DSiwareをPCでエミュレートする方法

This article is written in Japanese. If you'd like in English, Jump to English ver!

※ゲーム機の改造は全て自己責任でお願いします。この記事は改造を助長するものではありません。


海外のサイトを見てもまとまった情報が乗っていなかったので、分かりやすいようにまとめてみた。


改造の仕組み(筆者の考察含む)

DSiwareは普通のROMと違って、圧縮ファイル単体ではエミュレーターで起動させることができないらしい。
なぜかというと、DSiwareは、
・NANDを利用している
・DSi/liteのBIOS上で動く
から、らしい。
エミュレーターは実機の動作をコンピューター上のコードで再現しているので、BIOS+NANDから起動している実機とは挙動が異なる。
だから、エミュレーターだとDSiwareが起動できないということが起こるっぽい。

ちなみに、3DSで動かせるのは本体のNANDに書き込んでからDSiのバーチャルコンソールを利用してアプリを実行しているからっぽい。
既にLuma3DS(=ハッキング済の3DS)を持っている人はFBIを起動してTitleから遡れば画像のようにDSiwareがNANDに記録されている様子が見れるはず。

結局どうすれば良いのか、というと…

DSiのNANDとBIOSをそのままエミュレーターにぶち込めばいい!

つまり、実機をそのままPCに入れちゃおうという発想だ。これなら、DSiwareが動かせるぞ!

ということで、これからその方法を紹介していく。

この発想でいけば3DSのBIOSとNANDを使ってciaからDSiwareをインストールしてもいけるはずだが、まだ検証できていない。やる気がある人はやってみてね。

改造の手順

主な流れ

この記事では、上から順に
・DSiにTWiLight menu++を導入
・DSiからBIOSとNANDをダンプ
・DSi/3DSからDSiwareをダンプ
・melonDSにBIOSとNAND、DSiwareを導入する
という手順で進めていく。
既に終えている、または終わらせられる手順があったら飛ばしてもok。

https://dsi.cfw.guide/に書いてある手順を少し改善した。

前提条件

海外の情報によるとDSliteの改造は高難易度らしい。このサイトをみて実行に移そうと思える人はすごい情熱があると思う。
また、DSiwareは文字通りDSiのwareなので、初代DSでは起動できない。

DSiを持ってない人は、まずDSiを買おう。
無理な人は、諦めよう。

用語解説は面倒くさいので他のサイトに飛んで調べよう。一応難しそうな用語だけurlを設定しておいたからクリックして飛んでね。
PCの操作がままならない人は絶対改造しないほうがいいと思う。

あと、DSiwareはBIOSやfirmwareのregion(対応している地域)と一致しないと起動ができないらしい。
(例えば、DSiwareのregionは日本で、BIOSやfirmwareは海外、とか。)
なので、DSiwareが入っているDSi実機からBIOSとfirmwareを吸い出すのが手っ取り早かったりする。3DSにDSiwareが入っている人は念のためDSiwareのregionを確認したほうがいいかも。

0. 必要なもの

URL先にも書いてあるとは思うが一応まとめておく。

・SDカード 1~2枚
→DSiをエクスプロイト(特定の操作で実機の脆弱性を突いてハッキング)するのに使う。まだハッキングしていない3DSからDSiwareをダンプしたい人は3DS用にもう1枚用意する。
→いずれもFAT32にフォーマットする(やり方は後述に記載)。心配な人はデータを入れる前にSDカードが壊れているかをチェックできるツールを使うと良い。
→容量は32GBか64GBがおすすめ。これ以上になると実機がSDカードを読み込むのに時間はかかるし、SDカードが壊れた時のショックは大きくなる。

SDカードリーダーライター
ちゃんとしたものを買う。

・必要なデータ(手順に沿って追々紹介する。)

・集中力と慎重さ。
→これ大事。
実機がBrickする時は本当に突然なので、ファイルの操作を慎重にやる、バックアップをこまめに取るなどの心がけが後々活きることになる。

※SDカード内の操作が強制的に中止されると論理障害が発生するから気をつけよう。PCやDSi、3DSの電源がすぐ切れるような不安定な環境では操作しないように。(1敗)
※安いSDカードやSDカードリーダーライターを買うと後悔するぞ。(3敗)
※ここまで丁寧に読んでくれてる人ならきっと成功させられるはず。

