推しマンガ紹介 VOL.1
今後ネタに詰まったら絶対これやるだろうと思ってのとりあえず付けたNo.1。
書こうとメモしたネタほど書きたい気にならないのはなんでだろう。これは永遠に解けない謎の一つ、創作もネタだけ溜まって一つも消化出来てないんだな。
そんなんで今日は推しマンガ紹介。面白いマンガ、好きなマンガを布教したいのがオタクの性。基本今自分が読んでいるタイミングのものを中心に紹介するつもりなので、連載中とか最近完結とか試し読みしやすいものを取り扱えれば良いなと思っている。
思っているだけなので、読んだタイミング次第で20年前に完結したマンガの紹介になる可能性も頭の片隅に入れておいて欲しい。
今回紹介したいマンガはこちら。
【翼くんはあかぬけたいのに】
これはマンガワンで連載していた作品で完結済み。コミックスは全14巻出ています。
現在同じ作者さんが【BFF】という作品を連載中。これが本日最新話更新で、相変わらず面白くて……歯磨きしながら読んだら危うく吹き出す所でした。
これでわかる様に、こちらの作品ギャグです。
BFFを紹介しようかと思ったのですが、こちらの作品は翼くんはあかぬけたいのに(以下:翼くん)の続編で、単体で読んでも楽しめるのですが、どうせ読むなら翼くん読んでからの方がより楽しめるのでは……？という事でこっちから布教します。
あらすじ
翼くんはジャンルとしてはラブコメ作品。あらすじは、高校進学を機に上京した主人公の翼くんが個性豊かな住人とシェアハウスをしながら、恋にオシャレに奮闘し青春を謳歌するラブコメディ作品。
簡単に登場人物を紹介すると、爽やかカフェ経営者の健さん、美人アパレルショップ店員しよちゃん、イケメン美容師隼人の3人と、同じく上京し春から同じ高校に通うももこを含めた5人でのシェアハウス生活が描かれる。
回を追う毎に学校での生活や、翼くんとももこのクラスメイトも描かれ、三角関係や甘酸っぱい恋なんかも見られる青春がたっぷり詰まった作品だ。
というのが表向きの話。
こっからが本題。
男女問わず愛されるラブコメ
私は少女漫画を殆ど読まない。高校生まではそれでもたまに読みたくなって買ってはみたものの、結局少女漫画特有のイケメンの幼馴染が当て馬にされ、学校一のイケメンが主人公を好きになり、やれ壁ドンだ顎クイだ、すれ違う心……意地悪をするライバル、やたらとモテる主人公、無駄に噛み合わない会話、ダラダラうだうだ思い悩む男………。
少女漫画の胸キュン展開と呼ばれるもの、そこの面白さとされる要素がどうも苦手で、決して恋愛描写が嫌いという訳では無いのだが、女性向けに描かれた恋愛漫画というのがあまり好みではないらしい。
次の機会があれば紹介したいラブコメ作品があるが、どちらも少年漫画雑誌連載で、主要な軸に恋愛が無い。ラブコメなのに、だ。
この翼くんもその一つ。
マンガワンでは女性と男性人気それぞれランキングが載っているのだが、翼くんは女性人気勝る事ながら、男性人気ではいつもトップにいた。読み始めたのは連載の中盤位だったと思うが、その時には既に男性人気を勝ち取っている作品だったと記憶している。
なので、少女漫画のような恋愛作品、恋愛コメディを読みたい人には勧めない。かと言って女性向けという訳では無い。むしろ、絵柄の可愛さや内容は女性はかなり楽しめる筈だ。キャラクター達には共感出来る部分もあり、少年マンガ特有のお色気描写や、無駄なパンチラ要素は無い。作品は最初から最後までラブコメである事を疑うレベルだ。
作品の魅力
では何がそんなに面白いのか。
個性豊かなキャラクター達の面白さをここに書き記してしまうのは簡単だが、これはまず読んで貰いたい。読んで、その目で確かめて貰いたいのでここではそこ面白さだけは省こうと思う。だが、キャラだけでも面白いという事だけは覚えておいて欲しい。
このマンガの面白い所は、テンポの良いギャグと秀逸なツッコミワードセンスにあると思う。
先程からラブコメに見えないラブコメとう話をしているが、この作品殆どギャグマンガである。
ギャグ要素としては、絵で見せるものもキャラで見せるものも両方兼ね備えた二刀使い。
