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映画・観劇記録

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映画や演劇の感想記事をまとめました
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#映画感想文

【映画感想】35mmフィルム版「オッペンハイマー」

『「はたらく細胞」を見にいくと言ったな、あれは嘘だ ―――』 といまだによく見てもいないコマンドーの名台詞で茶化してしまいたくなるほど突発的に「オッペンハイマー」を観に行ってしまいました。 いや嘘ではないんですが、今見れる精神状態ではないんですよね… 面白いのには間違い無いんだけどめちゃくちゃ泣けると言うし、情緒がもたないというか。 というわけで陰極まってそうな「オッペンハイマー」が選ばれたというわけです。 しかもフィルムがやってくるのが関西初らしいじゃないですか。それ

【映画感想】「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」ネタバレあり

前々から気にはなっていたのですが、観に行く可能性としては少し低くセッティングされていました。 というのも今の時期は他にも観たい作品がたくさん公開されていまして。「はたらく細胞」をはじめ「バイク・ライダーズ」や「クラブ・ゼロ」とか「ラブ・アクチュアリー」&「バグダッドカフェ」4Kも観たいし。サブスクなんかも入れるとキリがない。 そんな中、こちらの作品には大好きな天海さんが出ているけれど特殊メイクで豊満なおばあさんになってしまっていたので、どないなもんかなと思っていました。

【映画感想】小津安二郎「お早う」を観て

いつか見ないといけないと思っていた小津安二郎作品。 娘の方が先に見るとは露も思わず。 学校の映画鑑賞会で見てきたらしいので調べてみるとコメディとカテゴリーされてあったので、TSUTAYAディスカスでレンタルすることにした。 閑静な住宅街(と言っていたのでそうなのであろう)で繰り広げられる他愛もない会話。 ロケ地がどこかは分からないけれど空き地が多く、新興住宅地のようで戸建てではあるが区画売りっぽい同じ作りの住宅が並んだコミュニティでのお話。 高度成長期にありがちな、空気が

9/15(日) 映画「箱男」舞台挨拶付き上映

ネタバレは...していないつもりですがしているかもしれません。 原作は未読。映画としての全体的な感想を勝手に述べています。 例によってまた会場への到着がギリギリになってしまいました。イベント直前になると気後れしてしまう謎デバフ。 ダメな習慣になりかけています。これはいかんぞ。 大阪では二週間前の9/1(日)に予定されていた石井岳龍監督・永瀬正敏さんによる舞台挨拶ツアーでしたが、台風の影響で動線が確保できないためか残念ながらキャンセルとなってしまいました。 それでも上映は

【映画感想】「ナポレオン」(2023)

すごく好きな作品でしたのでネタバレありで語りたいと思いますので、見に行く予定がある未視聴の方はそこだけご注意ください。 世知辛い値上げ12月ももう第1週を過ぎかけて、ハッとしました。「水曜日は映画がお安く見れる!行かねば!」という事で、当日に予定を決めるなんぞ私には信じられないスピード感で予約を済ませ行ってきました。 昔語りになりますが、私が子供の時は映画館がそこらに点在していて2、3駅もあれば一つは見つけることが出来ました。今実家がある最寄り駅の駅前にもありましたねえ。

【映画感想】最近見たのをちょこちょこと『生きる』『野火』など

以前からチェックはしていたけど『今日は絶対に見るぞ!』という気概であったわけでもなく、いつものレンタル屋さんに立ち寄った際に目に付いてふと手に取った三作。 とアマプラで偶然ヒットした作品一点。 まずは「戦国自衛隊」世界的スター、サニー千葉主演の「戦国自衛隊」が軽そうなのでこれからまず再生してみることに。 良くも悪くも昭和な価値観で、お色気などのサービスシーンもたっぷり。 しかし全然手抜きのない渾身のアクションも盛りだくさんで、やはり演技とスタントを同時にやっちゃう役者さ

素晴らしき哉、人生!(1946年)

結論から述べますと、「めっちゃいいからみんな見て!」と町内無線で叫びたいくらいの作品でした… ほんとにこういう映画をテレビでやればいいのにねぇ。 アマプラでも今見れるのですが、この作品を知ったのは『ビバリーヒルズ高校白書』の中でタイトルが出てきまして。 シーズン3にこの作品をオマージュにした回もあり、それで見たくなったのです。 ちなみに2016年のウィル・スミスが主演している作品は全く別の映画。 同じタイトルなのでリメイクかと思ったのは私だけではないようです笑 でレンタル

「ジャンゴ 繋がれざる者」を見ましたよ。

Hey,y’all! またまた、見たかったけどグロいとの事で後回しにしていたこの映画。そう、クエンティン・タランティーノ監督の作品でございます。 キービジュアルから想像してたのは、ゴリゴリの西部劇。砂埃舞う荒野で向かい合った男たちが撃ちあい圧し合い銃弾が飛び交いまくる.…まあこの作品も銃弾は飛び交っているのだけど、そんなむさくるしい雰囲気一辺倒ではなかった。 私も最近はゴア表現に耐性がついてきて、ウォーキングデッド、ブラックホークダウン、ヴェノムカーネイジ、そしてこのジ