21積みや重なったカードを意図的に離す行為は積み込みに当たるのかという話
そんなわけで今回はカードゲームにおける積み込みという行為について話していきたいと思う。なんというか、説教臭い文章になってしまったが、それは積み込みという行為が大嫌いであるからなので、許してほしい。
重なったカードを意図的にバラけさせるのは積み込みなのか
先にはっきり言ってしまおう。これは明確に積み込みである。自分の意思が介入しないようにカードがごちゃまぜになっていなければカードゲームとしては成立しない。例えば、遊戯王にありがちな1ターンにこのカード名のカードは1枚しか発動できないというカードが等間隔においてあったらどうなるだろうか。これは、明確に有利がつく。1ターンに1枚しか発動できないカードは1枚あればいいのだ。次のターンのトップで引けたり、流れの中でハンドに来て次のターンの準備をする分にはいいが、そうでなければ2枚持っておく必要は皆無である。これを起こさないために、デッキサーチのときに同一カードが重なっているのを意図的に入れかえるプレイヤーがいる。これは明確に積み込みである。デッキは試合が始まる前のカットで基本的に無作為な状態になっている。このときにカードが重なっていればそれは、無作為の結果なのである。カットした自分が悪いかもしれないし、相手のデスカットが決まったのかもしれない。なんにせよ、固まってしまったらそれはカードの神がそうしたのであるから、従う他ない。であるからして、固まってしまったのはしょうがない。諦めて、普通にカットして、運良くバラけたらラッキーぐらいに思っておこう。
MtGにおいても21積みというものがある(らしい)。なんでも、土地とクリーチャーや呪文をバランス良く引くために、明確に順番を決めるわけではないが、並べることであるらしい。これを行うと相手にカットしてもらい、ランダムになったあともそれぞれのカードを初手に引けるバランスがよくなり、試合をうまく進められる技術である。つまり、初手事故を起こさないための技術であり、やっても良いと考えている人もいるようであるがこれも積み込みである。誰でもできる特殊な技術ではないが、この行為をすることでこれも無作為ではなくなる。それ故に、積み込みである。
なお、2:1積みという言葉を知ったのはトモハッピーさんの動画である。この動画内では、イカサマのやり方を動画で取り上げているが、あくまで過去の話であることと真似をするなという注意をメインとしている。
積み込みは悪い行為であるのか
これは明確に悪である。これをプレイングというのであれば、そんなカードゲームは滅びたほうが良い。ゲームのルールの知識などではなく、単純に順番を入れ替えるだけで勝てるなんて言うカードゲームはカードゲームとして終わっている。無作為性を高めることができるからエクゾディアは盛り上がるのである。昔、Twitterかなにかの動画で、海外で男の子が初手にエクゾディアを揃えて勝っていた場面があった。男の子も驚愕して震えていた。積み込みなどせず、初手にエクゾディアが揃って勝ったのだ。だから、強い感動があったのだ。このように、無作為であることがカードゲームをゲーム足らしめている所以であるのであるから、そのゲーム性を否定してはならない。積み込みは明確に悪なのである。
積み込みを許さない姿勢
しかしながら、どんな世界にも悪人はいる。積み込みをして、得た勝利を自分は勝利だとは全く持って認めたくないが、勝利を第一に考えていくと、積み込みを行ってしまう心が弱いプレイヤーもいるのだ。であるから、山札を無作為にするというのは意識的にしなければならない。リモートなどの対戦であれば、山を切ったあと、3つに分けてどれをトップにするのかを指定してもらったり、カット後に山札の上から何枚を下に送るのかを相手に聞くといった手法で無作為を作り出さなければならない。遊戯王に有名なセリフがある。
「ギャンブラーの間には古くからこんな諺があります…友達は信用すべし…だがカードだけはカットせよ…とね」
この言葉の通り、相手のデッキはカットすべきであるし、プレイヤーはカードの神を信じて、作為的なことをしてはならないのだ。そんなに積み込みがしたかったら、カードゲーマーではなくマジシャンにでもなったほうが良い。っていうか、多分そいつはマジシャンが向いてるのですごいマジシャンとかになってあの時の俺は若かったとか言って若かりし頃を勝手に後悔とかして叩かれればいいと思う。
そんなわけで、無作為な感じで楽しむのが大事ですというお話であった。
終わりに
皆さんはflat-デュエマ工房さんというYouTubeチャンネルをご存知だろうか。基本的に遊戯王の話を書いているので、見てくれた人が知っているかは知らないが、非常に面白いデュエマの動画を出しているYouTuberさんである。(面白いかは個人の主観)
このひとの動画の中にODI、オンラインデュエマイカサマシステムというものを使った動画がある。まぁ、これは社会風刺のようなもので、オンライン大会なんて公平性がないから、基本デッキ賞はあっても優勝景品はないことを詳しく説明してくれている動画だとこっちは勝手に思っているが、これからも分かるようにオンラインでのリアルカードの対戦は見える範囲が限られている以上不正がし放題なので、オンライン大会とは気を抜いたら殺られるし、気を抜かなくても殺られるという、そういう環境であるのだろうと思っている。なんていうか、修羅の国だよね。CSは修羅の国とはよく聞くけど、商品がお金になるなら
さっき言っていた動画はこの下に貼っておくので、よろしければ見てください
俺に1円もお金は入りません
そんなわけで、こそこそイカサマをして、優勝景品とかある大会で優勝をかっさらって行くのはまったくもって良い行為ではないのでカードゲームをしてください。貼った動画はこういう手段があるというだけであり、奨励されたものでは全くありません。っていうか、すんなよ?っていう動画なので、マジシャン同士の大会とか意味がわからないので。
最後に宮沢賢治の『雨ニモマケズ』の一節を引用して終わりたいと思います。
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
こんなことで、信用を失うなど、つまらないからやめろと言い
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