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続 猫小屋で過ごす猫たち
最高気温38度と言われる日であっても猫たちは猫小屋に出たがる。
ベンチの下やハンモックの下は日陰になるが、それでも気温はかなり高い。
どうしてそんなに外に出たいのだろう?
やはり自然の風は違うのかな?
夏になると庭の木にセミが大量に発生する。
多いときは1本の木だけでも40~50匹程見かけるほど(数年前に息子が夏休みの自由研究でセミの数を毎日数えた)。
とにかくセミの鳴き声がうるさい。
そして木の近くを通るとセミが一斉に飛び立つのだが、人に向かってくるヤツがいたりするので、人間のほうが逃げ惑うことになる。
そしてこの夏、猫小屋で猫が過ごすようになって、小屋に迷い込んだセミを捕まえては嬉しそうに口にくわえて家の中に持ってきてくれるのだ・・・。
そうすると家の中でセミが鳴き叫ぶので、耳が痛くなるほどうるさい。
予想はしていたが、たまーにの出来事ではなく、毎日のようにである。
そうなると家の中でつくろいでいる人間からすると恐怖である。なんせ虫は苦手だ。
猫が猫小屋からリビングに戻ってくる際に何も咥えていないかを確認しないといけない。
万が一、何かを咥えていたらどうにかしてそれを外に出さなければならない。
これがなかなか大変だ。猫はせっかく捕まえた獲物をそう簡単には放してはくれないし、
私や子供たちは虫が苦手で触れない。
そして考えたのが、虫取り網だ。
虫取り網で虫を捕まえ、網の下側にクリアファイルを差し込み、家の中で虫が飛ばないようにしながら外へ出すのだ。
この方法で何度か虫を外に出すことに成功したが、これには欠点があり、一人では難しいということ。人手が二人必要なのだ。
虫を捕まえる人と、猫を押さえる人。
一度、二匹の猫が同時にセミを咥えてリビングに入ってきたことがあった。
そして部屋の中をセミが飛び回るという惨事。
だが、人間も学習する。
家の中で一人の時や、猫が虫を捕ってきそうなときはそもそも猫を猫小屋に出さないようにするのだ。
猫が虫を捕ってきそうな時、というのが段々にわかってきたのだ。
セミは早朝から朝にかけて元気よく鳴いている。
その時間帯が一番活動が活発なようだ。
なので、そういう時はセミが飛び回っているため、猫たちもハンターモードになっている。
一方、昼間はあまりにも暑く、セミは活動していない。
猫も同じく寝てばかり。
猫小屋に出ても暑いので、すぐに涼しいリビングに入ってくる。
そして夕方から夜にかけてはまたセミや虫の活動が活発になる。
猫も同様である。
そうなると猫小屋から虫を捕ってくるかもしれないので、猫小屋には出さないのだ。
だが、一長一短というか、猫小屋に出る時間が短いと猫たちは運動不足になるのか、人間の就寝時間になると大運動会が始まってしまう。
そうなるとゆっくりテレビをみようにも周りをドタバタと走り回り、テレビ画面の前で立ち止まり、人間に体当たりしたり、コップを倒したりと、気が散ってテレビどころではない。もちろん寝られるわけもない。
こんな感じで、人間の対応は後手後手である。
猫のほうが一枚上手なのだ。
いや、単に人間は猫の下僕だからか・・・。
そして新たな対処方法を思いついた。
猫が猫小屋に出たいときは出してやるが、リビングには入ってこれないようにするのだ。
これで、セミや虫を捕まえた状態で家の中に入ってくることはなくなった。
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だが、虫を捕っていなくても家に入りたいときもあり、その都度、窓を開けてあげないといけなくなってしまった・・・。
何のためのキャットドアだ。
結局、今のところ、猫と人間にとって win-winになる改善策はみつかっていない。