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嵐の海だがどこまでも泳げる自由を

宇宙よりも深海の探査の方が難しい。
宇宙よりも深海に行く方が難しい。

これを知ったとき、
地球って神秘の星なんだな、と衝撃を受けました。

そんな深海を、パラレルワールドに住む私の最愛の人が自由に泳ぎ回っています。

そのパラレルワールドとは、
かわぐちかいじ先生による「沈黙の艦隊」(1988-1996)の世界であり、
私の最愛の人とは、
「沈黙の艦隊」の主人公で原子力潜水艦の艦長を務める海江田四郎です。

私の夢は、世界平和なのですが。
彼の夢も、世界平和で。

本当に世界を愛するとはどういうことなのか。
視点高く愛を貫くとはどういうことなのか。
彼なりの在り方が漫画の中で示されていて。

世界平和を体現しようとするその生き様が、本当にかっこいいんですよね。

牢獄の庭を歩く自由より
嵐の海だがどこまでも泳げる自由を
私なら選ぶ!!

かわぐちかいじ「沈黙の艦隊」

物語の序盤に登場する彼の言葉ですが、この言葉があったから、私はあの闇の中を生き残れた、と思っていて。

もしかしたら今もかもしれない。
今も、暗い海を航海しながら、彼の言葉を光にして、ただひたすら進む。

そういう気持ちになるときがあります。

ぼんやりと繭に包まれた意識の中、牢獄の庭を歩きながら、
ふとした瞬間に目の前に現れる現実が、
「これはリアルではない。目を覚ませ。」
と必死に警告してくる。

それを無視できなくなってしまった。私は。
だから、死ぬ思いで「牢獄の庭」を脱し、「嵐の海」に飛び出しました。

そこには、身体も心も串刺しになるような鮮烈さがあった。

嵐の中だから、死ぬかもしれないけれども。
私は死ぬのは怖くなくて、むしろ楽しみだから。

嵐の中の鮮烈さをもって、私は生きていく。

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