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#33 先週、何してましたか?/及川恵子
Tinderは、愛の真理を探る入り口
先週、知人(男性)が宮城を離れ実家のある西日本へ引っ越していきました。
仙台を離れる前日、「最後に声でも聞いておくか〜」と電話をかけたのですが、通話が終わったあとに私はこんなことを思いました。
「おや…?なんだかちょっと人恋しいぞ…」と。
そんな思いからたどり着いたのは未開の地、いや、未開のアプリ、Tinder。
ちょっと気が合いそうな人いないかな〜自分とはまったくかけ離れた違う分野で仕事をしていて「へえ〜」と思わせてくれる人なんていないかな〜〜と思ったわたくし。
まだまだひよっこでした。
Tinderにいる既婚男性たち、みんな愛に飢えすぎている。
__
Tinderは、アプリを開くと異性のプロフィールが表れ、
お気に召さなかったら左スワイプで「NOPE」、
好みのタイプなら右スワイプで「LIKE」、
「こ、この人は…!」と思ったら上スワイプで「SUPER LIKE」
を送り、マッチングすればお互いにメッセージを送ることができるシステムなのですが、
そのプロフィールの中に、見つけてしまいました…。
仕事でお付き合いのある男性のお写真を…。
あ、お名前ちょっと変えてるんですね〜〜。
お顔の一部を隠しちゃってるんですね〜〜ですよねですよね〜〜このご時世身バレ怖いですもんね〜〜〜( ◠‿◠ )
しかもプロフィールには、
「既婚ですが、癒しが欲しくて登録してみました」と書いてある。
…???
癒されたい…??
結婚していても癒しが欲しいとはどういうことなのでしょう。
他の人のプロフィールも見てみると、
「既婚ですが、よければ」だの
「既婚ですが、彼女が欲しいです」だの書いてある。
うーわ。
もちろんこれはごくごく一部だとしても、既婚者男性が求める女性への欲って底無しなのか?
そんなことを思い始めると、
「人は、愛で満たされることはないのか」
「愛より“癒し”を求める生き物なのではないか」
「人間が満たされると感じる瞬間はどんな時なのだろうか」
「同性同士の出会いでは癒されないのか」
という俗っぽいごちゃごちゃした考えが、次々と脳の中の大部分を侵食してきてしまう。
欲とは。
愛とは。
男とは。女とは。
と、いうわけで私は、先週から愛について考えるようになっております。
40歳を手前にして、ついに愛の真理を探るようになってしまいました。
(あと、Netflixで不倫をテーマにした韓国ドラマ「結婚作詞 離婚作曲」を見始めました。それは関係ないか)
もちろん、私がこれまで経験してきたことでものの見方にバイアスがかかっていたり、偏見や考えが及ばない部分、見えてこなかった部分もあるかと思います。
別に世の既婚男性たちの結婚生活がどうなろうが私の人生にはまったく関係ないし、
癒しを求める男女が出会い、いろんな壁を乗り越えてまで寂しさを埋め合えたのならそれはそれで、“その人たちにとっては”ハッピーエンドな訳で。
でも、なんかさあ、おとなしくしててくんねえかな?
既婚の男ってさあ、なんで時々未婚のふりしてしゃしゃってくんの?
もう法律で結婚指輪をつけるの必須にして、大人しく家に帰ってくんねえかな。
もしくは結婚指輪は結婚首輪になって、ちょっとハメはずしそうになったらギュってしまってほしい。
ところで、私にとって疑問だらけのTinderですが、
「私はバッキバキの大金持ちです!!!!」と宣言したげな外国人のプロフィールや、
「いやあなた絶対Tinder使わずともおモテになられるでしょうに…」と思わずにはいられない整ったお顔の韓国人男性などのプロフィールは微笑ましく観察しております。
なんだかファンタジー作品を見ているようで。
😏
Tinderには、人間のあらゆる顔がいっぱい詰まっていて楽しいです!
及川恵子