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KOに聴く曲5選

(K) 告白する前の緊張を (O) 落ちつかせるときに聴く曲。あるいは、(K) 告白したあとの返事を (O) オドオド待つときの曲

1971年「小さな恋のメロディ」という映画が公開されました。主題歌が Bee Gees の「Melody Fair」で、マーク・レスター、トレーシー・ハイド、ジャック・ダニエル、といった子役たちが、多くのファンを魅了しました。今回の御題は、強いて言うならあの世界観です。初恋の胸キュン、大人へのステップ、はじめて世界と向きあう感覚。それらの第一歩は「告白」から。この「告白」の刹那に凝縮された、溢れんばかりの想い。

いいですね、思春期ならではの初恋って。「告白」の結果はさまざまでしょうが、想定される状況に適した 5曲をどうぞ。

☆Photograph☆

Title             Photograph
Artist           Ed Sheeran
Album       「X」2014
Comment この曲も、MVも、大好きです。赤ちゃんからの成長過程を撮影したホームビデオって、カメラのこちら側で撮影している人達の愛で溢れています。Ed Sheeran も絶対に愛情たっぷりに育てられたのがわかります。才能もまた、愛に育まれるのですね。

☆Si Mi Caballero☆

Title             Si Mi Caballero
Artist           Francois Hardy
Album       「La Question」1971
Comment シャンソンで誰がいちばん好きか、という自問を 50年間ずっと抱いています。その時々で答は変わるのですが、Francois Hardy はいつも最終候補まで残りますね。この曲の作詞は Frank Gerald。Polnareff の「ノンノン人形」「愛の願い」と同じです。

☆Training Wheels☆

Title             Training Wheels
Artist           Melanie Martinez
Album       「Cry Baby」2015
Comment この1st アルバム、なかなか衝撃的でした。ダークでキュートな少女のナマの世界観が、同世代の共感を集めました。今やサッド・インディーズには欠かせないオルタナポップのニュー・アイコン。外見に惑わされがちですが、歌唱力、特に猫なで声っぽい技量はなかなか真似できません。

☆Closer☆

Title             Closer
Artist           Yann Tiersen (ft. Blonde Redhead)
Album       「Portrait」2019 
Comment 映画「アメリ」で一躍有名になった Yann Tiersen。仏コンポーザーの系譜的にも、ぼくはかなり信頼しています。この曲はコラボなので、女性ヴォーカル (カズ・マキノ) が冴えていますね。初恋に目覚めて全宇宙と接続するような感覚が、歌詞によく表れていませんか。

☆Ilusao☆

Title             Ilusao
Artist           Marisa Monte
Album       「Verdade Uma Ilusao」2014
Comment ブラジルの国民的シンガー Marisa Monte。MPB はもちろん、クラシック、サンバ、ロック、などジャンルを超越した活躍を続けています。声質が素晴らしいうえに (声の) 表情もピカイチ。著名な海外アーティストとのコラボも多く、まさに世界を股にかける Diva です。

いかがでしょうか。近頃は恋愛をしない若者が増えているそうで、その主たる理由が、傷つきたくないから、とのこと。ということは「告白」なんてハナから無縁なのかもしれません。ううむ、ぼくのような年寄からすれば本末転倒のような気もしますが、少なくともその方法が対面口述ではなく LINE などのスマホ・アプリに変わったことは確かでしょう。それなら、共有ファイルで音楽データをいっしょに貼り付ければいいのに。今も昔も、ラブソング/バラードは最強の告白ツールです。もし選曲でお困りでしたら、いつでもご相談に乗ります (笑)。

それでは、また。
See you soon on note (on Spotify).


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