絵で見せるというのは、単に面白い格好をさせる、変顔をさせるの様なものだが、仮にも大人向けのマンガでそれをやっても普通は笑えない。そもそも普段は、可愛い絵柄に合った可愛い女の子やイケメンの大人達の姿がメインで、見るからにギャグに振り切った見た目のキャラクターが出てくる訳ではない。
表紙を見て貰えばわかるが、出てくるキャラはみんなオシャレをしていて、作者のセンスの良さ(或いは必死の情報収集)が伺えるほどだ。
だがテンポ感とそれらを挟むタイミングが良いので、クスッと笑ってしまうではなくブフォッと吹き出す様な笑いになるのだ。
キャラで見せるというのは、ボケキャラのボケ方が上手い。これについての説明はそのキャラの性格や特性の説明になってしまうので詳しくは言えないが、この作品においてまともな人間は殆ど居ないと思って良いだろう。
ツッコミだと思った人間は簡単にボケに回る。油断しているとあらぬ所から笑いをぶっ込んでくる。個性豊かなキャラクターなどという書き方をしたが、キャラクターだけを見たら個性の闇鍋だ。人間誰しも裏の顔がある、普段は仮面を被って生活をしているなんて言うが、この作品を読むとリアルな顔なんてものは知らない方が良いとすら思ってしまう。
それ程迄にとんでもない個性を上手く隠し、擬態したキャラクター達が沢山出てくるのだ。
この作品のすごい所は、闇鍋状態の個性豊かなキャラクター達が個性の喧嘩を起こさず、お互いにお互いをどう調理すればより面白いギャグに繋がるのかがわかっているかの様な、計算尽くされたマンガの構成にある。
普通それだけ個性豊かなキャラクターが居ると、どうしても1人、2人つまらないキャラクターや、個性を潰されてしまう様なキャラクターが出てきてしまうのだが、この作品はそれぞれがそれぞれ違う方向にぶっ飛んだ上で、その個性を更に面白くなる様に伸ばしていく所。新キャラが登場する度に「いやもう、これ以上ヤバい奴なんて居ないだろう」と思うのに、いざ出てくると「なんだよコイツやべぇ！！！！！」と思わず叫んでしまいたくなる程にぶっ込んだ個性派キャラを作った上で面白く話を作る作者さんが本当に凄いと思う。
休載マンガ
しかしこの作者さんもなかなかぶっ飛んでいる様で、自画像が頭に花の生えたトロール。休載で挟まれるマンガでは監禁されながらマンガを描いていた。
そのネタと作者含めファンは推しているのだが、新作が始まったという事はまた鉄格子に監禁された状態で泣きながら原稿を描いているという事だろう。
本編と絡みのある小ネタの休載マンガももちろんあり、これも短い中にギャグが詰まっていておもしろい。こういう所からも、マンガの上手さが感じられる。
休載だからと残念がらず、そちらの方も楽しんで貰いたい。
連載中マンガBFF
現在連載中のBFFは、公式で続編！と銘を打っている訳では無い。私が見逃していなければの話ではあるが。
しかし前作翼くんとBFFとの間に繋がりがある事は作中でも匂わされており、前作最終回から少し時間が経った後の話と思われる。
今作の主人公は新キャラクターで、その新キャラクターと肩を並べる主人公が前作翼くんの中盤辺りから登場するキャラクターりおんだ。通称りおぴと呼ばれるこの男、翼くんな中でも屈指のイケメンキャラで実際作品でも正統派イケメンとして扱われているのだが、この作者の作品でイケメンがただのイケメンとしてイケメンムーブを発揮する事はまずないので、その辺り安心して楽しんで欲しい。因みに可愛い女の子も沢山登場する翼くん及びBFFだが、こちらもただのあざとい可愛い天然ゆるふわヒロインなんてものは幻覚で存在しない。
恋愛作品とは思えないそういう所が翼くんという作品の魅力とも言える。
りおぴの生態とでも良いか……彼の性格を知って読むとBFFは更に面白いと思うので、ここでの紹介は割愛しよう。
BFFはまだ連載開始直後、現在は無料分で最新が9話なので慌てる事なく翼くんを追って欲しい。
最後に
翼くんはギャグマンガとして面白いが、夏になると挟まれるホラー話にも定評がある。
マンガワンの人気連載マンガである【裏バイト】とのコラボ話では、いつも以上の本格的ホラーだったと話題になった。
ギャグもホラーもそして勿論恋愛も描かれた笑って笑ってちょっと泣ける？翼くんはあかぬけたいのに、まずはアプリから読んでみてはどうだろうか。
これは忠告だが、電車の中で読むのはやめた方良いと思う。忠告はしたからな。