ネオンの技②
次は、ネオン管の中の不思議について。
"管の直径が小さいほど、生成される光は強くなり、必要な電圧も高くなる。電圧が高いほど、トランスの巻数が増えるため、物理的に大きなトランスが必要になります。"
管が細いということは、その分負荷がかかるということなので、電圧も高くなる。
だから、14φのネオン管よりも8φのネオン管の方が輝度が高い。
"希ガスの抵抗または電離性は、すべてのガスの中で最も低い。"
どういうことかというと、
"これらのいわゆる希ガス(ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン)は、強い照明を発生させるのに必要な1フィートあたりの電圧が、二酸化炭素や酸素のような一般的なガスよりもはるかに低いため、発光管での使用に理想的である。"
なるほど。
希ガスには高電圧が必要だけど、二酸化炭素や酸素中だったら、もっと高い電圧が必要になるってことか。。ちなみに蛍光灯にもアルゴンガスが入っている。
"管の中にゴミや油脂、水分などの不純物が混入してはならない。
熱や電気的ストレスの作用により、そのような不純物は化学的に活性化する傾向があり、ガラスと結合して暗くなることがある。また、電極の金属と結合して管の寿命を縮めることもある。"
つまり、不純物が入ってると故障の原因となる。
不純物を取り除くために、真空装置に繋げてすぐに、高電圧をかけて管の中の何もかもを焼ききる。
中に虫が入っていたりしたら使えないので、ネオン管の保存も重要だ。湿度や気温にも左右されるから、日本のネオン管加工会社では、梅雨時期には極力作業はしないそう。
あれ?!私は素手でスイッチ押してるなぁ。。
"ネオンは人間みたいだ" といつも思っている。
自分の思う方向にネオンを曲げて、思いを込めるようにガスを封入する。電気を流してはじめて光るのは、世界との繋がりを示しているように思う。
このご時世に水銀なんて、というのはわかる。
でも、人間だってちょっとくらい毒がある人の方が魅力的じゃない?!
※ 引用部分については、Let There Be Neonさんのご厚意により、直接許可をいただいています。
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