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SEに聴く曲5選*
(S) 昭和アニメの (E) エンディングで涙するときに聴く曲。あるいは、(S) 昭和アニメで忘れられない (E) エンディングの曲。
先週の「ISに聴く曲5選」のおまけです。昭和にフォーカスした、前回は異国の曲、今回はアニソン・エンディング。それにしても、ぼくらの世代はこんなふうにアニメ番組からバラードを学んだのか、と今更ながらに感慨深いです。当時の視聴率の高さと音楽環境の限定性を思えば、他に選択肢はなかったような気もしますが。そして、意味も分からずに口ずさんでいた歌詞の凄さ。共有できる皆様、どうぞ感涙に咽ばれてください。
☆みなしごのバラード☆
Title みなしごのバラード
Artist 新田洋
Program 「タイガーマスク」1969~1971
Comment 子供時分に染みついた歌詞って凄いですね、いまでも、50年超が過ぎても、すらすら歌えます。当時は言葉の意味が分からないなりに、哀しそうな曲だなあ、と。現在なら、いろいろコンプライアンス的に自粛するのでしょうね。逆にあの時代の懐の深さみたいなものを感じます。
☆心のうた☆
Title 心のうた
Artist 藤山ジュンコ
Program 「さすらいの太陽」1971
Comment ぼくの場合、どうしても少年アニメに比重が傾きます。少女アニメでは、敢えて、知る人ぞ知る「さすらいの太陽」をピックアップ。この番組、小4時にS木くんとハマったものです。アイドル&芸能アニメの遠い祖先で、藤圭子 (宇多田ママ) が原作モデル、っていま思うとスゲー話。
☆ルパン三世・その2☆
Title ルパン三世・その2
Artist チャーリー・コーセイ
Program 「ルパン三世・TV第1シリーズ」1971~1972
Comment ルパンといえば、やはりこの曲。リアルタイムに接したぼくらの世代は、圧倒的なインパクトを受けたものです。お色気も、ステーリー展開も、当初はおよそ子供向けの番組ではなかったのですから。視聴率はイマイチでしたが、ハードボイルドの種は植えられたのでしょう。
☆ははうえさま☆
Title ははうえさま
Artist 藤田淑子
Program 「一休さん」1975~1982
Comment この歌詞は堪りませんね。再放送でも何回となく観て、聞いてきたはずなのに、いま、この年で、歌詞を噛みしめると、涙腺は呆気なくバーストします。テレビを見終わった夕飯前、割烹着を着た母の後姿。台所でトントン響かせていた、包丁の音 (カギカッコ遺品整理・参照)。
☆やつらの足音のバラード☆
Title やつらの足音のバラード
Artist かまやつひろし
Program 「はじめ人間ギャートルズ」1974~1976
Comment ムッシュかまやつの原曲も味がありますが、キョンキョンのカバーもなかなかの佳品。それよりも、この歌詞世界 (園山俊二) ですよね。ユヴァル・ノア・ハラリから草野正宗 (スピッツ) までを覆う、子供にもわかる平明な言葉で描かれた悠久の世界観は、おそらく人が死を前にして想う最後の一曲と相通じるような気がします。なんなら、ぼくの出棺BGM、もうこれで充分ですが (MRに聴く曲5選・参照)。
今回は候補曲が数多く、5曲に絞り込むのに苦労しました、はい。この御題でネット検索をかけると、それこそ無尽蔵に出てきます。最後はぼく個人の記憶に残るものを優先しましたが、こうして振り返ると、幼少期の「刷り込み」体験は、今回で言えばアニメ番組ですね、人の一生に多大な影響を与えるようです。~雀100まで踊りを忘れず~、ぼくの嗜好のほとんどがこの 5曲に入っていますから。
ちなみに、最終候補に残っていたのは次の 4曲です。ムーミン「おさびし山のうた」、宇宙戦艦ヤマト「真っ赤なスカーフ」、エースを狙え「白いテニスコートで」、ガンバの冒険「冒険者たちのバラード」、いずれの曲を聴いても、ジジィの想いはたちまちあの日へ帰ります。
改めて~昭和は遠くなりにけり~。さて、ぼちぼちお暇の時間ですね。先週も軽く触れたように、「XXに聴く曲5選」シリーズの頭文字制覇は一応コンプリートしたので、二周目からは、もっと気楽に、自由に、自己解放したいと思います。アーティスト・曲数・プレイリストなどの制限は失くして。その前に、ちょいと休憩をば……。デジタル・デトックスとは言いませんが (流行語を使いたいだけです・笑)、サブスク・ドラマ風にいえば「シーズン①の終了」ってところでしょうか……。
多くの素晴らしい noter と出会えたことに、感謝しております。皆様のご健筆をひとえにお祈り申しあげます。