1. TWiLight menu++を導入する

この記事ではMemory Pitを使ったエクスプロイトを紹介していく。
まだSDカードをFAT32にフォーマットできていなかったら、
Windows
macOS
(Linuxの人は自力でやってね)
の手順を終わらせよう。

①SDカードのルートディレクトリに必要なデータを入れていく。ファイル名をクリックすればダウンロードが始まる。ウイルスが心配な人はウイルスチェックをかけよう。多分大丈夫だけど。

TWiLight Menu++の中身をzip解凍ツールを使って中身を開き、
 _ndsフォルダー
 BOOT.nds
 をSDカードのルートディレクトリにコピーする。
※クリックしてもダウンロードが始まらない場合はリリースページに飛んで最新のTWiLightMenu-DSi.7zをダウンロードする。
※zip解凍ツールは
Windows→7-Zip
Mac→The Unarchiver
(Linuxの人は自分で探してね)
を入れる。

dsi bios dumperをダウンロードしてSDカードのルートディレクトリにコピーする。

②SDカードを入れてDSi実機を起動する。

③DSi実機の「ニンテンドーDSiカメラ」を起動する。

アイコンの見た目はこんな感じ

④開いて読み込みが終わったら赤で囲ってあるボタンを押してアルバムを開く。

⑤上の吹き出しにFacebookのマークがあるかどうかを記憶する。ある場合とない場合でこれから導入するファイルが異なるので注意する。

画像はアルバムが一切ない状態。

⑥もどるを押して④の状態に戻ったら、右上のSDカードボタンを押す。読み込みが入るので気長に待とう。

SDカードが入っていることを確認してからやろう。

⑦本体の電源を消してSDカードを抜き、SDカードリーダーライターを使ってPCと接続する。論理障害に注意してね。

⑧必要なMemory Pitのバイナリをダウンロードする。リンクをクリックすればダウンロードが開始される。

・Facebookマークがあったらこっち
・Facebookマークがなかったらこっち

⑨SDカードのルートディレクトリから順に
private→ds→app→484E494Aと開いていく。
484E494Aを開いて、その中にある「pit.bin」の名前を「tip.bin」にする。名前を変えたらそのままにしておく。

⑩⑧でダウンロードしたMemory Pitを484E494Aの中にコピーする。手順通りに進めていればpit.binとtip.binのふたつが484E494Aの中にあるはず。

⑪SDカードに「DCIM」というフォルダーがあったらバックアップを取っておく。過去の思い出と決別したい人はバックアップを取らなくてもok。バックアップを取ったらSDカードにあるDCIMをフォルダ丸ごと消す。

⑫DSi実機にSDカードを入れて、電源をつける。つけたらニンテンドーDSiカメラを起動して右上のSDカードボタンを押す。

・SDカードボタンを押したらエラーが出た場合↓

・SDカードが挿入されていないというメッセージが表示される場合は、別のSDカードを使用してください。

・SDカードが使用できないというメッセージが表示された場合は、SDカードが正しくフォーマットされていることを確認してください。
(記事をさかのぼればフォーマットする方法が書いてあるのでちゃんと読もう。)

https://dsi.cfw.guide/launching-the-exploit.html

⑬画面右側のアルバムボタンを押す。
この時、バッテリーが十分にあることを確認してからボタンを押す。(エクスプロイト中に電源が切れるとBrickする恐れがある。)

エクスプロイトに成功すると、画面が一瞬マゼンタ色に光る。

・成功しなかった場合↓

・上画面が緑色に変わった場合は、 SD カードのルートにTWiLight Menu++のBOOT.NDSがありません。準備作業(①の作業)をもう一度行ってください。

・SDカードのカメラアルバムに入っても異常がない場合は、お使いのバージョンと地域に合った正しいバージョンのMemory Pitをダウンロードし、SDカードの正しいフォルダーに配置したことを確認してください(③~⑪を確認)。また、SDカードにDCIMフォルダーが存在しないことも確認してください(⑪を確認)。

・Memory Pitエクスプロイトが入ったSDカードで写真を撮ると、エクスプロイトが正しく動作しなくなり、再度コピーする必要があります(⑨~⑪を確認)。

https://dsi.cfw.guide/launching-the-exploit.html

⑭これまでの手順をうまく進めていれば、TWiLight menu++の設定画面が開くはず。好きなように設定して決定すれば、DSiのメニューに似た画面が表示されるはず。

