
新NISAで「オルカン」ってホントにいいの?「個別株のススメ」実践編@損益計算書の誰でもわかる簡単な見方
みなさんこんにちは
いつも「いいね」や「スキ」をたくさんいただき、ありがとうございます。
これまでの投稿で貸借対照表の見方のポイントをわかりやすくご案内しました。
タイトルにあるように新NISAでオルカンだけではもったいないこと
「個別株投資のススメ」もお伝えしています。
その個別株投資をする上で理解していたほうがいいもうひとつのスキルをご紹介します。
今回は、名前を聞いただけで敬遠してしまいそうな損益計算書について簡単な見方を解説します。
⭐︎ポイントさえ押さえれば簡単に理解できますよ!
はじめに
損益計算書(P/L)は、企業の儲けや経営状況を把握するための重要な資料です。
しかし、専門的な用語が多く、初心者には難しく感じられることが多いです。
ここでは、損益計算書の基本的な見方をわかりやすく解説します。
「どこを押さえればいいのか?」というポイントも紹介するので、初めての人でも安心して読み進められます。
1.損益計算書とは?
損益計算書の基本的な役割
損益計算書は、企業がどれだけの利益を出したのかを示す財務諸表です。
具体的には「売上」「費用」「利益」の3つの要素を記載しています。
これを見ることで、企業の経営状況を判断できます。
例えば、売上が増えているのに利益が減っている場合、経費が増えすぎている可能性があります。
貸借対照表との違い
財務諸表には、損益計算書以外に「貸借対照表(B/S)」もあります。
• 損益計算書(P/L): 1年間の収益と費用をまとめる
• 貸借対照表(B/S): 企業の資産や負債の状況を表す
損益計算書は「会社が儲かっているか」を示し、貸借対照表は「会社の資産状況」を示します。
どちらも重要ですが、まずは損益計算書の見方を理解するのが先決です。
2.損益計算書の構成と簡単な見方
5つの主要な項目
損益計算書には、基本となる5つの項目があります。
1. 売上高(Revenue):会社が商品やサービスを販売して得た収入
2. 売上原価(Cost of Sales):商品を作るためにかかったコスト
3. 売上総利益(Gross Profit):売上高から売上原価を引いたもの
4. 営業利益(Operating Profit):売上総利益から販売費や管理費を引いたもの
5. 純利益(Net Profit):最終的に会社が手にした利益
例えば、「売上高が1億円、売上原価が6000万円」の場合、売上総利益は4000万円になります。
このように、順番に見ていけば利益の流れがわかります。
最も重要なポイントは「営業利益」
営業利益は、企業の本業の儲けを表します。
例えば、投資や不動産の収入ではなく、会社が本業でどれだけ稼げたかを示します。
この数字がプラスなら、本業がうまくいっている証拠です。
逆にマイナスなら、本業の経営を見直す必要があります。
3.損益計算書のどこを見ればいい?
売上が伸びているか?
売上高の推移を見ると、会社が成長しているかがわかります。
• 前年度と比べて売上が増えていれば、会社の事業が順調
• 売上が減っていれば、何か問題がある可能性が高い
ただし、売上が伸びていても利益が増えていない場合は注意が必要です。
費用が増えすぎていないか?
売上が伸びていても、費用が増えすぎると利益が減ります。
特に見るべきポイントは「売上原価」と「販売費・管理費」です。
• 売上原価が増えているなら、仕入れコストが高くなっている可能性
• 販売費・管理費が増えているなら、広告費や人件費が増えている可能性
費用が適切にコントロールされているかを確認しましょう。
営業利益がプラスか?
営業利益は、会社の本業の利益を示します。
• 営業利益が黒字なら、本業が順調
• 営業利益が赤字なら、事業運営に問題がある可能性
例えば、売上が10億円でも営業利益がマイナスなら、本業での稼ぎ方を見直す必要があります。
損益計算書を使って会社の健康状態を判断する方法
利益率をチェック
単に「利益が出ているか」だけでなく、「利益率」も重要です。
代表的な利益率は以下の3つです。
1. 売上総利益率 = 売上総利益 ÷ 売上高 × 100
2. 営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上高 × 100
3. 純利益率 = 純利益 ÷ 売上高 × 100
例えば、売上高が1億円、営業利益が1000万円なら、営業利益率は10%です。
利益率が低いと、売上が増えても利益が少ないという問題が発生します。
過去のデータと比較
1年分の損益計算書だけでは、会社の成長がわかりません。
過去3年〜5年のデータを比較すると、経営の傾向が見えてきます。
• 利益が毎年増えているか?
• 費用の増加が売上の増加を上回っていないか?
これらを確認することで、会社の安定性がわかります。
4.まとめ
損益計算書は、企業の収益と利益を示す重要な資料です。
初心者でも簡単に理解するためのポイントを整理すると、以下の3点が重要です。
1. 売上・費用・利益の流れを押さえる
2. 営業利益に注目する
3. 利益率や過去のデータを比較する
この3つを意識すれば、企業の経営状態を判断できます。
損益計算書は難しそうに見えますが、基本を押さえれば誰でも読めるようになります。
会社の財務状況を理解し、経営判断、投資判断に役立てましょう。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
感謝します。