山田利吉に狂う平成のオタク
タイトルのとおり、私は山田利吉に狂っている。
きっかけはYouTubeでたびたび流れていた、12月公開の劇場版忍たま乱太郎の広告だ。
小学生の頃まで毎日のように観ていた私はおもむろにその予告動画を観て興味を持ち、学生時代の友人に連絡をとった。最近の忍たま乱太郎について知るために。
驚いたことに、長らくオタク仲間的な存在だった彼女たち全員が学生時代に忍たま乱太郎を履修済みだった。彼女たちは私にお勧めの履修方法や私が好きそうなキャラクターなどを教えてくれた。さっそく私は友人から勧められた「全員出動の段」をレンタルして視聴することにした。
ちなみに私の忍たま乱太郎に関する知識は高学年のキャラクターが登場する前で止まっている。せいぜいじゅんこと戦輪の滝夜叉丸くらいしかまともに知らない。
あとはしょくまん先輩と、双子みたいな忍者。この人たちはオタクから人気だったのでなんとなく覚えている。まずはキャラクターの顔と名前を一致させようと思い、この映画を観ることにした。
見慣れた一年は組のメンバーや先生たちに懐かしさを感じながら画面を眺めていたら、その男が画面に現れた。
そう、山田利吉だ。
山田利吉。山田先生の息子で、フリーのプロ忍者。
彼を目にした瞬間、胸の奥から何かが込み上げてくるのを感じた。幼少期に彼に対して感じていたこそばゆい気持ちが掘り起こされていく。
小学生の頃、親から忍たま乱太郎の塗り絵を買ってもらった忍たま乱太郎の塗り絵の中にいた山田利吉だけなぜか恥ずかしくなってしまい塗れなかったこと、彼の髪が揺れるのをついつい目で追っていたこと。無意識に蓋をしていた気持ちが込み上げてきた。
私はこの人が好きだったと初めて認めた瞬間だった。しょうもない記憶だが、この男に狂うには十分だった。
というわけで、利吉さんを少しでも知りたいその一心で私は過去作品を必死に追いかけながら今を過ごしている。今度の劇場版も出番がありそうで楽しみだ。
それにしたって「かくかくしかじか」のシーン、可愛すぎやしないだろうか。
今日も仕事を休んで池袋サンシャインシティのてんぼうパークのイベントに行ってきた。だいぶ生活の中心に忍たま乱太郎、山田利吉が食い込んできている。
てんぼうパークでは知らない女性と一緒にスタンプラリーを周り、利吉さんのクリアカードをもらった。ちなみに私は食満先輩をあげた(いつの間にか「けま」と読めるようになった)。聞けば彼女は伊作先輩推しらしかったが、食満先輩のことは知らないようだった。私と同じでハマりだしたばかりらしい。
彼女はスタンプラリーで七松先輩のスタンプを探して一人でうろうろと迷う私に、自分は全てスタンプが揃っていたのにも関わらず、優しく案内してくれた。伊作先輩が引けなかったのが少し心残りだ。
これ以上色々書くとまとまりなく、長くなりそうなので利吉さんに関する気持ちやキャラクター解釈は改めて整理してどこかで書き残しておこうと思う。
もし利吉さんの登場回でお勧めがあればこっそり教えてください。