デッキ解説:コントロール徴募
デッキ解説
はじめに
こんにちは。中学生の時の美術の成績が1だったやまかわです。今回は
10月6日のDack Cupで使用した徴募デッキについて詳しく書いていこうと思います。
僕は2弾環境からほぼ徴募だけを使っているので、チョボリスト歴はそこそこ長いほうだと思います。強いか弱いかは別の問題ですが…(笑)。徴募デッキの構築やプレイングのコツなどについても、自分がわかる範囲で記載するので、これから徴募デッキを使おうと思っている方の参考になれば幸いです。
デッキレシピ
まずは10月6日のDack Cupで使用したデッキレシピを掲載します。大会本番では僕の運命力の弱さが原因で、あまりいい結果を残せませんでしたが、全く同じ構築を使用した二階堂ムギさん 二階堂ムギ (@nikaido_sp53) / X
はかなり勝っていたので、構築としては中々よかったかと思います。
こだわった部分
デッキ枚数とマリョク
まずはじめにデッキ枚数ですが、BO1の大会では40枚が最適解だと思っています。1本落としてもいいBO3とは違い、一発勝負のBO1では手札事故で負ける確率は極限まで減らすべきです。サイドボードがないため、メインから入れたいカードが沢山あったのですが、削れそうな部分はとことん削り、40枚に仕上げました。削るといえば、余計な出費も削りたいですよね。上司との飲み会とか。
気を取り直してマリョクの配分についてです。数学が苦手な僕にはよくわからないのですが、青マリョク9枚でデッキ40枚だと、初手鑑真の確率が61%になるそうです(メガネクイッ)。先行鑑真スタートが決められればかなりの確率で勝利できるので、30%ぐらいイージーウィンができますね。やったぜ。
青オーブを採用しているのには、初手鑑真の確率アップだけでなくドローソースへのアクセスという目的もあります。このデッキには衛青、リドロー、高杉晋作、鑑真の計13枚の青のドローソースがあり、多少の手札事故を起こしていても、これらのドローソースで黄色マリョクを引くことで、立て直しを図ることが出来ます。青マリョクがあれば何とか戦えますが、黄色マリョクだけの手札はかなり苦しいものがあるので、とにかく事故率を下げるために青9:黄6という構成にしました。
高杉晋作
高杉晋作はスカーフが似合っているのがポイント高いですね。スカーフが似合う人ってオシャレで素敵じゃないですか?彼の魅力はスカーフではなく、盤面展開力です。徴募デッキにおける宇宙最強初動、先行鑑真の破壊力を底上げすることができますし、ドローのおまけもついてきます。デッキ枚数40枚で高杉効果に対応しているイジンが10枚入っているので、条件を満たせば、かなりの確率で高杉の効果を使うことが出来ます。後述する赤紫GSに対しては、場に青イジンを2体並べることが非常に大切なので、高杉を召喚してエンドフェイズに手札からイジンを追加する動きが強力でした。
衛青
除去札に対する回答です。青イジンを2体以上並べて、除去されても場にイジンが残るようにしましょう。出たときの一枚ドローも強くて、衛青召喚⇒リドローで手札を3枚増やすことが出来ます。さらに増えた召喚権で後続のメアリーや鑑真を出せるので、盤石です。
このように非常に強力なカードなのですが、盤面が広がった後に引いても腐りやすい点、4コスなのでマリョクを2枚引かないと弱い点を考慮して2枚にしました。赤紫GSなど、除去札を積んだデッキが多い環境なら枚数を増やしてもいいと思います。
メロウ
最強の除去札です。オースティンとリンカーン以外には、大体効きます。これまでメロウとメアリーは絶対に4枚だと思っていたのですが、今回の構築では黄色マリョクの枚数が控えめになっていることと、シェア率が高いと予想していた除去GSに対して、岡田以外に良い的がないことを考えて枚数を一枚減らしました。2ターン目リドローを打ってしまうと、最速でメロウが打てなくなってしまう点も不安だったので、3枚でよかったと思います。初手に引くよりも、徴募の動きをしていって、展開中に引きたいカードですね。
プレイングのコツ
ここからは今回の構築に限らず、徴募のプレイングのコツを紹介していきます。知っている人も多いかと思いますが、基本は大切だよ♡
曹操はとっても大切!捨てちゃだめだよ!