※再度TWiLight menu++を開きたい場合は⑫と⑬の手順を実行する。それすら面倒くさい人は自力でUnlanchを入れる。ここではUnlanchの導入方法は紹介しない。

2. DSiからBIOSとNANDをダンプする

①画像のアイコンを開く。アイコンがない場合は手順1の①に戻ってdsi bios dumperを入れる。

手順通りに進めていればフォルダーアイコンと一つ左のアイコン、選択されているアイコンだけが表示されるはず。

②画像のような画面が表示されたらAボタンを押してダンプを開始する。
この時、バッテリーが十分にあることを確認してからダンプを実行する。
また、バッテリーが老化している場合は充電器に繋いでダンプを実行する。
(ダンプしている途中に電源が切れるとBrickする恐れがある。)

画面汚いのは許して

十数分ぐらいかかるので気長に待とう。

③ダンプが終わったら本体の電源を切ってSDカードを抜き、PCと接続するとSDカードのルートディレクトリにdsidumpフォルダがあるはずなので、PCの日本語が含まれていないフォルダにコピー。

3.DSiwareをダンプする

・DSiからDSiwareをダンプする場合

これを見てやる↓(GodMode9iを使った方法)

(補足)
・GodMode9iはTWiLight menu++から起動できる。
・ダンプするタイトルを選択すると下画面に色々出てくるが、DSiwareの圧縮ファイルだけ欲しい人は「ROM」、セーブデータも欲しい人は「すべて」を選択する。
あとは手順に沿ってダンプする。

ndsを吸い出せたらok

・3DSからDSiwareをダンプする場合

①3DSを下のサイトの手順に沿ってハッキングする。

機械翻訳を使って頑張ってね!

②3DSの改造ができたら下のサイトの手順に沿って進める。

③ダンプしたDSiwareをndsファイルに変換した方が色々楽なので、上記のサイトの下のほうにあるurlからここに飛んで、書いてある手順を進める。

ndsを吸い出せたらok。

4. melonDSでエミュレート環境を整える

①melonDSを下のサイトからダウンロードする。

 ②melonDSを起動して、画面上のConfig→Emu settingsの順に開く。

③画像と同じように設定して赤丸の場所をクリック。

④dsidumpの中にあるbios7とbios9のパスを指定する。Use external BIOS/firmware filesにチェックを付ける。
※binのパスに日本語が含まれているとエラーが発生するので注意。

設定できたら赤丸の場所をクリック。

⑤④と同様にパスを指定する。DSiのBIOSにはbios7iとbios9iを指定する。
Full BIOS bootにチェックを付ける。青色の四角で囲まれた部分はいじらなくてok。設定ができたら赤丸で囲まれたOKボタンを押す。

⑥画面上のSystem→Manage DSi titlesを開く。設定がちゃんとできていればNANDに入っているDSiwareが画像のように読み込まれる。

おぞましい文字化けだ…

⑦Import title…をクリック。画像のようなウィンドウが出てくるので、Download from NUSにチェックを入れて吸い出したndsのパスをExecutableに入力する。
※ndsのパスに日本語が含まれているとエラーが発生するので注意。

⑧セーブデータも入れたい人は該当するソフトをクリックしてからImport title data→public.savをクリックし、ダンプしたsavを指定する。

⑨Closeを押してウィンドウを閉じ、画面上のFile→Boot firmwareを選択。うまくいけばDSiが起動できるはず。

お疲れ様!これで全工程終わり!長かった~~~~!

改造したらできること

・大画面でDSiwareができる
・コントローラーを使える
・スマホに入れればどこでもDSiを開ける。
・DSiwareのメモリ解析
あとは色々…

改造してもできないこと

・ダンプしたDSiwareやBIOS、firmwareなどをインターネットにアップロードすること。著作権法に引っかかるので気を付けよう。
・インターネットから海賊版ソフト、BIOS、firmwareをダウンロードすること。これも著作権法に引っかかる。
・改造したことを自慢するのは良くないかも。あまり良い印象ではない。やるにしてもネットのそういうコミュニティで投稿するに留めておこう。


よいゲーミングライフを!


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