心電図検定2級に合格した話
「心電図はいいぞ」
こんにちは。医学部6年生のやまだです。
第8回心電図検定の申し込みが始まりましたね。
今年受験される方は申し込みから頑張ったことと思われます。
私は、第7回心電図検定の2級を受験し、合格しました。
合格者はその得点に応じていくつかの段階に分類されますが、私はその中でも合格ラインギリギリで2級に受かりました。
このnoteでは、これから心電図検定を受けるが、心電図の勉強は日々のお仕事や学校生活(授業や実習など)と並行して、「ギリギリでもいいから合格をもぎ取りたい!」と考えている皆さんに向けて捧げます。
内容としては、心電図を勉強する上で役に立った教材やコミュニティ、そして受験してみた経験を踏まえて自分の検定対策についての反省などを述べていきます。
内容は順次、更新していきます。
心電図検定を知ってから
私が心電図検定を知ったのはTwitterで、受験する目的としては、就活にあたって武器を手に入れるためでした。
検定対策を始める段階での私の心電図に関する知識は、OSCEという医学部学生が臨床実習前に受験する試験のために勉強した心電図の電極をどこにどの順番で装着するかという知識と、どうやらP〜Tと名前がつく波があるとういう知識ぐらいしか持ち合わせていませんでした。
P波やT波が心臓の収縮においてどの時相を表しているのか、ましてや異常や心電図とは何なのか、など医学生にしては知らなさすぎるという状態でした。
だからこそ、今、心電図検定を申し込んでみたはいいものの、現時点の自分の知識で合格できるか不安だと感じている皆さんのモチベーションにつながるような内容になれば嬉しいです。
さらに、合格した後は臨床実習で、指導医の先生から心電図に関する質問を投げかけられ、(ヲタク特有の早口で)ベラベラ喋り倒すことができ、同級生や研修医の先輩たちから一目置かれる存在に!…とはなりませんでしたが、「なんだか心電図については自信がついたぞ」という自覚を芽生えさせることができるので、現時点で試験の問題や実習の症例で心電図に出くわした時に恐怖・戦慄し、その場に倒れ込むような勢いの同士たちには心電図検定の合格まで少し腰を据えて頑張っていただきたいです。
そう、心電図は知れば知るほど面白く奥が深いものですから。
使用した教材
以下に私が心電図検定対策に使った教材を挙げていきます。
順番はできるだけ対策し始めから順に挙げました。
Dr.石橋のミラクルキャッチ心電図
レジデントのためのこれだけ心電図
心電図検定公式問題集&ガイド
心電図マイスターチャンネル
心電図を楽しく学ぶ会♫有志による想定問題等資料
(補助的に)心電図の読み方パーフェクトマニュアル
1と2は非常に基礎的な内容ですが心電図の右も左もP波もT波も分からないという方におすすめです。
特にレジデントのためのこれだけ心電図(以下、これだけ)のはじめにはあらゆる初学者が一読するべき文章だと考えており、心電図検定に限らず全ての学習に通じる内容です。
私は学校の図書館で借りて読み、自分用に購入し直したので、学生の皆さんはぜひ自分の学校の図書館に足を運んでみてください。そして、これだけを手に取ってみてください。
公式問題集は買いましょう。本番前日までに2〜3周、本番直前に2周は読み返しました。
問題としては1〜3級相当の問題が掲載されており、自分の受験する級にそぐわない問題もありますが、心電図検定は受験する等級レベルを余裕で裏切ってくるので公式問題集の心電図と解説は穴が開くまで読み込んでください。
心電図マイスターチャンネル(以下、マイチャン)は心電図界隈では言わずと知れた神動画で溢れたチャンネル、言わば心電図天国です。
チャンネル主の先生は心電図検定の中でも最高峰の資格、心電図マイスターの取得者ですが、解説がとにかく分かりやすく、2級以下の受験者にとっても心電図の真髄とは何たるかをご教授してくださる方です。
しかし、私はこのチャンネルを知っており動画も視聴していましたが、内容はさっぱり分からないままでした。理解できたと感じるようになったのは、せいぜい本番1ヶ月前を切っていました。
そこで、マイチャンは、ある程度の基礎的な知識を蓄えて、公式問題集を一周してやっと理解のスタートラインに立てるというスタンスをおすすめします。
スタートラインに立つ準備ができた皆さんにとってはマイチャンはブースターのような存在になってくれるでしょう。
心電図を楽しく学ぶ会♫はDiscordに開かれたクローズドなサーバーで、参加者同士で心電図に関する知識を交流するコミュニティとなっています。こちらも心電図検定界隈には言わずと知ればコミュニティなので、ちょちょっと調べればそのサーバーへの参加方法などは出てくると思います。
こちらの会では、ありがたい有志の方による心電図検定の想定問題や参考資料などを無料で賜ることができるので、普段の学習や直前期の追い込みにも非常に助けとなってくれる存在でした。
もう参加されている方もいるかもしれませんが、参加するに至った自分を褒め称えてください。
あなたはもう合格したも同然なのですから(過言)。
受動喫煙のように望まなくとも心電図の副流煙を浴びることができるので積極的な参加をお勧めします(心電図は決して有害なものではないので、不快な表現をしてしまい、この場で謝罪して定時制入ります)。
最後に心電図の読み方パーフェクトマニュアルですが、私にはオーバーワークだったので、本番までの通読は叶いませんでした。
使い方としては、ある心電図について詳しく知りたいと思ったが、ググって深掘りする気力はないという時に、上手くまとまっている参考書として活用するのがいいと思います。
もちろん、通読できるならその方がオススメですが、無理に通読するよりも公式問題集の周回やマイチャンを拝み倒していた方が自分にとっては有意義でした。
心電図検定対策の反省点
(構想の抗争中…)
ここまで読んでくださった皆さんが心電図検定で実力を発揮し、合格を勝ち取ることを心よりお祈りしております。
それでは。