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【音楽】「ODELAY」BECK
昔、私はROCKIN' ONという音楽雑誌を読んでいたのですが、そこでやたらと「期待のニューカマー」的な脚光を浴びてたのがBECKでした。「Loser」の「I'm a loser baby, So why don't you kill me?」という歌詞がなんかやたらと騒がれてましたねぇ。Nirvanaの「Hello, Hello, Hello, How Low?」みたいな、なんか当時は時代性もあったんだろうけどダウナーな雰囲気、ダウナーな歌詞の作品が多かったような気がするなぁ。radioheadも近いかな?
で、私の先入観としては「ROCKIN’ ON で騒がれてたって事はがっつりロックなんかなー?知名度的にジェフ・ベックと勘違いする人いるんじゃないのかなー」という実に的外れなものでした。「LOSER」聴いたら正直「え?これ?」って拍子抜けしたものです。割とのんびりしたミドルテンポで、自虐的で物騒な歌詞の割にはのほほんとしてるんですもん。が、これが延々と脳内再生しちゃう。神聖かまってちゃんの「ロックンロールは鳴りやまないっ!」の世界です。MD取ってもイヤホン取ってもなんでだ全然鳴りやまねぇ、でした。
で、そのBECKが次に出したのが「ODELAY」でした。1曲目から「Devils Haircut」です。また「のんびりてくてくウォーキング」な、ロックな感じが全然しない感じで「おおお、これが新しいBECKの作品か!」ってニヤニヤしたのを思い出します。で、私の一推しが「New Pollution」です。当時、村上春樹のとある小説を読んでいたのですが、文章のリズムと曲のリズムがなんかぴったり一致したんですよね。あれは音楽としても読書としても「初めての経験」で面白かったなぁ。