スピリチュアルケア
今年の冬、母が癌で亡くなった
12月にわかり2月に亡くなった
ひとに迷惑をかけない、が信条の母だった
あっという間だった
死んでも哀しくなかった
生きていてもわかりあえなかったから
だけど死んでからの方が
母のことがわかるような気がする
やっと落ち着いてきて
もっと優しくしてあげればよかった
とか
もっと話を聞いてあげればよかった
と、思った
わたしはただ甘えたかったんだ
幼少期のわたしはとんでもなく母に優しかった
ケアラーの役割をしていたので
大人になってから
母がわたしを助けてくれるのはあたりまえ
と思っていた
だけど、わたしがそうしたくてしていたんだ
家族が仲良くいるには、自分の立ち振る舞いで
我慢の上成り立つんだ、と思っていた
今、母が亡くなっても
姉は大変そうだし父も父のままだ
離れるのがいちばんなんだろう
血は水よりも濃い
わたしは水のように生きたい