【vol.4：文学研究兼写真家 別所隆弘】オン/オフの切り替えのため、実家の2階をスタジオに
こんにちは。各分野のプロフェッショナルの方々に取材を行い、おすすめのWFHの環境や、リモートワークにおけるオンとオフの切り替え方などを紹介していくLighten up your WFHです。
（※WFHとはワークフロムホームの略で、家から仕事を行うこと。 最近だと、リモートワークやテレワークが類語として浸透している）
ビジネス、建築、クリエイティブ、音楽など様々な分野のプロフェッショナルの方々に、それぞれのリモートワークの中での過ごし方や、照明環境の整え方、オン・オフの切り替えのコツなどを取材しました。
下記、10名の取材記事を順次ご紹介いたします。
小山和之／designing
木本梨絵／HARKEN inc.
もろんのん／フォトグラファー
別所隆弘／フォトグラファー・文学研究者
浅子佳英／建築家
安藤剛／THE GUILD
反田恭平／ピアニスト
池澤あやか／タレント・エンジニア
平井幸奈／ForuStyle Inc.
杉田陽平／画家 （敬称略）
▼Lighten up your WFH
https://note.com/lightcycle_morph/m/m239d4b66a3b6
第4回目となる今回は、文学研究者と写真家の二足の草鞋を履く別所隆弘さんのケースをご紹介。理想のワークスペースと照明の関係についてインタビューしました。
中学の時からカメラ嫌い。32歳で写真に魅了されたワケ
ーまずは文学研究者でありながら、写真家になった経緯を聞かせてください。
別所さん（以下、敬称略）：私は大学院を卒業してから、アメリカ文学の研究者として活動していたのですが、私の研究していた作家が、19世紀の作家にもかかわらずカメラに興味を持つような新しいもの好きだったので、カメラの歴史なども勉強していました。
しかし、私自身はカメラに全く興味がなく。というのも、中学の修学旅行で撮った写真を母親にダメ出しされたのがショックで、それ以降、一度もカメラに触ることなく大人になったのです。次に本格的にカメラを触ったのは、写真家になるきっかけとなった32歳のことでした。
ー32歳の時に何があったのですか。
別所：実家の水道管の工事をしたところ、工事業者のミスにより水漏れがあったんですね。幸いにも大きな被害はなかったものの、私の研究書類や3,000枚のCDコレクションが浸水しました。
3,000枚のCDコレクション
別所：弁償代としてもらった50万円の使い道を考えていた時に、ふと思いついたのがカメラだったのです。当時発売されたばかりのニコン「D800」とレンズを50万円で買いました。
ー50万円のカメラの撮り心地はいかがでしたか。
別所：正直、感動しましたね。お店でカメラを買ってすぐに何かを撮影したいと思った私は、家に帰る途中に琵琶湖の西側に寄ってみたんです。比叡山の上から撮った写真には、私がそれまで行きてきた町並みが、ありありと写っていました。
今見れば下手くそな写真だと思いますが、初めて見た3,600万画素の写真に魅せられた私は、それから週末ごとに自分の身の回りの風景を写真に収めるようになったのです。
2度のコンテスト受賞により、本格的に写真家デビュー
ープロの写真家として活動を始めたきっかけを教えて下さい。
別所：2014年に「東京カメラ部」のコンテストに応募したところ投稿数2,000万枚の中からアマチュアだった私が選ばれたのです。
その受賞を知った滋賀県長浜市の観光担当の方から、「1年かけて長浜の景色を撮ってほしい」と依頼が来たのが、写真家として初めての仕事になりましたですね。自分の好きだった場所をお金をもらいながら定点的に撮影し、それが観光資源として活用されるのが嬉しくて。一番成果があったのは、下記の余呉湖の写真です。Twitterに投稿したことにより、年間ツアー客が2倍になりました。
別所：それから一層、精力的に活動していた2017年、今度はナショナル・ジオグラフィックのコンテストで2位に。それをきっかけに個人事業主の申請をしたのが本格的な写真家デビューですね。
ナショナル・ジオグラフィックで受賞した写真
写真の仕事にもリラックスにも。Lightcycle Morphが生活を変えた
ー現在は研究者と写真家の仕事をどのような割合で行っているのですか
別所：気持ち的には研究者6割、写真家4割のつもりです。しかし、仕事をしている時間は研究者1割、写真家9割です。昨年まで同志社大学で英語や文学を教えていたのですが、去年の4月からは関西大学で写真の授業を持つことになりましたので、写真の割合がぐんと増えていますね。
授業で文学を教えることはほとんどなくなったものの、去年から執筆の依頼を受けるようになり、新しい形で文学の仕事をしています。
ーコロナの影響で仕事にも変化があったのですね。
