フルートの録音で使ってみたマイク各種のレビュー記事
今日は曲解説記事ではなくて、
(あと7曲残ってます・・・)
息抜きDTMの話をちょこっとさせて頂こうと思います。
私は動画制作にはあまり興味がなくて録音だったり、音源作りの方が楽しめる人なんです。
2019年、コロナ禍でオンラインレッスンだ!動画収録だ!
と騒がれていたのでカメラや照明なんかも揃えたんですがまったく使ってません(笑)
人気YouTuberの多くは一眼レフ使って綺麗に撮ったりしているのを見て
自分もそうした方が良いのかなと実はコスパ最高のLumix G8を中古で購入してみたんです。
でも、撮影に関する専門用語もチンプンカンプンだし全然扱い方が分からなくて結局iphoneとかで撮影したりとか全て簡単便利な安いPanasonicのVideoカメラで回しっぱなしで撮影してます。
今や、もう一眼レフ使わないな~😒😒😒
長時間耐えられなさそうですし・・。
いくら考えてもメンドクサイ(笑)
背景がボケるっていうのカッコよくて見てると素敵だな、って思います。でもそこに神経と時間を使いたくないのでした。
きっとこれからもカメラは専門の人に頼むかiPhone自撮りでいくのではないかと思います。
そろそろ買ってしまったカメラと照明機材を売って、その売ったお金で録音がもっと楽しめるものに使いたいと思います。
実は私の父が生前アマチュアカメラマンでいろんな高級なカメラを持ってました。デジカメはひとつもありませんでしたし、父が亡くなった時全部欲しい人に譲ってしまいました。
どうやら私はその方面の血は受け継いでないみたいです(笑)
ということで、ちょっと前置きが長くなりましたが、今回の記事はちょっとしたスタジオや宅録についての記事です。
ホールの録音で使っているマイクについては後日改めます。
当時あちこちネットでレビュー見て良さそうだなと思うものをピックアップし、いざ買いましょうとすると殆ど売り切れ状態になっており、やはり高価なものしか残っておらず素人はこんな数万円のマイクには手が出ません。
そういえば、もう十数年前に「これは画期的なレコーダーだ!」と飛びついたものがありました。
それはEDIROLEのR09というハンディレコーダー。
これが出た時は飛びつきました。
だって簡単・綺麗に2時間は余裕で録音できるものだったからなのです。今は生産終了で販売はされてませんが、コンパクトで軽くて持ち運びに便利なので現役でまだリハーサルや練習の録音時に活躍してます。
この機種が出てからというもの各メーカーが気軽に綺麗にデジタル録音するハンディレコーダーの開発に乗り出したと言っても過言ではなかったのです。
そもそも、EDIROLというのは、Rolandの子会社?ですから音質は良いに決まってます。私個人的ですがデジタルピアノでは音質やタッチはヤマハより好きなんです。
それではこれより現在使っているマイク、気になってるマイクの紹介です。
ZOOMH6
そのような遍歴を持ちつつ考えて考えてその時購入したものは
ZOOMのH6というハンディ―レコーダーでした。
EDIROL製品では私の用途に見合った製品が現時点でなかったのは残念です。
TASCAMかZOOMか迷ったのですけど最後はカンで決めました(笑)
決め手となったのは入力がH6は6トラックもありシーンに合わせ今後いろいろ出来そうなので、とても良い買い物だったと思います。
※その頃は4万円以上してましたが、今下がってます(-_-;)
H6の紹介ページは↓
オーディオインターフェースとしてパソコンやiphone、ipadでも使うことができるので、オーディオインターフェース要りません。
これひとつあればいろんなところで録音できるし、他にダイナミックマイクやコンデンサーマイクを4本まで足すことができるのは凄いと思いました。
音のデータはトラック事に残してくれるのもありがたいです。
私がどんなことしたって、プロのエンジニアのようには録れないし
何十万円もするマイクその他は買えないし、そこそこ良質な音で収録できるのならOKとしました。
ZOOM H6XYマイク
このH6にデフォルトで付いているマイクはXYマイクという単一指向性ですので狙った音をクリアに録音するには良いかなと思いました。
しかし、自分の部屋で録ってみるとクリアすぎて息がフルートの歌口にあたって擦れる音まで入るのでうーむという感じです。
そこで、このH6はトップのマイクを交換できるということで、新たにマイクカプセルを後で購入しました。
こちらも当時は7,000円くらいしてたと思いますがやはり下がってます(-_-;)
ZOOM H6用MSマイクカプセル
単一指向性マイク(Mid)と、側面を向いた双指向性マイク(Side)を組み合わせたMS方式のステレオマイクで、周りに響く残響なども録ることができます。
サイドのレンジも変更していけるのは良いです。
設定の仕方次第ではとても不自然になるので慣れが必要でしょうね。
実はYouTubeのフルート動画の中でこのMSマイクで録音されているのを発見して、その音質がとても良かったというのもきっかけになりました。
・・・が、「小品を吹こう!」シリーズではこのMSマイクで録ってます。
毎回マイクの設定や設置場所を思考錯誤しているためか、毎回違う音像で申し訳ないです。
