vol.005|敢えて手紙を選ぶわけ
こんにちは、りーのすけです。
”手紙、ありがとう。でもまだこの間のお返事書けてない。ごめん”|友人
”あぁ、ええんよ。そう言ってもらえるだけで嬉しいわ”|りーのすけ
”そう聞くと、あんまり返事を求めてお手紙を書いてるわけじゃなさそうやね。なんで手紙を書くの?”|友人
先日、友人と交わした会話です。
私はよくお手紙を出します。
でも会話の通り、特にお返事を求めているわけではありません。
「そんな無駄なこと」って思う人もいるかもしれないし、中には「手紙なんて書いている時間がない」とか「手紙を書いて送るのに時間を使うなら、SNSで済ましてしまえばいい」なんていう意見もあると思います。
それでも私は手紙を書き続けます。贈ります。
今回は私が敢えて手紙を選ぶわけについて付箋します。
まとめると:
・文通には文通でしか伝えられないものがあると思うから
・単純に嬉しい
・素直になれる
・最後に。。返事を求めないわけ
文通には、文通でしか伝えられないものがある
便箋やポストカードに込められた想いは、綴られた言葉だけではないと思います。
何をどのようにして伝えよう、って考える「時間」がかかります。ポストカードは特に、住所を書くと書ける場所が半減してしまうのでこの限られたスペースで伝えたい想いを書くのには思ったよりも時間がかかるのです。
それに、便箋選びやポストカード選びにかける時間や想いもあると思います。また、想いを書き起こして、住所を書き、切手を貼って、投函する、という工程があります。
一つ一つの工程に「想い」が込もっていると思うし、何より「時間」と「手間」がかかっていることは手紙を書いたことがある人ならわかるかと思います。
オンラインで送り合うメッセージに「時間」がかかっていないとは言い切れないですが、
この「時間」や「手間」がかかって届いた手紙には、贈ってくれた人の想いが綴られた言葉以上に、詰まっていると私は思うのです。
単純に、手紙を受け取ると嬉しい
書いたものが時間をかけて相手の手元に届く。そしてまた時間をかけて自分の元へ返事が届く。
ポストに誰かからの手紙が入っている時、すごく嬉しくなります。
手渡しでも、手紙ってすごく嬉しくなります。
これが私に限った話ではないと思うのは、手紙を渡したり贈ったりすると「こうして手紙を受け取るのは初めて」「久しぶりに手紙をもらった、嬉しい」と皆が口を揃えて「嬉しい」と言ってくれるから。
さっきも言ったように、時間と手間がかかっていることを知っているから、余計に嬉しいと感じるのではないかと思います。
素直になれる
物心がついた時から、想いを伝える手段は手紙でした。
友達や先輩とお別れをする時、先生にありがとうという気持ちを伝える時。
友達と喧嘩してしまった時、遠くにいる人に近況を伝えたいと思った時。
自分の想いを口にすることが苦手な代わりに、文字に書き起こすことはとても簡単だったし、一番素直になれるとも感じています。
(素直になりすぎて)小学生の頃、手紙で「あなたのこういうところが嫌い」ということを書いて友達を泣かせてしまった経験があります。(汗笑)
驚くことに文字というのは正直で、相手に伝えたい想いがないとなかなか手が進まないことも。だから、もし手紙を無理やりは書ける人がいるのならば、それはすごいことだと思います。
想いを込めやすいから手紙を書きます。
最後に。。返事を求めないわけ
私が手紙を書くのは、伝えたい想いがあるから。だから返事を求めていない。「ありがとう」って伝えたいから感謝の気持ちを綴る。
「どういたしまして」なんて返事は求めない。だって、言われるために伝えているわけではないから。
手紙を書き続ける理由は、自分の気持ちを伝える手段が手紙だからということに加えて、手紙を受け取った時の嬉しさを相手に贈りたいからかもしれないとも思います。
遠くにいる人、
遠くに行く人、
近くにいる人、
毎日会う人。
誰でもいい。
文通は「気持ちを文字に起こすこと」に意味があると思うから。
距離なんてどうでもいい要素。
案外、手紙をもらうことが少なくなった時代だからこそ、受け取る側は倍以上に嬉しく感じるのかもしれない。
りーのすけ
11.01.19