![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84190919/rectangle_large_type_2_277311b183b3a0c8e5475bfb0976f618.jpeg?width=1200)
【書評】完全講義シリーズ『完全講義 法律実務基礎科目[民事]─司法試験予備試験過去問 解説・参考答案─』民事法研究会 大島眞一著
今回の書評は大島真一裁判官の完全講義シリーズです。
1 メインの紹介
まずはこれ!
この本を発売当時の21年4月にアマゾンで見たときは…エープリルフール?と思いました。なぜならば
①現役裁判官が答案付きの解説を書くのか?
②しかも要件事実の本を書いているあの大島先生が?
という感じでした。
しかも値段2200円です。これあれば予備試験実務基礎民事の過去問解説講義とかを予備校で買う必要もないし、別に問題集を買う必要もないわけです。実務科目は解答にぶれがないのでこれでもう十分だと思います。
予備受験生は必携といえるでしょう。これは熟読してほしい。
2 民事裁判実務の基礎シリーズ
①完全講義民事裁判実務の基礎【要件事実編】
ちなみに要件事実を勉強したいなら同シリーズのこれがおススメ!
要件事実の基礎的な話から、請負や債権者代位などの要件事実をはじめやや応用的な話まで網羅しています。
冗談抜きで口述試験の試験会場でこれを読んでいる人8割くらいいるんじゃないか?って感じの本です。
②完全講義 民事裁判実務の基礎【基礎編】―要件事実・事実認定・民事保全・執行
同じようなタイトルですが、基礎的な事実認定や執行も入っていている本はこれ
こちらは発展的な要件事実の内容の記載がないです。今の予備試験の要件事実だと論文はこれでもいいかもですが、口述の時に不足するかも?って感じがするので気になります。
③ 続 完全講義 民事裁判実務の基礎―要件事実・事実認定・演習問題
こちらは、上巻と入門編の続きの本。
過去は、「上巻・下巻」だったものを学習の程度で再編して「入門・発展」にしたのですが、上巻も民法改正に対応してほしいなどの声を受けて書いてした結果、下巻と発展編を統合した~という経緯があるようです。
予備試験的にはここまで不要かな?とも思える内容もありますが、修習で使えるし、より詳細な事実認定の理解ができるので非常に良いです。
特にサマリー起案という修習の民事裁判修習で書かされる起案についての参考例があるのが秀逸です。修習生はぜひ!
3 さいごに
以上です。このシリーズは必携ですので持っていない人はぜひ書店でみて、リンク先から買ってみてください!
いいなと思ったら応援しよう!
![ともしび](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13802515/profile_9d5849028209c1e372568ac68419c253.png?width=600&crop=1:1,smart)