さっそくですが、問題です。曹操が持つ二つの効果(①青イジンを破壊できるの術 ②ガーディアンを増やすの術)のうち、重要なのはどちらでしょうか?シンキングタイムスタート!おわり!正解は、①青イジンを破壊できるの術 でした!
この意識はとても大切です。曹操は徴募札よりも徴募を起動させるための札として考えておきましょう。時々リドローやドナテッロの効果で曹操を切るプレイングを見かけることがありますが、それをやってしまうと次ターン以降の徴募が達成しにくくなり、本来得られるはずだったアドバンテージを失うことになるので、気を付けましょう。あくまで彼の仕事は徴募を起動させることです。
メアリーのハンデスは、相手の立場になって考えよう!
突然ですが、みなさんは子供の頃、お母さんに「お菓子は一つまでよ」と言われて悩んだ経験はありませんか?失敗すれば果てしない後悔に襲われる究極の選択を迫られる中、僕は毎回ねるねるねるねをチョイスしていました。食べ過ぎて家にブランケットがあります。
そんな淡い子ども時代の気持ちを思い出させてくれるのが、彼女のハンデス能力です。このハンデスを効果的に使えるかどうかが、プレイヤーの腕の見せ所です。メアリーは森閑たる離宮や徳川慶喜と違い、ピーピングハンデス(落とすカードを自分で選ぶことが出来るハンデス)なので、じっくり考えて間違いのないようにしたいところです。これについては別記事を書けるレベルに奥が深く難しいのですが、一番大切なのは相手目線に立って考えることです。
相手の立場になって考えたとき、今捨てられて一番困るカードは何かを考えるようにしましょう。毎回選ぶときに理由を説明できるようにしておくと、後でプレイの振り返りもしやすいと思います。他の環境デッキを一通り自分で回してみると、どのタイミングでどのカードを落とされるときついのか、感覚としてわかるようになってくるのでおすすめです。
リドローはお目当てを決めてから!
鑑真とセットで引けるとよだれが止まらないリドローですが、何を引きたくて使うのかをきちんと考えるようにしましょう。例えば極端な例ですが、マリョクが3つしかなく、手札に鑑真がある状況でリドローを使っても、このターンやれることは増えません。それであれば次のターンのドローを待って、少しでも情報量が多くなってからプレイするようにしたいですよね。むやみやたらに使うとマリョクが減ってしまい、メロウや円形闘技場を使えないという状況が発生しやすいカードなので、何を今引けると嬉しいか考えて、今じゃなきゃいけないのか、次のターンではダメかを考えてから発動するようにしましょう。
(おまけ)メロメロ闘技場
全プレイヤーが一度はセルフスカーレットしたくなったカードランキング不動の一位に君臨している円形闘技場さんです。基本的には曹操で増やしたガーディアンを使って、一気にゲームを決めるためのカードですが、徴募デッキにおいては第2の役割があります。それが曹操+闘技場+メロウのコンボです。今回はメロメロ闘技場と名付けておきましょう。
やり方は
①曹操でメロウをガーディアンにする。
②青イジン+ガーディアンに仕込んだメロウで攻撃。
③曹操の効果でガーディアンのメロウを破壊
④メロウの偉業能力を発動。
⑤曹操の徴募でメロウをガーディアンに戻す。
といった感じです。曹操は青イジンが攻撃した際に、自分のアタッカーを破壊できるので、破壊するのはガーディアンでもいいんですよねぇ。これを繰り返すと毎ターン相手のカードを除去できるので、アド差を広げ続けることが出来ます。メロメロ闘技場でみんなメロメロ♡
各対面への立ち回り
ここでは現在環境にいるデッキへの立ち回りのコツを紹介していきます。もちろん採用されているカードや細かなアーキタイプによって変わってくるので、大まかなところの紹介になるかと思います。
vs赤紫GS
デッキの概要
