番外編 -ピカデリーサーカス-
1924年のネオン全盛期。
皆んながネオンを手放しで喜んでいたわけじゃなかったみたい。この年のニューヨークタイムズに、(小説家の?)ジョージ・ムーアがこう書いている。
"ロンドンは美しくなければならない。しかし、例えば電光掲示板のような野蛮なもので、私たちのビジネスや今日の趣味を邪魔するようなことはやめよう。ピカデリー・サーカスは、その怪物のような電飾のせいだ。"
"ピカデリー・サーカスは、野蛮人が発明したどんなものよりも馬鹿げている。どの惑星にとっても不名誉なことだ。人食いの饗宴は、それ以上にばかばかしいものではない。"
"しかし、電光掲示板を取り上げることから始めよう、と言えば、それはビジネスの問題であり、人々は商品を宣伝しなければならない、と答えるだろう。ルビーのデキャンタがゴブレットにルビーの光を注いでいるからといって、ポートワインを買う人はいない。ルビーの光と電気ポートワイン!素晴らしいことだ!"
かなり興奮しているので、翻訳がよくわからないが、確かに、古く美しい街並みに、被せるように電飾を付けられるのは、抵抗がある人も一定数いただろうなぁ。気持ちはわかる。
それでも、ピカデリーサーカスは芸術家にとっては、刺激的な場所であるようで、モチーフとして使われることもよくあるそう。
⚫︎イギリスの画家 チャールズ・ジンナーは、"ピカデリーサーカス"という名の絵画を描いているらしい。
⚫︎写真家のポール・マッカーシーも"ピカデリーサーカス"という写真集を2冊も出しているらしい。
⚫︎音楽でも"ピカデリーサーカス"を冠した曲がいくつかあるらしい。
私としては、タイムスリップして、当時のピカデリーサーカスを見てみたい!
※ 引用部分については、Let There Be Neonさんのご厚意により、直接許可をいただいています。
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