別所：ええ、大学の授業もリアルとオンラインのハイブリッドになり、zoomで授業することも多くなりました。外で仕事をする機会が減り、写真を撮りにいくことも減りましたね。
時間ができたことで、今は動画編集にも力を入れています。以前から動画も扱っていたのですが、編集は時間がかかるため忙しい時はなかなか手が出せません。仕事が落ち着いた今だからこそですね。
ーワークスタイルについても聞かせてください。
別所：実家が住んでいる家から近いので、その2階をスタジオにして働いています。仕事にのめりこむ性格なので、プライベートと仕事の場所を分けたくて。場所を変えることで、強制的に仕事のオンとオフを切り替えています。
起きている間は常に仕事のことを考えてしまいますが、自宅に帰ることでリラックスできますね。
ースタジオでリラックスする時間はないのですか。
別所：ふと疲れる瞬間があるので、そんな時はソファーに座って音楽を聞きながらリラックスします。以前は写真を撮るのがオフの時間だったのですが、写真が仕事になってしまったので今は音楽がオフの時間ですね。
小学校の時からハードロックにはまって、3,000枚あるCDのうち2,800枚はハードロックとメタルです。残りの200枚はクラシックとジャズ。ピアノを弾くのも好きなので、たまに部屋に置いてあるピアノを弾いて気分転換する時もあります。
以前は写真を撮るのが気分転換だったのですが、それも仕事になってしまい。音楽だけは仕事にせず、リラックスできる趣味として残しておきたいですね。
ーリラックスする時のこだわりがあれば教えて下さい。
別所：照明です。これまで天井で燦々と輝く照明が嫌で、休憩時は部屋の照明を消して暗くしていました。しかし、部屋を暗くすると機材などに足をぶつけるんですよね。そんな悩みを解決してくれたのがダイソンからご提供いただいたDyson Lightcycle Morph™ライト（ダイソン ライトサイクル モルフ ライト）です。
別所：簡単に明るさや光の色を調整できるので、リラックスしたい時にちょうどいい明るさにできますよね。スマホから簡単に操作できるので、ソファーに座りながら調整できるのも嬉しいポイントです。
ー仕事での活用法もあれば聞かせてください。
別所：今や仕事をする上でも欠かせないアイテムにもなっています。例えば文学の仕事では今でも紙の書類を扱うことが多く、天井からの照明だと必ず手元に影ができて暗くなってしまうんですね。床に置くフロア型のLightcycle Morphなら、机の上のスペースもとりませんし、手元を照らして均一に明るくしてくれるので、非常に書類が読みやすくなりました。
手元資料をLightcycle Morph有無で比較した写真（左：なし、右：あり）
別所：また、カメラの仕事でも重宝しています。写真を納品する前の調整では、部屋の電気を消してMorphだけで作業します。照明によって写真の色の見え方なども変わってしまいますが、Morphなら予め光の色や強さを設定しておけるので、いつも同じ状態でチェックできるので。仕事柄ディスプレイを長時間見ていると、目が疲れやすいので優しい光にすぐに変えられるのも嬉しいですね。
ー今Zoom用のライトに使っているのもLightcycle Morphですか？
別所：そうです。オンラインで授業することも多いので、自然な光で照らしてくれるLightcycle Morphには大助かりです。以前は撮影用の大きなライトを使っていたのですが、光が強すぎる上に、すぐに熱くなって大変でした。この使い方に気づいた時は、すごい発明だと思いましたね。
ー様々なシーンで活躍しているのですね。
別所：特に、光の明るさや角度にこだわっているカメラマンにとってはこれほど嬉しいライトはないと思います。例えば、ふとお菓子をスマホで撮ってTwitterに挙げる時、後ろに光源があるとどうしても手元に影ができてしまうんですね。
写真家を名乗っている以上、下手な写真を上げたくなくて、これまでは仕事で使っているライトで影をとばしていました。しかし、SNSに上げる写真のために重いライトを使うのは面倒です。Lightcycle Morphが部屋に来てからは簡単に明るさや角度も調整できるため、撮影が本当に楽になりました。
ーオンもオフも生活が大きく変わったのですね。
別所：そもそも照明に不満があったものの、Lightcycle Morphを使うまでは天井に照明があるのが当たり前だと思って過ごしていました。そういう意味では既成概念を壊してくれた製品と言えるかもしれません。
これまで当たり前のように天井からの直接照明だけで生活してきた方も、Lightcycle Morphを使えば照明の重要さに気づくのではないでしょうか。
ーオンとオフの切り替え方や照明の大切さがわかりました。本日はお時間を頂きありがとうございます。
※写真：別所さんご提供
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