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USに聴く曲5選

(U) Unbelievable に歌がうまい (S)シンガーを思うときに聴く曲。あるいは、(U) 歌うことが (S) 衝撃的に際立っている曲。 

今回は率直に、歌がうまいなあ、と思うシンガー/歌手の曲です。以前「ボツ原稿」のなかで、「ぼくの歴代歌姫」という記事をボツにする代わりにネタ帳として使う、みたいなことを述べましたが、そのネタ帳からの、いわば小出しですね (男性シンガーも加えましたが)。第一弾はストレートに、歌がうまい、です。この先も「クセが強い」とか「哀しい気分」とか、さまざまな歌姫にスタンバイして頂いております、はい。


☆Someone Like You☆

Title            Someone Like You
Artist          Adele
Album      「21」2011
Comment Adele が登場したとき、歌うまいな〜、と本心からたまげましたね。2nd の本盤は、2010年代でもっとも売れたアルバムだそうです。たぶん彼女、自分で「私って歌うまいでしょ」と思っていますよね。サビの力の込めかた、声量の増しかた、に有無を言わさぬドヤ感があって。

☆Summertime☆

Title            Summertime
Artist          Janis Joplin
Album      「Live In Europe」1969
Comment ブルースからロック革命への激動期、強烈なカウンターカルチャーとともに神格化された Janis Joplin。ハイトーン & パワフルな歌唱は、技巧を超えてただただ圧巻です。歴史に刻んだ名声も絶大。ぼくにとって「不世出のシンガー」の本家は Janis ですね。

☆Perfume De Gardenias☆

Title            Perfume de Gardenias
Artist          Lila Downs
Album      「Trazos」1998
Comment 中南米で一人あげるなら Lila Downs はいかがでしょう。若干クセが強い趣きもありながら、場面場面に応じた七変化の声色に聞き惚れてしまいます。ぼくは美空ひばりを思いだします。メキシコ先住民のルーツ&スタイルを、ワールドミュージックの文脈で再解釈させる Diva です。

☆Feelings☆

Title            Feelings
Artist          Caetano Veloso
Album      「A Foreign Sound」2004
Comment 中南米つなかりで、黒一点 Caetano Veloso も是非。60年代から活躍するブラジル音楽の生き証人であり、ワールドミュージックの元祖・大御所です。政治的に苛酷な、さまざまな時代/音楽を縦断したなかで、本盤はキャリア初の全曲英語カバー。Foreign とは American のことです。スタンダードな原曲のほうが、歌い手の力量が如実に分かりますね。甘くて柔らかい彼の歌声は、いつ聞いてもとろけます。

☆This Is Heaven To Me☆

Title             This Is Heaven To Me
Artist           Madeleine Peyroux
Album       「Careless Love」2004
Comment ぼく的に当代最高の「歌ウマ」の一人 Madeleine Peyroux。技術はもちろん、ノンシャランな逸脱 vs 音楽に対する貪欲さ、が同居する大人のビター&スウィートです。21世紀のビリー・ホリデイ。年齢を重ねるほど、自己アピ―ルの少ない/悪目立ちしない歌声に惹かれます。

note のプロフィール記事を少し修正しました。現在ハマっている○○、の項目をアップデート、「古見さんはコミュ症です」を付け加えました。2022年9月から一年半も経っているのですね。新型コロナ以降の一年って、昔の五年分ぐらいの変化があるような気がします。わが身の老化現象は脇に置いても、です。で、この話題が「歌うまシンガー」と何の関係があるのか、ううむ、別に何もありませんね。

いや、「古見さんはコミュ症です」の結末を想像すると、もう涙が止まらないのですよ。大丈夫か、おれ。


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