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統合失調症:「そんな風には見えないね」と言われても嬉しく無い理由。

僕は統合失調症である。
その事を人に伝えた時にこんな事を言われることがある。
「全然そんなふうに見えないね。」
当の本人は悪気なく言ってるのであろうし、むしろ褒め言葉の様に言ってる感すらある。
しかし言われた本人は微妙な気持ちになってたりする。
これはなぜなのか考えてみた。
そしてこういうことなのではないか?
ぼんやりと言語化できたものを書く。
わかりやすくするためにあえて大袈裟に表現する。
「全然そんなふうに見えないね」
という言葉はその裏に
あなたと接していてあなたが精神疾患を持っている様な頭のおかしな人(大袈裟に表現しています。)には見えないよ。
こんなニュアンスを感じ取ってしまうからだと思う。
ニュアンスを伝える為に統合失調症の部分を色々変えてみようと思う。
「俺、糖尿病なんだ。」
「全然そんな風には見えないね。」
「俺、高血圧なんだ。」
「全然そんな風には見えないね。」
どうだろうか?
何だか妙な気分にならないだろうか?
もっとおかしくしてみる。
「俺、日本人なんだ。」
「全然そんな風には見えないね。」
どうだろう?
何だかちょっと嫌な気持ちにならないだろうか?
自分を構成する要素を否定されている様な微妙な気持ち。
そんなふうに見えなくてもそうなんですよ。という気持ち。
ネガティブなイメージをベースにポジティブに変換されている様な妙な気持ち。
もちろん「そんな風に見えないね。」と言っている人に悪気があるわけでもその人が悪い人なわけでもない。逆の立場だったら僕もそう言うかもしれない。
ただ「そんな風に見えないね。」そう言われるたびに僕は微妙な気持ちになってしまう。

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