見出し画像

GBに聴く曲5選

(G) Girls' vocal に思いっきり (B) ビンタされたいときに聴く曲。あるいは、(G) Girls' vocal が主役の (B) バンドの曲

闘魂注入。いえいえ、べつにそんな趣味はありませんが、「しっかりしなさいよ」のメッセージを感じる Girls' Vocal 列伝です。昨今のジェンダーレスに照らして、こんな御題の立てかたそのものがオワコンだという認識は、少なからず持っています。老兵 (老害) は去るのみ、申し訳ございません。


☆Cold Fish☆

Title             Cold Fish
Artist           Queenadreena
Album       「Taxidermy」2000 
Comment ぼく的に Katie Jane Garside は過小評価されている女性ヴォーカルの一人です。90年代の Daisy Chainsaw、00年代の Queenadreena、Ruby Throat、で活躍。ガールズ・ゴシックの草分けとも呼ばれています。ギタリスト Crispin Gray との化学反応が肝所ですね。

☆Ask The Angels☆ 

Title             Ask The Angels
Artist           Patti Smith
Album       「Radio Ethiopia」1976
Comment パンクの女王 Patti Smith。中性的なルックスもさることながら、歌唱スタイル、作詞、社会的メッセージ、芸術性、のいずれにおいても、後世に与えた影響は強烈です。時代を超えたレジェンド。本曲は、70年代 Patti ではもっともハードな 2ndのオープニング。

☆Watashi Wa Kaze☆

Title             私は風
Artist           カルメン・マキ & OZ
Album       「カルメン・マキ & OZ」1975
Comment 和製ハードロックの元祖女性シンガーはこの人です。若い世代にも忘れないでもらいたいカルメン・マキ。寺山修司・作詞「時には母のない子のように」のデビューから、Janis Joplin に目覚めてのロック転向。生きかたそのものがロックです。

☆The Last Man On Earth☆

Title             The Last Man On Earth
Artist           Wolf Alice
Album       「Blue Weekend」2021
Comment UKロック・シーンの次世代を担ってほしい Wolf Alice。ここまでの 3作は着実にステップアップしています。2010年代のデビューはガールズの先鞭を付けた感があるものの、彼らを目標に次々と後続ガールズバンドが目白押し。20年代は戦国時代になるかも、ですね。

☆This Is Why☆

Title             This Is Why
Artist           Paramore
Album       「This Is Why」2023
Comment エモの枠組を飛びだしてシーンのド真中へ。ギターが Taylor York に変わって以降、エスノファンク色などバンドの音楽性も格段にブラッシュアップしましたね。いまや全方位的に目を離せない存在です。その感性/源流は、遠く80年代ニューウェーブにも繋がるような。

初稿段階では 5曲目「This Is Why」が別のナンバーでした。メロディック・デスメタル Arch Enemy の Angela Gossou の声を、エントリーしようと考えていました。しかし、反則技というか一発ギャグというか、これは安直に過ぎるな、と考え直した次第です。ちょうどそのタイミングで Paramore の新譜がリリース (2023年の新春はこればかり聴きまくり)。ぼくの目に狂いがなければ、Paramore は完全に一皮むけましたね。そして、おそらく若い女性フォロワーたちは今後、かつての Kim Gordon (Sonic Youth) のように Hayley Williams を追いかけるでしょう。

なので、4曲目 5曲目は未来への先行投資的な期待も含まれています。というより、もう新しい扉は開かれています。

それでは、また。
See you soon on note (on Spotify).

いいなと思ったら応援しよう!