しふく on X: "第10回イジンデン公認RSトーナメント大会は8名での開催となりました! 第10回チャンピオンは『やはぎ』選手です! 使用デッキ:『赤紫ハンデスビート』 優勝おめでとうございます! トーナメント表はリプライ欄に記載させて頂きます。 https://t.co/oDgEzkURvP" / X
イジン学校でも大活躍中のやはぎさん やはぎ (@yahagi_ijinden) / X
によって考案されたデッキで、赤の盤面除去と紫の手札破壊で相手のリソースを削り取り勝利するビートダウンです。徴募側からすると森閑たる離宮のハンデスはもちろん、赤の除去札で徴募の起点となる鑑真や青イジンを破壊されてしまうと、かなりきついです。また、サンダーボルトによって小型のイジンを根こそぎ破壊されてしまうのも苦しいです。
青イジン2体
赤紫GSに採用されている除去札を考えてみましょう。北条政子、イーライホイットニー、岡田以蔵、サンダーボルトといったところでしょうか。どれも強力な除去札ですが、サンダーボルト以外にはとある共通点があります。それは、単体除去ということです。既存の赤紫GSには召喚権を増やすサモンのような、召喚権を増やすカードは採用されていないため、サンダーボルトを除けば破壊できるイジンは1ターンに1体ということになります。
そのため、青イジンを2体以上展開できれば、相手の除去札を食らっても青イジンが場に残りやすいということになります。青イジンさえ残っていれば、返しのターンに曹操を使って徴募を起動させることが出来るため、衛青や高杉晋作などを駆使して、場に青イジン2体+手札に曹操 という形を作っていきましょう。
ロングゲームになれば徴募側が有利ですので、序盤は何とか耐えてメアリーで相手の除去札を枯らし、後半に徴募を通しながら逆転するといった形が理想的です。
7000ピョートル
ピョートル大帝の2つ目の効果をご存じでしょうか?鑑真(航海イジン)がいると3000パワーがあがるというものです。カレーについてくる福神漬けくらいにしか思っていない人も多そうな効果ですが、対サンダーボルトにおいては、らっきょうくらいの存在感があります。
サンダーボルトが破壊できるのは、4000以下のイジンのみなので、ピョートルの横に鑑真を添えておくことで、ピョートルは破壊を免れるのです!!!(ちなみに鑑真は偉業を発動することなくお空に帰っていきます。いつもありがとね。)
試合後半、詰みの場面でサンダーボルトによる一発逆転を食らわないためにも、鑑真2体+ピョートルの盤面を目指していきましょう。(鑑真一人だと除去されちゃいます。)
vs執筆(スカーレットLO含む)
デッキの概要
天才デッキメーカーのなちぞうさん なちぞう@スカーレット教 (@nachizoijinden) / X
によって生み出されてしまった恐ろしいデッキです。スカーレットを使って、最速2ターンで相手のデッキをゼロにする凶悪コンボを搭載しています。速度の遅い徴募はそのゲームスピードについていけないことが多く、LOの餌食になりがちです。
ストウや親鸞の除去
このデッキのエンジンはなんといってもストウです。このストウを放置しておくと、すぐに相手のデッキがぶん回ってしまうので、何としてでも処理したいところです。メロウはハイケイではなく、ストウに使うようにしましょう。メアリーのハンデスはスカーレットがおすすめです。
円形闘技場
スカーレットで破壊されてしまうこともありますが、やはりコンボデッキには円形闘技場を決めたいところです。ストウがいると闘技場を使ったターン攻撃できなくなってしまいますから、攻撃して徴募を達成した後に発動するようにしましょう。
vsLO(土方、天草型)
デッキの概要
てるてる@蟲神器・イジンデン 個人主催 on X: "【#イジンデン】 本日20時から開催の公認大会【BO1】にて優勝されました【クラッグ兄貴】様にデッキレシピを頂きました!! おめでとうございます!! 本日の参加者は4名様でした♪ 次回は10.12(土) 20:00~です!! 受付はトナメルから(先着受付中) https://t.co/ruIw12ndQP https://t.co/UmthCc4TOV" / X
