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ヤツが迫りくる恐怖

去年の今頃、自宅の敷地内で3度も蛇を目撃。
心臓が止まるかと思うほど、ビックリした。

それまでにも、今のところに住んで、過去2回ほど蛇を見かけたことはあった。
だがそれまでは近くの田んぼからやってきたのだろう、くらいにしか思っていなかった。

だが、去年は違った。明らかにコイツはこの辺りに棲みついている。2度目に目撃した時にそう思った。

見かけるのは必ず天気の良い日中であること。何故か家に私一人の時であること。

3度目に目撃した際に、このままではヤバいと思った。
なぜならそこは娘が自転車を停める場所で、ほぼ毎日のように使う場所だったからだ。

万が一、嚙まれでもしたらと思うとゾッとする。

ヤツの写真を撮って夫に送る。「ヤツがまた出た」と。
俺がどうにかするわ、と楽天的なことを言う。

どうにか、って・・・。
これはあてにならないと思い、急いでネットでヘビ等の害虫駆除業者を探し、連絡してみた。
最短で、2日後の午後になります、と。

え? 今すぐ来てほしいのに? 2日後なんてヤツはどこにいるかわからないじゃない。
見積もりは無料とのことなので、とりあえずお願いした。

2日後。
害虫駆除業者の方が来てくれた。なんと隣県からだそうだ。
そりゃあすぐには来れないわけね、納得。

で、当然のごとく、ヤツの姿はない。居そうな箇所を確認してくれるが、見えるところに姿はない。

そうなると、蛇除けの薬を設置する方法になるらしい。
でも屋外に設置するので、確実に効果があるとは言えないようだ。あくまで、薬のニオイで追い払うようだ。

だが、蛇の個体によっては薬の耐性を持っていたり、薬に慣れていったりということもあるらしい。

そもそも、蛇が好む環境が揃っているのかも、と業者の人が言う。
蛇の餌となるカエルや鳥が多いことと、物置の下が土のため、蛇が土中に卵を産むのに最適だと言う。

なんてこった・・・。知らなかった。
ヤツを排除したところで、また別のヤツが棲みつく可能性があるではないか。

これは一刻も早く対策をせねば。
ということで、まずは鳥対策に、敷地内の金柑の木を伐採。
これは、毎年、金柑の実を鳥が食べに集まってきていたため。

次に、太陽光パネルと屋根の隙間をネットで塞ぐ。
何もしていない状態では、鳩や鳥が巣を造り、毎年のように卵を産んでしまうため。

そして一番問題の物置の下。
土をコンクリートにしよう。

見積もりを依頼したところ、予想の10倍の金額で目が点。
一桁間違っていませんか? と言いたくなった。
だが、間違っていないようだ。口頭で金額を言っていたから。

これは、金額的に対応不可能なため、物置の下をどうするかは、一旦延期となった。

そして、しばらく経ったある朝、夫が庭先で、ごみ袋を下げて何か言っている。
どうやらそのごみ袋の中身は例のヤツのようだ。

そんなものは見たくもないので、追っ払う仕草をしてその後は見ずにいた。

帰ってきた夫に聞いてみた。ヤツはどうしたのかと。

遠くに放してきた、と。業者の人が言っていたけど、1kmくらいなら帰ってくるらしいよ、と伝える。
もっと遠いから大丈夫だという。

それより、そもそもどうやってヤツを捕まえたのか?

朝、玄関を出たらヤツが目の前にいた、と。

な、なんと。
いやー、それにしても、ごみ袋一つでヤツを捕まえるなんてすごいな~。
よかった、よかった。

これで平穏な日々が過ごせる。
そして、その後は確かにヤツを見ることなく過ごしていた。
が、一年経ってしまった。

また、別のヤツが棲みついたりしていないだろうか。
なぜなら、物置の下がまだ土のままなのだ。

頼むからうちの敷地内には棲みつかないで欲しい。
ヤツに怯えながら過ごす日々はもう嫌だ。

何かいい対策はないのかを模索しながら日々を過ごしている。


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