラムゾーンのカードも除外できます。
ワカーU4を一度除外した後特殊召喚できます。
レベル4チューナーを再度用意できます。
また事故っている場合や増Gを止められなかった場合に共振虫を召喚しておくと、このカードで共振虫を一時除外することで共振虫の除外時効果を使用することができます。
滅多にないことですが、相手がこちらの手札誘発で動きを止めた場合などに戦闘で破壊されるより一度逃がしてゴキポ落としで初動を確保する動きをした方がいい場面もあります。
また、この特殊召喚はこちらの特殊召喚として扱われます。
なのでバロネスとモースがフィールドにいる状態で相手のカードを除外した場合に、スタンバイフェイズで先にバロネスの効果を使用し墓地から特殊召喚すると1ターンに1度しか特殊召喚できないため、相手のカードは戻ってこれません。
悪気はなかったんだ…特殊召喚できないばかりに…
このデッキは強いのか?
私は【超重昆チュリオン】が私が組んだ超重型の昆虫デッキでは最も強いと思っています。(私がランク用に組んだ超重型は20デッキ以上あります)
センチュリオン自体は正直あまり強い出張ではないと思っていましたが、出張採用してみると非常によく誘発を受けてくれるとてもいいテーマだということがわかりました。
特にワカーU4初動の場合には存在するだけで泡ヴェーラーをケアできるという点は他の出張セットにはない利点の一つだと思います。
ただし、あくまで超重型の昆虫の中ではです。
どうしても素引きしたくないカードが多い超重型は3軸型と優劣を付けづらいです。
いくつか比較してみましょう。
素引きしたくないカードの枚数は【超重昆チュリオン】19枚に対して【3軸昆虫】13枚です。
手札の質は3軸型の方が高いです。
うらら等の汎用誘発も初動になるので3軸型は初動率も高いです。
また、超重型は過剰妨害になりがちです。
3軸型の比較的簡単な盤面でも捲られることはほぼないです。
しかし少し前の捲り型天盃龍などの貫通力を備えたデッキとの対面では、超重型の過剰妨害でないと止めきれないということも考えられます。
単純な手数では抜けないのが昆虫デッキの制圧なので、そうそう抜かれる心配はないと思っていますが、今のインフレがどこまで続くかはコナミにしかわかりません。
3軸型に対して超重型の明確な利点はペンデュラム召喚での貫通力です。
ワカーU4初動の場合は泡ヴェーラーは有効になりにくいし、うららもレベル4を素引きしているだけで貫通することが可能です。
なので超重型が完全に劣っているというわけではありません。
超重を使っているのでカード1枚のパワーもとても高いです。
超重を見せるだけでサレンダーされることもあります。
3軸型最強のベイゴマと比べてもワカーU4のパワーは圧倒的です。
そこにつながるカードも多く、その脅威は一般的に知れ渡っています。
3軸型は初動率・安定性・手札の質に優れ、超重型は貫通力・妨害力・1枚ごとのカードパワーに優れています。
どちらが一概に強いとは言いづらくはあります。
現状では若干3軸型の方が勝率がいいかなとは思いますが、サンプルが足りないので絶対とは言い切れません。
どちらが強いかは実際に回して比べてみてください。
私にはもうわからなくなってしまいました。
どちらの昆虫デッキも回していてとても楽しいので、ぜひ使って遊んでみてほしいです!
ただし昆虫デッキ自体が強いとはとても言えないです。
最後に
ここまで【超重昆チュリオン】の解説をしてきましたが、いかがだったでしょうか?
細かい話ばかりしたので、退屈だったでしょうか…?
今まではここまで細かい話を記事にはしてこなかったので、ちょっと不安に思っていたりします。
やはり展開ルートとかバンバン書いた方が記事としては見栄えがしますからね…
とはいえ展開ルートだけ書いても実際には妨害受けながらどう動くかの方が大事だったりするかと思い、今回はあえて展開ルートよりも細かい解説をメインにしてみました。
以前の記事で基本的な展開ルートは書いていますしね。
この記事を読んでいる方はわかっていると思いますが、実践ではどこに妨害を受けるかなんてわからないので、展開ルートはどうしてもアドリブになります。
ラグから相手の手札誘発を想定してどこに妨害をもらうように動くか、妨害を受けたらどうするかをある程度考えておかないと、実践では使えません。
昆虫デッキはほとんど研究がされていない分野です。
時々動画などで見かけることはありますが、微妙なことばかり言われています。
ひどいものだと昆虫GSと相性の悪いカードばかり入れて昆虫は弱いと言っている動画もありましたね…
少なくとも私が研究している限り、そこまで悲観するほど昆虫は弱いわけではありません!
私自身昆虫についてはまだまだにわか知識しか持っていません。
昆虫の展開ルートはもっと掘れると感じています。
環境トップクラスとは言いませんが、環境デッキとも戦える昆虫デッキを構築していきたいですね!
より良き昆虫展開のためにこれからも精進していこうと思います!
以上展開虫でした!
なかなかの長文でしたがお付き合いいただきありがとうございました。
かなりマニアックな内容でしたが楽しんでもらえたなら幸いです!