ピーターウタカ選手の奇妙な移籍について
ウタカ構想外の報が出たのは佐藤寿人という名誉生え抜きに始まり、今季の希望となる予定であった20歳前後のユース卒と彼らの同輩となる選手たちの相次ぐ期限付き移籍の衝撃も落ち着き、天皇杯で戦術ウタカバージョンアップがお目見えしたのでこのまま駆け上がろうぜという頃だったと記憶しています。
そのころから2か月も経ってようやくピーターウタカ選手の今季のチームが決まったようです。
ピーター ウタカ選手 清水エスパルスより完全移籍加入 および、FC東京に期限付き移籍のお知らせ
http://www.sanfrecce.co.jp/news/release/?n=10421
まさかの完全移籍加入で、そのうえ大久保、前田、永井と元代表FWコレクション擁するFC東京へのレンタルというトンチキ展開となりました。なんだこれは…たまげたなあ…
構想外だったはずの広島に残っているのもわからないしFC東京が獲得したのもわからない…わからないにわからないをかけて200倍だ…わかるかこの算数が…
広島のバンキシャである中野和也さんによると…
・広島との交渉は早くに折り合わず海外でのプレーを希望していた
・オファーはいくつもあったが条件面で折り合わなかった
・その中で清水との契約が満了した
・広島側にも外国籍枠拡充のため余裕もあり、現在保有選手の怪我リスクもあるのでウタカ保有もやぶさかではなかった
・FC東京が獲得に手を挙げたので完全移籍の手続きの上期限付き移籍となった
ということだそうです。
広島としては早々にフェリペシウバと工藤壮人を完全移籍で獲得しており、この2人には相当の予算をつぎ込んだのだと思います。そのため1月のサポカン時点ではウタカは契約満了の予定だったのでしょう。
ただ、ウタカの移籍交渉(おそらく保有権を持っていた清水が窓口であったはず)が不調に終わったことで流れが変わり、ウタカの保有もやぶさかではなくなった…ということかもしれません。
ともあれ、不思議な形になってしまいしたが、またあの愛くるしい笑顔と息を吞む妙技をみせてくれると思うとわくわくします。広島の試合以外で頑張ってねという契約にできたわけですし、無邪気に楽しみにしています。