「小品」を吹こう!」#14《フィビヒ/ ポエム》
進んでいるのかな・・・頑張る😄
いよいよ来週から7月になりますが、今日の札幌は夏でした!
アイスクリームが恋しいです。
でも、私は身体を冷やせない体質なので冷たいものは年に2〜3回ほどでほとんど口にしません。
さて、このシリーズ、ようやく半分までたどり着きました!
こちら、フィビヒ作曲ポエムです!
フィビヒについてはあまり詳しい情報が得られませんでしたが、以下のようになります。
Zdenek Fibich(1850-1900)−ズデネック・フィビヒ
ある解説書にはチェコスロヴァキア(現在のチェコ共和国、スロバキア共和国で構成されていた)のロマン派の作曲家となっていますが、チェコという国の歴史見ると1900年代には政治的な紛争、独立、併合を繰り返してきた大変な国のようです。作曲家辞典によるとフィビヒのいた時代はそれ以前ですので、正確にはボヘミア国民楽派に数えられドイツロマン派の色彩が濃いとありました。
ほぼ同時代にこのボヘミア楽派にはドボルザークも入ってます。この時代の音楽はそれまでのロマン派音楽に民族音楽の特徴を宿していて非常に豊かな表現がされています。
なるほど、私がこの曲を吹こうすると何か内から湧き上がるものを感じ、少々大げさな演奏になっているような気がします。
作曲家の時代背景とか調べると、その激動時代にどのように音楽と向き合ってきたのかというのも興味があります。書籍や年表をもとになんとなく想像はするものの、やはり私は平和ボケした時代に生きてきたのかなとその凄まじさとかとかは真の意味で分からないように、喜びや幸せの感じ方も多分違うだろうなと思います。
その国に行って滞在して、できれば何年か住んでみたい気持ちがありますし、若い人たちが留学することは大切なことだと思います。その土地の文化、現地の民族音楽、言語に触れるときっと違った見方ができるのではないでしょうか。
私は旅行でスペインに行ったくらいですが、それでも現地の芸術にこの見たり聞いたり、民族性にも深く共感できたことはとても勉強になりましたし表現するための参考にもなりました。想像力の幅が広がると思います。
さて、フィビヒの作品にはフルートのための曲は残してくれていません。この曲は交響詩「黄昏」(「夕暮れに」)作品39の一節で、それをヴァイオリニストがヴァイオリンとピアノのために編曲した「ポエム」として世に知られるようになりました。
交響詩で聴くとこの曲の素敵さがより増すと思いますので、「フィビヒ、黄昏」で検索して聴いてみてくださいね。
私がこの曲を知ったのはあるフルートのCDを聴いて、なんて素敵な曲だろうと思い、自分のリサイタルにも取り入れたことがあります。しかし、こちらではあまり知られていない曲ですが、楽譜はムラマツで見つけることができました。開けてみるとC-Durに編曲されていました。
しかし、原曲の「夕暮れ」はおそらくDes-Durで書かれており、また私の聴いたフルート版はG-Durでフルートがよく響いてましたので、私もその調に編曲して吹いた記憶があります。
今回は原曲の音域に近いその譜面のままの-C-Dur-で吹いてます。
収録時はボッケリーニを吹いてからだったので木製頭部管のままでその後の曲を吹いてしまいましたが、客観的に自分の演奏を聴くともとの頭部管に戻すべきだったかな、と思いました。
というのも、こういう表情豊かな曲では、まだまだな私は強弱の息圧のコントロールが上手くいかず、音程の悪さが・・・・😓残念ながら研究不足です😓
木管フルートを素敵に吹く人に敬意!
最初のピアノの導入部は3/4拍子、フルートは一小節だけ6/8拍子になり次の小節からは12/8拍子で進んでいきます。cres.とdim.でかなり揺れます。ダイナミックスもpppからffまで幅が広いので、pppをかなり弱くするとフォルテが生きると思います。音程には気をつけましょう。
ここはフォルテを基準にしてピアニッシモの音量に気を使うほうが疲れないように思います。というのは、ピアニッシモで音楽を奏でることは一番むずかしく、そしてそのピアニッシモできちんと響かせる音楽はとても美しいです。師匠の受け売りもありますが、共感できます!
ということで、自分のダイナミックスの幅がどれだけあるかが勝負・・・いや、音色やヴィブラートの種類がどれだけ持っているかが強みかもしれません。そうでないと、力みばかりになってしまいそうな、、、、。
フルートは音量が出ない楽器と認識して何度も試行錯誤して、一番自分が力まず気持ちよく吹けるほうが大事じゃないでしょうか。
ソノリテでダイナミクスの練習はしてますか?私は時々サボります😂
時間がいくらあっても足りないですね〜
余談ですが、この曲「ポエム」というタイトルって惹かれますよね。他の作曲家もポエムというタイトルの曲を沢山だしてます。フルートではグリフィス、ヴァイオリンではショーソンという作曲家が「ポエム」または「詩曲」という作品を残しているので、それぞれそこにどんな詩が潜んでるいるのか聴いてみても良いでしょう。実は私はまだグリフィスのポエムは楽譜は持っていて一通り譜読みはしているものの、何故か人前で演奏したことがないので吹けなくなる前に一度は皆さんに聴いていただきたいと思ってます。
それでは、今日のところはここまで。
いつもご覧いただきありがとうございます(*^^*)
また、堅い文章になってしまったかも・・・
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