「カンブリア宮殿・ロイヤルリムジンの全員解雇を観て」
みなさんこんばんは。
先週のカンブリア宮殿を見ての感想です。
「ロイヤルリムジン従業員600人全員解雇」
衝撃的な決断だ。
従業員の命を守ること。
事業を継続するより、失業手当を受給する方が従業員の収入が多くなること。
会社に3600万の現金しかなく休業手当を支給することができない。
これらが決断の理由。
結果として、一番守らなければならない65歳以上のドライバーが
失業手当を一時金でしかもらえず、求職活動もままならず、彼らの
仕事生活を守り切れなかった。
従業員の命を守るということは一番に考えるべきことで、この部分は共感した。ドライバーも走っていて怖いだろう。
失業手当で従業員の収入をある程度確保するというのも合理的だと言える。
ただ、年配ドライバーの言葉が衝撃的だった。
「コロナ感染での死と餓死なら、コロナ感染での死を選ぶ」と。
生活費を得る以上に、それだけ仕事をすることには生活にハリがあり、
自分で稼ぐことにやりがいがあるということだ。
そして高齢での求職活動は非常に厳しい。
社長は再雇用をできる様に会社を立て直すと言っているが、いつになるかわからない。
期限のない約束は約束と言えない。単なる理想論だ。
ただ、企業を存続し多くの従業員の雇用を守る、という面では、やればやるほど赤字となり、会社の資金をすり減らすより、休業という選択肢をしたことは賢明と言える。
多額の設備投資をし、リスクに対応する現金を確保していなかったことは
経営者として問題だが。
いずれにせよ今回の金子社長の決断は、賛否両論、様々な議論を生んだ。
司会の村上龍は、「議論を生んだことが金子社長の功績だ」と締めくくっている。
たしかに今回の決断により、会社とは?会社と従業員の関係とは?
と改めて、会社という存在について考えされることになった。
従業員を守るということについて、深く考えされられた経営者も
多いのではないだろうか?
私は一会社員として、経営者が従業員を雇用し続けることが
どれだけ大変なことかを実感した。
これからコロナがどうなるかはわからない。
金子社長の決断の結果が出るのはこれからだ。
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