そういうわけで動画を観返してもあまり音が良くはない気がします。ですがまったくの単一指向性マイクカプセルより若干柔らかい響きになっているようにも思います。
ちなみにホールで録ったベートーヴェンのスプリングソナタもこのMSマイクで録音しました。
第三楽章はこちら
まぁ、一回目の試みとしてはそれも良いかなとは思いますが・・・。
もう少し良い響きで録れているという予想がちょっと外れたかな?と言う感じです。やはりフルートの録音は難しいです。
もっと音響のこと勉強してみたくなったり・・・。
フルートという楽器は近場で聴いていると息が擦れる音を含んでますので、それをノイズと捉える方が多いと思います。広くてよく響く会場だと音の質はかなり変わり清々しい風が吹くイメージの音になります。
ということで、狭くて響かない会場はこのノイズは気になる人は気になるでしょうね。
ということで、デッドな部屋で録ったフルートの音はDAWソフトで後から加工すれば良いとは思います。
でも、そういった加工をあまりしたくないクラシック奏者が多いと思いますので、響く会場を探して録音するのをおススメします。
実はこのMSマイク今はちょっと使っていなくて、今宅録で使っているのは結局XYマイクの方で録音しています。
割と広い会場ならMSマイク、狭い場所ならXYマイクと使い分けすると良いかもと思いましたが
(ホール録音については後日改めて記事にしますが)ホール録音でXYマイクで収録したものも聴いてみると、ことのほかホールの残響も綺麗に録音できていたので、もしかするとXYひとつで置く位置を工夫すればかなり使えるかなと思いました。
AudioTechnica/T4040
次に購入したのがオーディオテクニカのコンデンサーマイクです。
こちらのマイクはいろんな楽器奏者のレビューで好評でしたので購入してみました。
録音してみるととてもクリアな音質でした。ZOOMのXYマイクより音は少しまろやかになり倍音が綺麗に入っているなと感じました。
ただ、いつでも出してという気軽さが無いためあまり使えてません。
また、ブレスや吹き始めのリップ音なども拾ってしまうので非常に気を使います。
吹き始めは鼻でブレスしてから録った方が良さそうで、その練習もしなくちゃとか思うとなかなか箱から出すまでにいかないんですよね。
勿体ないから時間が沢山ある時用にしてます。
SHURE MS57
あと、自分でもう何十年も前から持っているダイナミックマイクはSHUREのMS57です。
但しこの単一指向性のダイナミックマイクはゲインをかなり上げないとちゃんと音を拾ってくれなく、それで録音するとホワイトノイズが乗ってしまうが残念です。これを解消するにはマイクプリアンプというものが必要になるらしいので今はあまり使ってません。
録れたフルートの音質はあまり好きではなくて、ジャズのライブハウスで使っていました。ライブハウスではマスターのミキシングの腕にかかっていて、どのマイクで録るか心得てるところが多いので、このMSマイクでも良いのではないでしょうか?
クラシックの現場ではあまり見かけません。
SHURE MS58
実は私は持っていなくて以前から気になっていたものがこれです。
MS57は楽器用のマイクとしては定番ですが、フルートやっている人はこれよりもヴォーカル用とされている58の方を好んで使っているようですが、昔と違い生産しているのが中国になっているらしく、随分と音質が落ちたようなレビュー記事が上がっていてなんか残念な気持ちになります。
そして、今度はまたZOOMのハンディレコーダーを試しました。
とにかく、アクティブに使いたい、という想いが強くなってきたためです。
それとリモートレッスンが増えてきて、iPad proでのレッスンで音質が気になり始めたこともあって、より軽量で持ち運べるものであり、
実はこれからある挑戦をしたいと思っていて、
それには重いもの、嵩張るものはできるだけ持ち歩きたくないのです。
どこでも気軽にそれらの作業をしたい。
でも音質はある程度は保ちたい、ということでこちらを購入↓
ZOOM H1n
録音してみたのですが、結構クリアに録れていて驚きました。
私好みのクリアでシャープな音質で拾ってくれているなと感じてます。
手に取ってみるとかなり軽くて、買って失敗したかも・・・と思ってしまってまうくらい軽い(笑)、録音した音を聴いて思った以上に良かったので満足しました。
今後はこれを持ち歩き気軽にどこでも録音してみようと思ってます。
iPadでのリモートレッスンでも使って少しでも生の音にして届けられると嬉しいですが。
次回(いつになるやら・・)はこれらで宅録の音も紹介できればと思いますが、できるだけ同じ条件にしてH6に全てのマイクを差してみようと思っています。
最後に
こういうものって凝りだすといろんなものを試したくなりますが、聴いていて思ったのですが、どれもダイナミクスの表現があまりちゃんと録音されないのが悔しいですね。
とっても小さく演奏しているはずなのに、全部同じ音量で録れてしまって。
何かを変えれば少しはそれらの細かいところもちゃんと録ってくれるのではないかと思います。
しかし、なんせそれにかける予算はあまり持ち合わせていないのですが・・・。
何か発見したときはnoteにアップしたいと思います。