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わたしが感じた「Editorial」

記事を書いている8月19日はさとっちゃんの30歳のお誕生日!おめでとうございます!これからも素敵な曲を生み出していってほしいです💞

そして私もまもなく誕生日。体調は不良だしずっと雨続きだし外には出られないし…そんな今年の誕生日プレゼントだと勝手に思っています。

7月初旬に予約したにもかかわらずフラゲならず...諸事情によりクレジットカードが使えなくなっていた時期でおそらく決済方法の問題なのかなと自分の中で結論づけてはみたものの、やはり今年はついてないなとダメ押しするに至るのでした。

前置きはさておいてアルバムの感想ですね。

ヒゲダンの曲はキャッチーで歌詞もとてもたくさんの人の心に刺さる。共感性が高くて背景にあるシーンも想像するのが容易だ。それだけ経験値が高く色んな事柄に真面目に対処してきたのだと思う。難しい言葉もドヤ顔でかっこつけるだけじゃなく分かりやすく伝えてくれる。感情もそのままに。置いてけぼりにしない。だから人気が出るのだと思う。

「今回はゆったりしたアルバムになってる」と藤原さんもおっしゃってた通り、既発のシングル曲以外はたゆたう水のような情感あふれる曲ばかり。

聞いた感想では全体的に暗めといわれているけれども私はそうは思わない。活力あふれるシングル曲以外に焦点があてられるので相対的に元気がないように見えてしまうものなのだろうか。


ドラムス松浦さんが主に作曲の「フィラメント」はずっしりした空気を払拭するかように、爽やかなまっすぐらしい彼の人柄が見えるような一服の清涼剤マーチ。カラオケ好きとしては一般人が歌うと単調になりがちなメロディだけどところどころ変化していて覚えるのも大変そう。ラストのサビも歌いこなすのは難しいだろうなあ。

「Bedroom Talk」はギター小笹さん作詞作曲、編曲にメンバーとmabanuaさん参加。タイトルから大人の情事な曲かと思ったけど、友達同士でまったり家飲みした後に「元気がないじゃん。話聞くよ?」といったとても素敵な風景が浮かんだ。多分でもどちらかの熱量が強くて一筋縄ではいかないんだろうなといった気がしないでもない。

「ペンディング・マシーン」はこの世知辛い世の中に物申すような歌詞だけど、リズムはノリに乗って脱線してしまいそうなほどの気迫とスピード感がある。

「Shower」はとても懐かしい感じがした。若い時の希望に満ち溢れた生活からすこし慣れが出てきてリアルなすれ違いまでも表現されている。よくそんな倦怠期の生活感が出せるなあと思う。Cメロのやるせない心の叫びの胸をかきむしられる感じがとても好きだ。

個人的にとても好きな「みどりの雨避け」はベースの楢崎さん作詞作曲、カントリー調であって歌詞の内容もすごく目に浮かんで牧歌的。そんなほほえましい情景での”互いの尻をかぐワンコ”が好きすぎて聞くたびに笑ってしまう。ちょうど聴いていた時にたまたまアメリカの道路をトラックで走破するゲームをやっていたらそれがすごくハマって、麦わら帽子を被りネルシャツにデニムのつなぎを着て干し草フォークを持って立ってるいつもの笑顔のならちゃんが浮かんでしまった。もう脳裏に焼き付いて離れない。

「Editorial」はofficial髭男dism社の社説といわんばかりに今のわたしたちはこうですよと示していて一曲目にこれをもってきたのが自己紹介のようでもあり。声も加工してあって「クセが強い」と面食らってしまうかもしれないけれど歌詞がとても正直で恥ずかしいから照れ隠しなのかな??と思った。

そのあとにずらっと展開される曲たちがとても愛に満ち溢れている。あたたかいシャワーのように疲れた体を包んで汚れを落とし浄化してくれるかのように。そしてそのまま最後の「Lost in my room」で湯気となって昇華していく。そしてあっさりと消えてなくなる。心地の良い賢者タイムが訪れる。


アルバム以外で発表されている曲は外して述べましたが、とてもまっすぐな様々な形の愛にあふれたヒゲダンらしい姿勢が見えました。叶えてきたこともままならないことも見て今ここにある現実を全て抱えて持って行こうという前向きなアルバムです。

それにしても最後の曲はライブでもきっと終盤にくるだろうと思うのだけど心配になるほどのキーの高さ!すごい!さすがさとっちゃん🥰