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新春ドラマ スロートレイン
鎌倉に住む娘二人と弟一人の3人の物語。事故で、両親を一瞬にして失った三人の姉弟。長女葉子(松たか子)は編集者。出版会社を独立してフリーになったばかり。次女の都子(多部未華子)は、カフェの店長であったが・・・・
長男潮(松坂桃李)は、江ノ電の保線員をしている。
ある日、次女の都子が「私ね、韓国へ行くの。釜山。そこに住むつもり」と言い出すので、問題勃発。3人が抱えるそれぞれのトラウマや未来を儚む心情。いづれも両親を一瞬で亡くした子供時代のショックを抱えているのだろう。脚本は野木亜紀子。軽妙なセリフ回しと軽快なユーモアの中に軽薄ではない若者の心理描写はさすがだ。よくありそうな話なのに、なんだかついつい引き込まれて最後まで観てしまう。テレビドラマはどうしてもCMが邪魔だ。集中が途切れてしまう。配信で再び、集中して観てみたくなるそんなドラマだった。
多部未華子。名前は、未だ華ではない子だが、おそらく今が頂点近くで、美しい時なんだろう。見とれてしまう。