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靴の減価償却とは、価値観とは、人生とは


ごあいさつ

どうもこんにちは😊邪念(37)です。
noteでは主にファッションについて考えたことを書いています。ここ1年〜くらいは自問自答ファッション(©あきやあさみ)もたしなんでいます。

こんど靴の試着をしに、というかショートブーツを買いに、1人で小旅行しようと思ってるのですけど、きょうはそれにあたっての自分の靴への考え方を残しておこうと思います。

ショートブーツを買う

去年、長年履いてたサイドゴアブーツがいよいよやばかったので間に合せでGUのウルトラストレッチローヒールブーツを買ってしまい、そのことを後悔している。

服にあわせやすいし機能的には問題ないのですが、質感の見え方が個人の感覚で言わせてもらうと美しくない。ここが私の装いのキーパーツだと思った。


ブランドを買う小市民の心はけして貧しくない

なんか最近ひろゆきさんの切り抜き動画かリールがSNSでチラ見えしてきて、『ブランド品は自信がない人への罰金』みたいな言葉が見えた。

その瞬間、すごくゾッとしたのだ。傷ついたからではない。うまく成長できなかった未来の私や判断力が低下した私が言いそうで、怖かった。ちなみにひろゆきさんが嫌いというわけでもない。

ブランド服は他人に見栄をはるために着るのではない。自分が価値を感じた取引の結果が今の私の姿だと、言えることこそ知性だと私は思う。安くても、大量生産で作られた浪費前提の服、思想のみえない守りに入った装いで、それで良いなら良い。

だけどお金が有限なように、命も有限だし、季節もすぎていく。自分の人生を振り返って悔いがないのかと考えると、私は後悔すると思う。

少なくとも、服の単価を上げたことで私は服の枚数が減らせて思考リソースをセーブすることができたのだ。バッグと靴はそれなりに投資するべしと今は思っている。

去年の夏、noteから失踪している間にFP3級をとった。人様の人生にどうこう言えるほどにはなっていないけど、自分のライフプランくらいなんとなく見える。


予算感

ショートブーツを買うにあたって、まず予算感を考えた。これが、難しくて、私の感覚だと商品の想定される耐用年数によって異なる。

①アッパーが合皮、底がゴム
いちばん安価で、アパレルブランドもこのタイプはよく出している。
しかしバカにできない。私はローリーズファームの5000円のサイドゴアブーツを6〜7年履いたことがある
EVOLで9000円で2023のシーズン始めに買ったベルクロサンダルも、来年以降も余裕で履こうとしてるし、うまく探せば全然アリ。色々気にしなければ水拭きや水洗いもしちゃう。

今回はこのレンジは試着しない。私はブーツは冬のプライベートでしか履かないため、1年や2年でへたってもらっては困るのだが、合皮は経年による皮の劣化が読めないからだ。

②アッパーが本革、底がゴム
試着リスト作っていていちばん多かったのがこれ。
ブーツを履くのは主に冬で、雨や雪のときに履きたい場面も多いので、意外と③や④より良いかも……とか思う。思うけど、何も記載なければ基本セメント製法でソール交換はできないだろうから、耐久性は期待しすぎてはいけない。①とはアッパーの違いだけだ。ヨシノヤさんやかねまつさん、あとハイブランドもこの仕様のことが多い。2万円〜30万を超えるものまで、幅広く存在している。
パンプス・ブーツは②が多いけどローファーとかは⑤とかボローニャ製法使ってたりする靴ブランドとかあるので基本的に私の言うことは話半分に聞いてもらいたい。

減価償却的には、セメント製法の靴でもあまり歩数が多くなければ最低100〜120日くらいは大きなダメージなく普通に履けることが私の体感としてある。11〜2月のハイシーズンに月に6回履いて5年は持つ。(おそらくもうちょっと持つと思う)

そう考えて、年間いくらを『このブーツ最高だなぁ』に支払えるかと考えたときに、自分の適正価格を決めればいいのだなって思ってる。

③アッパーが本革、底が本革でセメント式などの製法

私には、②と③のどちらが耐久性が高いのかははかりかねるのだが、悪天候に強いのは②だろう。歩くときすべりにくい。透湿性は③のほうがよいのだと思う。むれにくい。なんにせよ、④よりは長持ちしない。
③は、逆に珍しかった。②のほうがかなーり多い。
②や③で15万とか言われるとやはりンンンンンと思ってしまう自分が否定できない。できないが、特筆すべき美しいデザインでアッパーが本革のくつ、家賃超えたあたりから急に増える。そう、予算って正解がないよねぇ……

④アッパーが本革、底が本革でグッドイヤー製法、マッケイ製法など糸で縫う方法で作られている靴
底がゴムで縫う製法パターンもあるけど一応分類上はここに。これが一番減価償却に強い。グッドイヤーウェルテッド製法が、底の貼替えに適して雨に強いと言われる製法だけど、マッケイ製法も履き心地がよくシュッとした見た目になり底の貼替えもできないわけじゃない(1回はできると言われている)のでここは好みかと思う。どうせ底を何度も貼り替えるころアッパーも無事ではない。個人的に20万円クラスの靴を買うならこの製法のものを選びたい。

と、いいつつ、同じ靴を飽きずに長期間履けるか問題は、別途存在する。逆に自分への足枷になることもあると思う。まだ十分使えるものを手放す重みはよく知っている。

あと④はもう靴しか作ってないとか、靴がメインのブランドでしかほぼ見られない気がする。なのでデザインはやはり質実剛健なものがどうしてもデザイナーブランドよりは、多いのだ。


まとめ

結局何が言いたいかというと、あまり豪奢品をバカにしていると本当に、ブランド品が似合わない品格になっていくと思う。あくまでも価値を感じて金を払って買って使う、それだけだ。その選択の繰り返しで、その人の装いは作られて、その結果与える印象は、その人自身に近づいてくると思う。

世間のあたりまえに気を使う必要はなく、自分の判断でものごとをすすめるが吉かなと思います。どうせ最後に誰も責任を取ってはくれない。
自分の金、自分の余命、自分の人生。

さて私は、どんな一歩を踏み出そうかな。


(邪念 2510文字)

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