FIREや早期退職をした人の声
FIREや早期退職を夢見てあれこれ夢想・画策している人は多いと思います。
では、実際にFIREされた方や早期退職を果たされた方から直接話を聞いたことがありますか?
私はあります。
経営している店が地域密着型のプレミアム商品販売店ということもあり、そうした方々からお話を伺うことがあるのです。
夢の世界に到達した、夢の世界の住人のリアルな声です。
これは意外と残念なお知らせになるかも知れませんが、
大多数は「ひま」だとおっしゃっています。
あなたは定年退職後を見据えた人生の戦略があるか?
でも書きましたが、そこに到達すると暇だと感じている人が大多数なんです。
だから日常的に何をしているか。
そこまで聞いています。
散歩する
高級なサウナ付きジムに毎日通う
全食自炊する
別荘に行く
こんな感じです。
もちろん旅行に行ったりもされていると思いますが、普段の日常的には「どのように時間を潰そうか?」と悩んでおられるご様子です。
ただ見る限りこうした人たちは元々ストイックだったり同調圧力に屈しなさそうな人だったりするし、孤独な感じ(あくまでも私見ですが)なので、厳密なルーティンとして、何やら上記のことを猛烈に繰り返しておられるように見えます。
羨ましいと思う反面、FIREや早期退職を羨む人々のゴールは果たしてこの姿か?本当にみんなこうなりたいのか?とも思います。
リタイアすることは正解なのか?と思うわけです。
当然経済的には全く困っておられないようですが、どこか寂しい感じがして孤独というか、その状況を共有できる人が絶対的に少ないのかも知れません。
一方で私から見て、上手にやっておられるなと思う、経済的に自由な人もいます。
以前にもご説明したファンド経営者の友人もそうですし、プロ経営者として著名な企業を渡り歩いている先輩もそうです。
ファンド経営者の場合は、個人として経済的な心配がなかろうが、とにかく好きな投資事業をやめたくない!という考えで、世界ナンバーワン投資家のウォーレンバフェットと言っている・やっていることが同じです。いくら稼いだからやめる、ではないのです。
プロ経営者の先輩は子供をたくさん産み、大好きな奥様と子供たちの成長をともに楽しんでいます。元同僚だったその先輩は奥様もバリバリのキャリアウーマンだったこともあり、当時からパワーカップルとして家計収入は3,000万円を超えていたと思います。若い頃(当時)は「お金もあるし何のために働くのかわからない」と言っていましたが、お子さんの成長という楽しみを見事に見つけ出して、充実した毎日を送っているようです。
共通点は
働くことをやめていない
ということです。
ただし
好きでエキサイティングでやめたくないことを継続している
ということです。
たくさんのお子さんがいるからこそ、チャレンジをやめずカッコ良いお父さんを継続しているのだと感じます。
一方で他のパターンもあります。
貪欲に収入増を狙うのでは無く、生きるのに困らない程度に稼ぎ、まるでFIREを果たした人のように生きている人です。
こちらも元同僚ですが、この友人は財閥系企業から、さらに定年まで安寧と安泰が約束されている企業に移り(←ココでの元同僚です)ましたが、一念発起して退職して学生となり税理士資格を取得し、独立した人です。
週2度、知人の税理士事務所を手伝い、自身の税理士事務所では細々と目の届く範囲で仕事を受け、
「週3稼働で年収500万円を維持している」
と言っていました。
週の半分以上は自分の好きなことが自由にでき、適度に人から必要とされ、週3稼働で収入の道を閉ざすこともなく、資産が増えていっています。
いわゆる
身の丈に応じた「足るを知る」経営スタイル
をインストールした印象です。
伴侶ができたら顧客を増やしてもう少し収入を厚くする、といったオプションも考えており、ゆったりと充実した毎日を送っているようです。
つまり、盲目的に所得増を目指し、ストレス負荷を上げた反動で浪費や消費を継続したり、働くことをただただやめるというのではなく、働くことをコントロールできる状況に身を移し、
楽しむためのツールとして働き続ける
のであって、目の前の労働環境から離れたいというモチベーションとは一線を画しているのです。
この、私から見て経済的自由を手にしながら上手に生きているなと理想の姿として映るのは、このように「働くをコントロールしている」人々です。働くことが苦痛ではなく、あっても別に良い人、なくてはいけない人それぞれ存在しますが、とにかくそんな感じです。
あなたはFIREを盲目的に追っていませんか?
ということで、また今度。