【映画】バックドラフト
映画「バックドラフト」を観た。面白かった。ちなみに、この映画を基にしたアトラクションがユニバーサル・スタジオ・ジャパンにもあるが、割といつでも待ち時間少なく入れる印象であった。火が現れるということで若干のスリルはあるが、安全面も確保しているのでジェットコースターや3Dには劣るということであろう。最後に行ったのは10年以上前なので今はもっと面白くなっているかもしれないが、次にUSJに行った時にバックドラフトを見る確率は低いと思われる…。
以下2点、ちょっとした感想を(ネタバレを含みます)。
1つ目は、消防士のかっこよさを映像にした作品が名作となるのはとても良いと思った。誰もが火事のリスクを抱えている以上なくてはならない存在として消防士や火災保険の会社などが挙げられる。そのうち、自らの命が犠牲になるリスクを背負ってまで、人助けにつとめるのが消防士である。しかし保険会社と比べて消防士の方が年収が高いかと言われればそうではないように思われる。さらに、最近では消防士がちょっと買い物をしているだけで、サボっている通報されたという報道もあり、社会の目という点でも大変である。はっきり言って報われないのでは…と思われるような消防士について、そのヒーロー的な点に注目した作品は応援したいと思った。
2点目は、冒頭に子どもの頃のシーンを持ってくるがゆえの素晴らしさである。冒頭のシーンで、子どもの頃の主人公は消防士という職業につく父親をかっこいいと思い目を光らせ将来に希望を持っている様子が描かれる。その通り願いが成就すればよいのだがそういうわけにはいかず、主人公は職を転々とするなど人生に苦労する。そこだけ切り取ってみれば物事が続かないプー太郎であるが、冒頭のシーンがあるからいまは人生に迷っている主人公がいつか願いを叶えてほしいという思いを持つことができた。親ばかという言葉があるが、幼少期からずっと子どものことをみているのだから、子どもを信頼しすぎたり期待しすぎたりするのも仕方ないのかなと思った。