クラッグ兄貴 クラッグ兄貴 (@kragganiki) / X
がブンブン言わせてる最強デッキです。毎回カモられてます。3ターン目まで妨害を引けないと、体感90%ぐらいの確率でデッキを全て削られるので、何としてでも妨害しましょう。
三成、ダメ、絶対
このデッキの核は石田三成です。石田三成が場に2体並んだら最後です。ほぼ確実に終了です。おわおわりです。なので、メアリーで三成を根こそぎ落とすようにしましょう。コーザリティで回収されてしまうこともあるので、高杉や衛青を使ってメアリーを複数展開したいところですね。メアリーで相手の動きを鈍らせているうちに、こちらは最速で円形闘技場を狙いにいきましょう。3ターン目まではイジンがあまり出てこないので、闘技場を上手く引けていれば勝つ確率はかなり上がると思います。
むやみにアタックしない
イジンがあまり出てこないデッキなので、ついつい攻撃したくなってしまうのですが、不用意なアタックは絶対にやめましょう。大量に入っているマリョクが復元し、リーサルが早まる恐れがあります。また、土方歳三はガーディアンがいないと召喚権を増やすことが出来るので、相手の展開を助けることになってしまいます。攻撃するのは、決めに行く時だけです。
vs徴募
勝ちパターン①ビートダウン
徴募ミラーにおける勝ちパターンの一つ目は、ピョートル大帝や円形闘技場によるフィニッシュです。相手の徴募起点となる鑑真や青イジンをメロウで除去しつつ、こちらの徴募を通して殴り勝つという展開です。最初の2,3ターン目である程度徴募ができそうで、相手の徴募があまり起動していないなら、こちらのパターンを狙っていくことになりそうです。ポイントは相手に徴募をさせないことです。メアリーで選ぶカードは曹操や鑑真になっていくでしょう。
勝ちパターン②LO
上記とは対照的に相手がぶん回っていて、こちらがあまり回っていない場合には、凌いでLOを狙いにいきましょう。徴募にはドロー効果を持つカードが多いため、大量展開した相手はデッキ枚数が少なくなっていることが多いです。そのためこちらはメロウや曹操で守りを固めつつ、最低限の展開だけをして、相手のデッキ切れを待つという勝ち筋が生まれます。どちらの勝ちパターンがいいのかを的確に判断することで、勝率はぐんと伸びるはずです。
採用してもよかったカードたち
洪秀全
徴募札かつ初動になれるため、高杉晋作と枠を争う形になります。今回は高杉と衛青による大量展開で一気に押し切る構築にしたので採用しませんでしたが、こちらは洪秀全+メアリーで2枚ハンデスする動きが非常に強力で、ジャンジャックルソーに破壊されない点も評価が高いです。実際優勝したジョジョさんのレシピ【イジンデン】大型大会アヒル杯優勝までの道のり|ジョジョ (note.com)
にも採用されていました。
マルティン・ルター
前半の効果(裏向きマリョクをコストにできない)は、土方LOなどの混色デッキに有効で、妨害札として機能します。実際土方LOを使っているプレイヤーの意見を聞いてみると、リーサルが1,2ターン伸びてしまうそうです。また後半の効果は赤紫GSの除去に強く、場持ちがいいです。
これだけ書くと最強カードのように見えますが、単体で攻め札になれないのが微妙でした。衛青や高杉などは攻め手を増やせますがルターは単体だと壁にしかならないので、結局執筆や決起に押し切られてしまうことが多かったです。また赤紫GSに対しても、岡田以蔵の効果で破壊されてしまう脆さが気になりました。
最後に
本当は優勝してこういう記事を書きたかったのですが、今回のアヒル杯で一区切りかなと思っていたので、記事にさせていただきました。駄文・長文でしたが最後まで読んでくれてありがとうございました!ムギさん、一緒にデッキ考えてくれてありがとう(^_-)-☆
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